絶版希少 大型写真集 ザ・カラコラム/ザ・カラコルム パキスタンの山々 高峰 山岳写真カラー101点
白旗史朗 山と溪谷社創立60周年記念出版
K2 ブロード・ピーク トランゴ山群 カテドラル ガッシャブルム マッシャブルム ナンガ・パルバット
ヒンドゥーラジ ヒンドゥークシュ
THE KARAKORAM―Mountains of Pakistan
白旗史朗 著 白籏史朗
山と渓谷社
1990年 初版
192ページ
化粧函 約38x27x3.3cm
フルカラー
※絶版
※表紙側の遊び紙(青色の無地ページ)1ページが、カットされています。
カラコラム山脈/カラコルム山脈の、神聖なる高峰の数々がまさに眼前に迫るかのような、大型山岳写真集。
日本を代表する山岳写真家の巨頭・白旗史朗が、
ヒマラヤよりも困難といわれるカラコルム山脈全域を3年(430日)かけて撮影。
最高品質印刷で仕上げた豪華な大判写真集。
巻末テキストでは全101点を撮影のデータや解説とともに収録。
(撮影時期、サイズ、カメラ、レンズ、フィルム、フィルター、シャッタースピード等)
豪華愛蔵版・希少な資料本です。
【目次】
カラー写真
KARAKORAM カラコラム/カラコルム
NANGA PARBAT ナンガ・パルバット
HINDU-RAJ,HINDU-KUSH ヒンズー・ラジ、ヒンズー・クシュ/ヒンドゥ・ラジ、ヒンドゥークシュ
文
パキスタンの山々
写真解説
砂漠と氷河の国を旅して
あとがき
地図
折込地図 パキスタンの山々 Moutains of Pakistan
【写真解説】より一部紹介
KARAKORAM カラコルム カラコラム
総延長500km、幅100kmにおよぶカラコラム山地。この名称の意味は「黒い小石(礫)」だという。この発音については、カラコラムなのか、それともカラコルムなのか、という疑義がある。日本では一般的に「カラコルム」のほうが通り名となっているようであるが、現地パキスタンでの公式見解は「カラコラム」であり、英語つづりもKarakoramであるので、本書はこれに従った。
このカラコラムの最高峰は、エベレストに次ぐ世界第2位の高峰K2=8611mであるが、他にガッシヤブルムⅠ・Ⅱ峰、ブロード・ピークの3ピークを合わせて、計6座の8000m峰がある。その他、7つのムズターグに分類される広大な山域には,133を数える7000m峰と無数の6000m峰があり、壮大さではネパール・ヒマラヤに比肩する。これらの山々は、パキスタン北部地域のギルギットと、スカルドゥを中心に、フンザ川、ブラルドウ川とその支流、およびインダス河源流帯の氷河周辺に分布している。
カテドラル/キャシドラル(右)とトランゴ山群(左) Cathedral 5866m, Trango 5753m
最後のグリーン・フィールドであるウルドカスからピアンゴヘと向かう。上下、左右と、ルートはそのときどきの氷河の状態で千変万化する。やがて左岸から右岸へのトラバースとなり、随所にクレバスや氷河湖が現われてくる。青く澄んだ氷河湖の彼方には、キャシドラル、トランゴ、ウリ・ビアフォ、パイユなど、壮大なバルトロ寺院群の岩峰が並列する。まだ朝のうちだというのに、早くも乱れ湧いた雲が、それら岩峰群の頂稜を隠見させている。(バルトロ氷河ウルドカス~ピアンゴ間より)
*7月下旬 4×5判 65ミリ f32 1/15秒SL RFP50D
トランゴ・タワー南西面 Trango Tower, Southwest Face 6251 (6239)m
トランゴ氷河の奥深く入ってトランゴ・タワーを撮影する予定だったが、4回ものチャンスがありながら、K2やガッシャブルム、ムスターグ・タワーの撮影に時間をとられてしまい、涙をのんであきらめた。ウルドカスからのトランゴ・タワーは背後の岩壁と重なって気に入らない。何とか別のアングルをとバルトロ氷河をあちこちさまよってみる。探してみるものだ。リリゴ寄りの氷河中にただ1ヵ所、ぬっくりとトランゴ・タワーの突っ立つポジションがあった。(バルトロ氷河リリゴ付近より)
*7月下旬 4×5判 600ミリ f32 1/ 8 秒 SL RFP50D
ほか
NANGA PARBAT ナンガ・パルバット
ナンガ・パルバット8126mは世界第9位の高峰で、グレート・ヒマラヤの北西端に聳立する。山名はサンスクリット語で「裸の山」という意味であるが、過去、あまりにも多くの犠牲者を出したため、「魔の山」「人喰い山」の異名がある。さらに「山々の王」を意味するディアミールの名は、この山の大きさ、壮麗さを如実に表わしている。 1953年、ヘルマン・ブールが単独登頂に成功し、以後多くのクライマーがこの山に登頂している。
この山域には、主峰のほかに北峰7809m、前峰7910m、ジルバーツァッケン7510m、ラキオト・ピーク7074mなど、全部で6座の7000m峰と5座の6000m峰がある。北方からはラキオト氷河、南方からヴィズィン氷河、西からはディアミール氷河が入り、それぞれがこの山の登頂ルートとなっている。山頂から西にのびる稜線はマゼノ・ピークスを経てマゼノ・ガリに至る。マゼノ・ガリは、この山をめぐる一周ルート中の最難所となっている。
ナンガ・パルバット(左)とマゼノ・ピークス(右) Nanga Parbat 8126m, Mazeno Peaks
ルパール側からマゼノ・ガリをクロスし、ロイバ氷河を下って、アイリ谷からザンゴートに出てディアミール谷を登ってきた。ギルギットを出てから13日目である。マゼノ・ガリでの下りにポーターが荷を放り出して逃げてしまったので、スタッフ6人だけでの吊り下げを余儀なくされ、体は極度に疲労していた。だが、このディアミール・ペース・キャップの美しさ、これこそ天国である。咲き競う花々とナンガ・パルバット。私は疲れも忘れ、立ちつくすのみだった。(ディアミール氷河ナンガ・パルバットBCより)
*7月上旬 4×5判 65ミリ f32 1 /15秒 SL RFP50D
ほか
HINDU-RAJ, HINDU-KUSH ヒンドゥーラジ、ヒンドゥークシュ、
パキスタンの北西辺境と、アフガニスタン北東部から始まるオクサス河源流帯に平行して連なる山脈が、ヒンズー・クシユ山脈である。アフガニスタンに分布する中部・西部ヒンズー・クシユに対して、東部ヒンズー・クシユと呼ばれている。主峰ティリチ・ミール7706mを筆頭に, 700Cm峰は78座、6000m峰は100座以上を擁している。一方、ヒンズー・ラジ山脈は、この東部ヒンズー・クシュのさらに東方に位置し、ヤルフーン川がその境界となつているが、同時にマスツジ川で東部と中部に分かたれていて、70座以上の6000m峰を有している。この両山脈は氷河の侵食によって、河床から岩壁が高くっつ立ち、その上部に山頂が突出する地形的特徴かあるため、山々の展望に難がある。ヒンズー・ラジを包含するヒンズー・クシユの地名は一般的には「インド人殺し」と解されているが, Indian Caucasusから転化したというレヌル少佐の解釈が現在では支持されている。
ブニ・ソム山群 Buni Zom 6551m
ザニ・パスはヒンズー・クシュのトゥリコ川と、その支流ティリチ・ゴルにはさまれた山稜上にある3886mの峠である。この峠からはヒンズー・クシュの山々の展望のほか、南東方にヒンズー・ラジのブニ・ソムー帯が一望できる。南麓ワリンジュンから錯綜する細い車道を峠まで登り、その南西4050mの山稜にカメラをセットする。しだいに立体的に浮き出すブニ・ソム山群に、レンズを替え、フィルムを入れ替え、陽が落ちるまで、すべてを忘れ、撮影に専念していた。(ザニ・パス南面4050m地点より)
*10月上旬 4×5判 180ミリ f32 1/15秒 SL RFP50D
ほか
【収録作品一覧】一部紹介 英文表記・標高記載
KARAKORAM カラコラム カラコルム
キャシドラル(右)とトランゴ山群(左)
キャシドラル南面
トランゴ・タワー南西面
バルトロ氷河
ムスターグ・タワー南東面
マーブル・ピーク北東面
K2南面
K2南面
K2南西面
ゴドウィン・オースチン氷河上部
スキルブルム(左)とスンマ・リ(右)
スキャン・カンリ南西面
ブロード・ピーク北西面
ブロード・ピーク西南西面
ブロード・ピーク北面
ブロード・ピーク南南西面
ブロードピーク(左)とガッシャブルム1V≫(右)
ガッシャプルムⅣ峰(左)とV峰(右)
ガッシャブルムⅡ峰(右)とⅢ峰(左)
ガッシャブルムI峰南西面
ガッシャブルムV峰
バルトロ氷河と下流の山々
マッシャブルム北面
マッシャブルムとバルトロ氷河
マッシャブルム北東面
バルトロ・カンリ北西面
バルトロ・カンリ北面
北面からのチョゴリザ山群
チョゴリザI峰北東面
シア・カンリ西面
ペンタ・ブラック(左)とラトック山群(右)
ラトックⅡ峰南西面
ラトックⅡ峰、Ⅰ峰、Ⅲ峰(左から)
ペンタ・ブラック南西面
ペンタ・ブラック南面
ソスブン・ブラック方面
ソスブン・ブラック北面
ビアフォ氷河源流の無名峰
スノー・レークとベンタ・ブラック
ヒスパー氷河とヒスパー・パス
ヒスパー氷河左岸の無名峰
カンジュット・サール北面
ユクシン・ガルダン・サール北面
ブマリ・ギッシュとキンヤン・チッシュ
ブマリ・ギッシュ南東面
キンヤン・チッシュ北西面
ディスタギル・サール南西面
トリヴォール南東面
ヤズギル・ドーム北東面
バツーラ氷河俯瞰
ジュルジュ・コナ・サール(左)とトゥポプダン(右)
ウルタルI峰(右)とⅡ峰(左)北面
シスパーレ東面
パスー氷河とパスー・ピーク東面
パスー・ピーク南面
カンピレ・ディオール東面
バツーラⅡ峰北面
バツーラI峰北東面
バツーラI峰南面
ハチンダール・ギッシュ南東面
サングマル・マール
ラカポシ北北東面
ラカポシ北面
ラカポシ北東面
ディランとミナピン氷河
ハラモシュ北東面
マニ・ピーク北面
ライラ(左)とマルビティン(右)南東面
マルビティン南東面
ライラ東面
マルビティン山群(左)とスパンティーク(右)
NANGA PARBAT ナンガ・パルバット
ナンガ・パルバット(左)とマゼノ・ピークス(右)
マゼノ・ピークス北西面
ナンガ・パルバット西面
ナンガ・パルバット東面
ラキオト・ピーク東北東面
ナンガ・パルバット北面
ナンガ・パルバット北面
ナンガ・パルバットとラキオト氷河
HINDU-RAJ,HINDU-KUSH ヒンドゥーラジ、ヒンドゥークシュ
ブニ・ゾム山群
ブニ・ゾム南東面
ブニ・ゾムⅣ峰南面
アウイ・ソム北面
リンゾー・ソム北面
ティリチ氷河とティリチ・ミール山群
ティリチ・ミール西峰
ティリチ・ミール主峰(左)と東峰(右)
バラム・グル・ソム
ティリチ・ミール山群とグル・ラシュト・ソム山群
イストル・オ・ナール東面
イストル・オ・ナール北東峰(左)と北峰(右)
ノバイズム・ソム南西面
シングイク北東面
ノシャツク南面
コー・イ・ナディール・ジャー南東面
サラグラール東面
コー・イ・テズ、アケル・ツォーグ、コトガズ・ソム(左から)
ノゴール・ソム、コトガズ・ソム、アケル・ツォーグ(左から)
ルンコー・イ・ドサレ(左)とルンコー・イ・ハワール(右)
ワサム・ソム(左)とジャパン・ドク(右)
シャヤーズ(左)とチュジャマルティ山群(右)