1920年代と思われる 希少な PAUL BRETON アンティーク、 ワンプッシュクロノグラフ、 手巻き式、 ジャンク品。
PAUL BRETON は1800年代中期~1900年代初期頃のスイスの高級時計メーカーだったようです。
ケースは 直径39mm(リューズ含まず)、 厚み11.3mm、 ラグ幅19mm。
0.935 シルバー製。
当時の小型のポケットウォッチを、おそらく競技用としてボードに取り付けるために改良したものではないかと推測しています。とても良い雰囲気の、ワンプッシュクロノです。
特集なラグ形状、というかビス穴です。例えば、車などのダッシュボードに取り付けるなどしてラリーにでも使ったのでしょうか?
ムーブに PAUL BRETON, 8169 の刻印あります。
写真でお分かりのように、各パーツが面取りされた高級ムーブです。
ダイアルはポーセリン(琺瑯)で、基本的には美品です。
11時外周部分にチップ、12時~8時、12時~3時、12時~4時に薄いクラック、5時外周部分にクラックがありますが、外周部分はベゼルに覆われて見えなくなります。また、薄いクラックは、ほとんど目視では気づかない程度のものです。(写真参照)
裏蓋の内側にPAUL BRETON SWISS と刻印があります。
スモールダイアルは 12時位置が30分の積算計、6時位置秒針。
風防はガラスで、6時過ぎの外周部分に小チップがありますが(内側部分)、それ以外の目立つような擦り傷は無くとてもきれいです。
<ジャンク品の意味>
基本的には稼働品です。
手巻き機能は問題ありません。クロノ機能を作動させないと、32時間程度動いています。
24時間で1分程度の誤差です。
クロノ機能(ストップ、リセット、再スタート)自体も問題ありません。
ただ、クロノ機能を作動させたまま動かしていると、ストップしてしまいます。クロノ機能を作動させなければ問題ありません。OHあるいは修理や調整が必要と思われます。
30年以上前に購入し一時NATOストラップで楽しんでいましたが、その後はBOXの中で眠っていました。先日、久しぶりに気が付き、ネジを巻いてみたところ、動いています。
きちんとOHや修理すれば正常になるかどうかは当方では判断できませんので、ジャンク品として出品しましたが、ケースやムーブ、基本的機能には目立つ異常は無さそうなため、OHや修理前提品として、アンティークにご理解のある方のご入札をお願いいたします。
きわめて古いものですので、当然何人もの手を経てきており、その間修理もいろいろなされていると思います。ムーブのあちこちに修理の痕跡はあると思いますが、その点はご了承ください。
なお、ご質問のある方はご入札前にお願いいたします。
また、出品の度に自然光で撮影するようにしていますが、モニターによっても微妙に色調が違う場合がありますので、その点ご了承下さい。
基本的にノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。
落札手数料、消費税はいただいておりません。