◆定価1430円◆石は元素の案内人◆「北海道石」の発見者 田中 陵二 著◆写真で見る元素周期表収録◆
鉱物で描く元素のものがたり。結晶を愛する著者が、元素の姿を求め、岩塩の結晶をハンマーで極小まで割り、庭で鉱石を熱す。するとみえてくる、元素・原子の世界。この世はぜんぶ原子でできていて、それは90種類ってほんと? 石といっしょに考えよう。美しく、ちょっとかわった元素の本です。
―有機化学者でもある著者の実験魂あふれる一冊。著者の田中陵二さんは、集めた鉱物などから、銅や鉄、ヨウ素などの「元素単体」をとりだして、なんとあの元素周期表をつくります。90種類以上ある元素のなかから、手順が小学生の子どもたちにも理解しやすいものを厳選し紹介します。「わたしたちの身近にある元素といえども、自分ひとりの力でとりだすのはそう簡単なことではありません。それでも、やってみると、過去の人びとの苦労が体験できます。そして、鉱物と元素のたしかな結びつきをかんじられます」。
そして身近な鉱物の代表岩塩を、半分の半分の半分の……と割っていき、原子の姿もあきらかにします。ぜひ本編でごらんください。
石ころと元素の世界のたしかな結びつきを、子どもたちに届けます。
出版社より

鉱物を愛する著者が元素の姿を求め、結晶をわり、鉱石を熱します。
鉱物で描く元素のものがたり。結晶を愛する著者が、元素の姿を求め、結晶をハンマーで極小まで割り、庭で鉱石を熱す。するとみえてくる、元素・原子の世界。この世はぜんぶ原子でできていて、それは90種類ってほんと? 石といっしょに考えよう。美しく、ちょっとかわった元素の本です。

美しい鉱物や結晶をながめてもらいながら、読者の子どもたちを元素・原子の世界の入り口へ誘えたら、そんな思いでつくられた一冊です。

「原子ひとつぶはとても小さくて、人間の目にはまったく見えないため、身の回りのあらゆるものが元素や原子からできていると言われても、なかなかピンときません。調べないと、想像しないと、その存在すら気が付かないのです。ここが物質を調べる学問、すなわち「化学」の一番わかりづらいところ、でも、面白いところです。よく勉強すると、目には見えない原子や分子の存在がわかってきて、生物でも、工業製品でも、物質の性質をうまく利用して、からくりのようにその機能を使っているのがわかります。もちろん、まだわかっていないことも、いっぱいあります。
化学では、3種類の考え方で研究がすすめられます。どうやって望みの物質を作り出すか「合成」、物質にどういう元素が含まれていて、原子と原子がどういうつながりかたをしているか「構造」、物質がどういう性質をもっているか「物性」、の3つです。目に見えないもののそれらをどうやって調べるかに、多くの科学の技術が用いられていて、そこでわかった物質の有用な特徴が、科学技術の基礎になり、毎日のように生み出される新しい製品にその技術が組み込まれます。そして、その化学という学問の最初のきっかけになったのは、この本で描かれたとおり、何千年もむかしの、石から絵の具や金属を取り出すくふうだったのです(田中陵二)」
【出版社からのコメント】
この本は、美しい鉱物や結晶をながめてもらいながら、読者の子どもたちを元素・原子の世界の入り口へ誘えたら、そんな思いでつくられた一冊です。
石ころと元素の世界のたしかな結びつきを、子どもたちに届けます。
「原子ひとつぶはとても小さくて、人間の目にはまったく見えないため、身の回りのあらゆるものが元素や原子からできていると言われても、なかなかピンときません。調べないと、想像しないと、その存在すら気が付かないのです。ここが物質を調べる学問、すなわち「化学」の一番わかりづらいところ、でも、面白いところです。よく勉強すると、目には見えない原子や分子の存在がわかってきて、生物でも、工業製品でも、物質の性質をうまく利用して、からくりのようにその機能を使っているのがわかります。もちろん、まだわかっていないことも、いっぱいあります。
化学では、3種類の考え方で研究がすすめられます。どうやって望みの物質を作り出すか「合成」、物質にどういう元素が含まれていて、原子と原子がどういうつながりかたをしているか「構造」、物質がどういう性質をもっているか「物性」、の3つです。目に見えないもののそれらをどうやって調べるかに、多くの科学の技術が用いられていて、そこでわかった物質の有用な特徴が、科学技術の基礎になり、毎日のように生み出される新しい製品にその技術が組み込まれます。そして、その化学という学問の最初のきっかけになったのは、この本で描かれたとおり、何千年もむかしの、石から絵の具や金属を取り出すくふうだったのです(田中陵二)」
著者について
田中 陵二(たなかりょうじ)
1973年、群馬県生まれ。(公益財団法人)相模中央化学研究所主任研究員。東海大学理学部化学科客員教授。群馬大学大学院工学研究科博士後期課程修了。科学技術振興機構研究員などを経て現職。専門は有機・無機ケイ素化学、結晶学および鉱物学。マクロ科学写真の撮影もおこなう。共著に『よくわかる元素図鑑』(PHP研究所)、『超拡大で虫と植物と鉱物を撮る』(文一総合出版)、監修に『GEMS 美しき宝石と鉱物の世界』(東京書籍株式会社)などがある。2013年より月刊誌『現代化学』(東京化学同人)にて「結晶美術館」を連載中。本作で、子どもにむけた本をはじめて書いた。たくさんのふしぎには、本作のほかに文・写真を担当した『いろいろ色のはじまり』(2023年10月号)がある。2023年、チームで発見した光る新鉱物「北海道石」が世界的な機関に新鉱物として認められ、この石の筆頭記載者、命名者となった。
- 出版社 : 福音館書店 (2024/1/12)
- 発売日 : 2024/1/12
- 単行本 : 48ページ
- 寸法 : 25.6 x 19.6 x 0.9 cm
<カスタマーレビュー>
2025年3月17日に日本でレビュー済みAmazonで購入
買ってよかった
2025年5月27日に日本でレビュー済みマイクラなどのゲーム実況ばかり見て、絵本なぞ見向きもしない4歳の息子。マイクラで、鉄鉱石や金、ダイヤモンドを発掘して喜んでいるのでダメ元でこれを見せてみましたら、表紙を見た途端、「これなに!?これは?これは?」とすごい食いつき。絵本にこんなに興味を持つのは初めてです。
私自身も学校の理科や化学が好きだったので、とても楽しく、子供と一緒に興味深く読みました。最後には、元素表とともにその元素の結晶の写真が載っていて、それを使ってカルタみたいな遊びをして、延々と楽しんでいました。
実は私も子供とマイクラをやっていたら鉱物や岩石に興味が出てきたのですが、図鑑は大きすぎたりボリュームがありすぎるなーと思っていたところへ、本屋さんで偶然に見つけて購入しました。本当に買ってよかったです。
2024年4月16日に日本でレビュー済み岩塩の結晶を割っていくとサイコロ型になるという導入から始まり、鉱物、元素、原子を子供が興味を持つような形で説明してくれています。砂鉄を集めて製鉄する実験、孔雀石から銅を取り出す実験、コンブからヨウ素を取り出す実験など、歴史的背景に触れつつ、著者の実際の実験風景(凄い!)を添えて紹介するという力作です。身近な物から化学への興味を誘う名著で、親子で楽しむことができる一冊です。
なお、子供向け本の執筆は本書が初めてだったそうですが、2作品目「いろいろ色のはじまり(2023年10月号)」も素晴らしい本でした。更に著者の発見に関する「光る石 北海道石(2024年8月号予定)」も発刊予定でとても楽しみです。後に「元素への扉を開く三部作」と言われるかも!?
※我が家では科学好き小2男子が好んで読んでおり、親子で「元素」の知見を深めることを楽しんでいます。身の回りの物事を「化学の視点」で考えるいい機会となりました。
◆帯付き
◆新品未使用ですが、家庭での保管をご理解いただき、神経質な方や店頭の商品と同様の状態を希望されるかたは入札をご遠慮ください。安価で出品しておりますので、ノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。
◆評価内容が悪いかたは、トラブルを回避するため入札を取り消させていただく場合があります。入札前に質問欄でご相談ください。
◆落札や質問への対応ができない期間がありますので、自己紹介を必ずご確認ください。