ビルボード・アルバム・チャート最高位:1位(1970年作品)
68年12月衝撃的デビューを飾ったレッド・ツェッペリンは,わずか半年後にリリースしたセカンドでNo.1バンドの地位を確立した。全世界の期待を一心に集めて1年後に発表したのが本作品。1曲目の「移民の歌」以外はアコースティック・ナンバーが主流。
1970年発表の3rdアルバム。ブルースをベースにしたハード・ロック・サウンドを踏襲する一方、フォークやブリティッシュ・トラッドの要素を採り入れ、アコースティックなアプローチを見せている。ツェッペリンの意外な一面と方向性を打ち出した作品だ。
「CDジャーナル」データベースより
前2作で元祖ヘヴィ・メタルとも言えるハード・ロック・サウンドを確立した彼らが従来のブルース・ベースのハード・ロック・サウンドを踏襲する一方で、果敢にアコースティック・サウンドにもアプローチした3rdアルバム。一説によると、長いツアーに疲れ果てたジミー・ペイジとロバート・プラントがウェールズ山中のコテージで曲を書いたため、トラッド・フォークやアメリカのスワンプ・サウンドに影響を受けた2人のアナザー・サイドが自然ににじみ出た、ということらしい。発表当時こそ、彼らにハード・ロックを求めるファンの評価はイマイチだったけれど、現在はツェッペリンというバンドの懐の深さ、そしてメンバーの旺盛な表現欲求を物語る代表作とされている。(山口智男)
【プロフィール】
セッション・ミュージシャンとしてのキャリアを持つジミー・ペイジ(g)を中心に、彼が在籍していたヤードバーズを引き継ぐ形でロバート・プラント(vo)、ジョン・ポール・ジョーンズ(b)、ジョン・ボーナム(ds)の4人で1968年に結成。デビュー前にも関わらず前渡し金20万ドルという破格の待遇でアトランティック・レコードと契約し、69年デビュー・アルバム『レッド・ツェッペリン』を発表。ブルースをベースにしたパワフルなサウンドと、それと互角にわたりあうプラントのヴォーカルで人気を集める。その後もブルースのみならず、ソウル、フォーク、トラッド、レゲエ、民族音楽といったさまざまな音楽的要素を自らのサウンドに反映させ、独自の地位を築く。75年にはバンド自身のレーベル、スワン・ソングを設立、79年にはシンセサイザーを導入した意欲作『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』を発表するが、80年ボーナムの急死により、解散を余儀なくされる。