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サウンド&レコーディング・マガジン 2009年 7月号 高木正勝 ブラック・アイド・ピーズ ジョン・レノン
サウンド&レコーディング・マガジン 2009年 7月号 高木正勝 ブラック・アイド・ピーズ ジョン・レノン [浏览雅虎原始页面]
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内容

高木正勝~ライブ・レコーディングした演奏から映像的手法で“気配”を立ち上がらせた音楽

■巻頭インタビュー:高木正勝
ライブの気配を再構築した“レイヤー・ミックス”の解説から
プライベート・スタジオのシステムの紹介まで!
世界を旅して撮影した映像をコンピューターで独特な世界へ昇華させる映像作家。リリカルなピアノを核に色鮮やかな音を奏でる音楽家。高木正勝はそんな2つの顔を併せ持つアーティストである。その彼が新しくスタートしたプロジェクトが“Tai Rei Tei Rio(タイ・レイ・タイ・リオ)”。ポリネシア語で「大きく振れ、小さく振れ」という意味を持つこの言葉は、京都の祭りで使われる“祭霊祭領(さいれいさいりょう)”の語源と言われ、日本がユーラシア文化圏に属することの証左でもある。プロジェクトの皮切りとして、昨年秋にめぐろパーシモンホールと岩手県立美術館の2カ所でコンサートを行ったが、今回、そのライブ音源を再構築したCDと、その収録曲にまつわる神話を編んだ書籍をパッケージにしたアルバムをリリースする。非常に野心的な試みがなされたこの作品の制作過程について、ミックスを行ったプライベート・スタジオの紹介と併せてお届けしよう。

■特集1
完全保存版!
音色とフレーズでたどるシンセ・ベース年代記
シンセサイザーで奏でるベース=シンベ。人力では考えられないフレージングが可能というアドバンテージ、そして何よりその独特のサウンドが、昔から多くのアーティストを引きつけてきた理由だろう。本特集では、14ものさまざまなジャンルで使用されたシンベとその背景を年代順に紹介。さらに各ジャンルに特有なシンベのフレーズ&サウンド例も満載し、そこで制作したサウンドは別途Webサイトから試聴も可能! シンベを通して、音楽ジャンルの変遷を学んでいこう。

≪分析ジャンル≫
(1)ソウル/ファンク~「MOOGがもたらした低音の変革」
(2)テクノポップ~「シンセ打ち込み時代の幕開け」
(3)ニューウェーブ~「狂気乱舞なサウンドが乱立」
(4)マイケル&プリンス~「天才を支えたプロデューサーの物語」
(5)アシッド・ハウス~「幻惑的なTB-303のうねり」
(6)デトロイト・テクノ~「シンセでマシン化した黒人音楽」
(7)アンビエント~「踊り疲れた体を癒すドローン音」
(8)UKテクノ~「多くのアンセムが生まれた黄金期」
(9)UKダブ~「パンクの精神を引き継いだ深い低音」
(10)ドラムンベース~「高速ビーツを支える超重低音」
(11)ポップR&B~「多彩なジャンルを消化した次世代の音」
(12)エレクトロ・ハウス~「ディストーション・シンベが生むカオス」
(13)メジャー・ヒップホップ~「サンプリングからシンセ主流の時代へ」
(14)ブルックリン・シーン~「芸術都市が生んだ前衛ポップス」

■特集2
DAWを使うためのパソコン基礎知識
DAWを使うためにパソコンは必需品。そして、DAWやソフト音源、オーディオ・インターフェースなどの性能を十二分に発揮するためにはパソコンの知識が不可欠だ。そこで、本企画では全DAW使用者にとって最も基本となるパソコン知識から問題発生時の対処方法のヒントまでを紹介していく。DAW初心者の方はもちろん、新規パソコン導入時の確認用、あるいは自身の音楽制作環境を見直すきっかけとしてお役に立れば幸いである。

◎序文 道具に精通してこそ一流なり
◎第一章 初心者必修! パソコン構造図
◎第二章 パソコンの動作環境を読み解く
◎第三章 トラブルに学ぶべし
◎第四章 より快適なDAW生活を送るためのヒント

■特集3
ビート・メイクの鬼=Live 8
インターフェース/機能的に似たものばかりになりつつあるDAW界において、発売以来、独特のシンプルなインターフェースと、リアルタイム・パフォーマンス性の高さで、唯一異彩を放っていると言っても過言ではないABLETON Live。ループの“演奏”に特化したセッションビューや、ファイルをドラッグ&ドロップするだけでビートを解析するワープマーカーなど、世界のビート・メイカーをとりこにした機能の数々には、制作現場の“DAWがもっとこうなったら便利なのに!”という思いが反映されており、唯一無二の使い勝手につながっている。これまでも本誌では幾度もLiveを取り上げてきたが、その独特のインターフェースや使用感を誌面で伝えるのは難しい部分もあった。そこで今回はLive 8の発表を機に、D.O.I.氏がLiveを使ってのビート・メイク~素材のオーディションからミックスまでを時間軸に沿って徹底紹介! Webムービーも連動させることで(HIROSHI WATANABEによるライブ・パフォーマンス編もあり!)、Liveならではの柔軟な“使い心地”が、少しでも読者や別のDAWユーザーに伝われば幸いである。

◎Web連動ムービー(1) Live 8で快適ビート・メイク feat. D.O.I.
◎Web連動ムービー(2) Live 8でライブ・パフォーマンス feat. HIROSHI WATANABE

■Cross Talk Vol.19 Cross Talk 森元浩二.×宮本茂男
M/Sプラグインは両刃の刃か?
マスタリング作業をコンピューターで行うことが主流になって以降、EQやコンプレッサーなどを組み合わせたマスタリング用プラグイン・エフェクトも多数登場している。そしてこれらの中には、L/Rの2chソースを、センター成分(Mid)と左右の成分(Side)に分割して処理する“M/S処理”が可能なものが多い。こうしたM/S機能は、“出来上がっている2ミックス”という制限のあるソースを処理する上で、大きな効果をもたらすものなのか? そしてミックス/マスタリングでどのように扱うべきものなのか?

≪登場する製品≫
◎BRAINWORX BX_Digital
◎IK MULTIMEDIA T-Racks Deluxe
◎IZOTOPE Ozone 4
◎T.C. ELECTRONIC MD3 Stereo Mastering

■ミックス解剖学
ブラック・アイド・ピーズ「ブン・ブン・パウ」
by ディラン・ドレスドー
ヒップホップという枠組みを越え、最先端のパーティ・ミュージックを作り出すユニット、ブラック・アイド・ピーズの傑作シングル「ブン・ブン・パウ」に深くかかわったエンジニア、ディラン・ドレスドー。本作はリーダーでもありプロデューサーでもあるウィル・アイ・アムいわく“エレクトリック・スタティック・ファンク”という新しい方向性を示したパーティ・トラックだ。使用された多くはハードウエア・シンセながらも、さまざまなアウトボード類やプラグイン、そしてDESIDSIGN Pro Toolsを駆使して制作されたこのトラックの裏側をドレスドーが、レアなビンテージ機材の宝庫である自身のPaper V.U.スタジオで余すところなく語る。

■Clssic Tracks
ジョン・レノン「真夜中を突っ走れ」
1974年5月にニューヨークに戻るまでの、ジョン・レノンのロサンゼルスでの生活はかなりすさんでいた。いくつもの裁判沙汰、アルバム『ロックン・ロール』の制作の頓挫、悪友たちとの酒とドラッグにおぼれた生活など、それはレノンが後に“失われた週末”と形容する、約15カ月間におよぶヨーコとの別居生活の最悪期だった。もっともレノンの人生はロサンゼルスでの放蕩生活にピリオドを打った時期あたりから再び好転し始める。レコーディング再開のめどが立ち、長年対立していたポール・マッカートニーとの和解、疎遠になっていた息子ジュリアンの絆の深まりなど、公私共に立ち直りのきっかけをつかむようになったからだ。そうした中、レノンはそのキャリアを再び軌道に乗せるため、1974年6月、心機一転新しいアルバムを制作する決心を固めた。そのアルバムこそが今回紹介する『心の壁、愛の橋』(原題:『Walls and Bridges』)。レノンと旧知の仲であるエンジニアのロイ・シカラが、レコーディングの様子をはじめ、『ロックン・ロール』プロジェクトの結末、フィル・スペクターとのエピソードなどを語ってくれた。

■コンサート見聞録
ポルノグラフィティ@代々木体育館
たぐいまれなキャッチーさで日本のヒット・チャートをぎわせているポルノグラフィティも、今年の9月でなんとメジャー10周年を迎える。それに先駆け、昨年の10月には二度目のベスト・アルバムを2枚同時リリースするなどその活動は年々加速しているようにすら感じられるものだ。そんな彼らが、全国ツアーを決行。2~5月にかけて全国13都市を巡り、追加公演も含めて29公演を行った。今回は、そのツアーのラストを飾る国立代々木競技場第一体育館公演のサウンド・システムをレポート。デビュー時からツアーのオペレートを担ってきた、MSI JAPAN所属のPAエンジニア村田孝氏に、Venueを用いたプラグインによる音作りを中心に解説していただいた。

■コンサート見聞録
睡蓮@赤坂BLITZ
エレクトロニカやインダストリアルなど独特の質感を持った音楽観で多くのリスナーを引きつける睡蓮が去る5月9日、赤坂BLITZにて“flow in her veins 2.5D”と銘打たれたライブを行った。本公演は音響面もさることながら、“ステージ上に二次元の映像を使って三次元空間を出現させる”という映像的に全く新しい演出が施され、見るものを異世界にいざなうような感覚を生み出した。これを可能にしたのは、映像作家の秋葉哲也氏の提唱する“モーション・スペース2.5D”という技術と、ライティング・プランナーの小向康裕氏によるシステム・プランニング。その2人に首謀者である藤井麻輝の話を交え、この革新的な演出の具体的な技法を解き明かしていく。

■US Beat Makers Lab.
ノサッジ・シング

■Mr. Bonzai's Talking
リサ・グリーン

■people
◎トータス
◎細美武士×堀江博久(the HIATUS)
◎リップスライム
◎DJミツ・ザ・ビーツ
◎ブンブンサテライツ

■report
◎スタジオ・レポート:JVCマスタリングセンター
◎ATAK NIGHT4 Japan tour
◎ライブ・スペース訪問:新代田FEVER

■new products
◎CAKEWALK Sonar V-Studio 100
◎AKAI PROFESSIONAL APC40
◎NUMARK NS7
◎LAUTEN AUDIO LT-321 Horizon
◎SE ELECTRONICS RNR1
◎PRESONUS Studio Channel
◎VESTAX Tank VAI-80
◎M-AUDIO Axiom Pro 49
◎EASTWEST Quantum Leap Symphonic Choirs
◎SENNHEISER HD 380 Pro
◎JBL PROFESSIONAL Eon 515

■LIBRARY
◎MUTEKKI FX REVOLUTION VOL.1
◎BIG FISH ROTATION HIP HOP

■DAW AVENUE
◎STEINBERG Cubase 4
◎ABLETON Live 8
◎DIGIDESIGN Pro Tools|HD8
◎CAKEWALK Sonar 8

■beginner
◎DAWなら誰でも作曲できちゃいます。/横川理彦
◎シンセで作るオレ流サウンド/H2
◎Q&A

■seminars
◎HOW TO BUILD OUR STUDIO 赤川新一
◎スターリング流マスタリングの神髄~グレッグ・カルビ
◎素晴らしき電源の世界/三好敏彦
◎CM音楽の作り方/瀬川英史

■column
◎そこのにいさん どこ向いてんのよ/戸田誠司
◎祐天寺浩美のお部屋一刀両断
◎私の手放せない一品~INNER SCIENCEのAVALON DESIGN VT747SP

■standards
◎Information

■sound&recording review
◎NEW DISC
◎ENGINEERS' RECOMMEND
◎RE-ISSUE
◎VIDEO
◎BOOKS
◎NEWS
◎CONCERT SCHEDULE
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