DRUMS UNLIMITED/MAX ROACH
限りなきドラム/マックスローチ
ATLANTIC
SD-1467
*SIDE ONE
1. ドラムオルソーワルツ
THE DRUM ALSO WALTZES (3:30)
2.ノンモ
NOMMO (12:45)
3.限りなきドラム
DRUMS UNLIMITED (4:25)
*SIDE TWO
1.セントルイスブルース
ST. LOUIS BLUES (5:08)
2.シドカトレットに捧ぐ
FOR BIG SID (3:01)
3.インザレッド(クリスマスキャロル)
IN THE RED (A XMAS CAROL) (12:25)
(レコーディングデータ & パースネル)
マックスローチ…ドラムス
ジェームススポールディング…アルトサックス
フレディハバード…トランペット
ロニーマシューズ…………ピアノ
ジミーメリット ………ベース
ローランドアレクサンダー.....ソプラノサックス
(SIDE 2= 1)
1966年に録音
レコーディングエンジニア: トムダウド
:フィルイエール
:ロバートライト
カヴァーフォト:レイロス
アルバムデザイン:ヘイグアディシャン
スーパーヴィジョン:アリフマーディン
★トータルミュージシャンとしての
マックスローチ
マックスローチは、恐らく長いジャズ史を通し
ても、最もスリリング且つプリリアントなドラマー
である。1946年にチャーリーパーカーの歴史的ク
インテットに参加し、激動するバップムーヴメン
トに身を投じて以来、ローチは常に主流派のトップ
ドラマーとして数々のスポットライトを浴びてきた。
それは、たとえばアートフプレイキーのように、ジ
ャズにはほとんど無頓着な人々にまでその名を喧伝
されるようなものであったとは言えぬものかもしれ
ない。しかし50年代、そして60年代において、ヴィル
ティオーソ的ドラマーとして、真摯な音楽家として、
強烈な意識をもった黒人として、ローチの果した寄
与と役割は決して忘れられぬねものである。
そのプレイは決して派手ではないが、類稀なるテ
クニックに裏打ちされた彼の演奏は、まさに“もの
いうドラム”というある人の指摘のごとく、そのス
テイトメントを明確に伝えていた。“ドラムはホーン
楽器のように旋律をうたうことができる”という言
葉にハタと思い当ったのも、ローチがクリフォード
ブラウンやソニーロリンズと演奏した50年代の吹
込みに初めて接したときであったと、ぼくはきのう
のことのように憶いだす。
チャーリーパーカーからオーネット・コールマ
ンに至る道程は、同時にアメリカに住む黒人たちが
急激な意識変化をなしとげていき、それとともにジ
ャズが初めて確固たる思想を獲得していくプロセス
を見事に照射しているが、この場合チャールスミ
ンガス、マックスローチが果した役割はさらに重
要であったことを想起すべきである。ミンガスの「ミ
ンガスプレゼンツミンガス」に続く「ウィイ
ンシスト」がそれであり、60年代に入って一層激化
した人種問題における黒人のひとつの立場を、ロー
チはこのアルバムで明示したのである。いわゆるフ
ァイティングニグロとしてのローチのこの変化は、
当時のアメリカ黒人の意識変化をも代表するにとど
まらず、今日<アフリカ回帰>思想などによって象
徴されているムーヴメントの、一方における決定的
な原動力ともなったのである。
しかしこのようなプロパガンダ的作品においても、
演奏におけるローチの造形は、たとえば前衛ジャズ
のある人々のょうに、終始憎悪に満ちた絶叫や殴り
書きを空間に乱射することはない。ソロとテーマと
の関係は豊かに保たれており、作編曲家としても秀
れた腕をもつローチのソロとテーマの構成は、各作
品にバランスのとれた統一感を与えている。その基
本的ラインに沿うかぎり、ソロイストはもてる自由
を充分に活用することができる。彼が知的なミュー
ジシャンといわれるのも、「ウィインシスト」や「イ
ッツタイム」が単にプロパガンダで終ることがな
かったのも、彼のもつ芸術気質あるいは音楽賦質が
あらゆる発現の場で発揮されたからである。どの場
合でも彼は音楽を手段とみなしたことはなく、自己
の目的を音楽することの中で実現させていったに過
ぎない。彼のアルバムには、自己の主張を強く押し
出したものと、たとえば変拍子に挑んだ作品のよう
に純粋に音楽だけを追求したものとがあるが、その
どちらも音楽として訴えるだけのものを有していた
という点で、音楽に対する彼の心構えは不変であっ
たというべきだろう。
モダンドラマーの祖は一般にケニークラーク
といわれるが、少なくともそれを展開し、モダン
ドラミングを真に確立したのはマックスローチで
あった。ともすればローチは、<闘うニグロ>として
の側面を大きく強調されやすいが、彼のグループが
長年に互って卓越した技法と優れた音楽性をもった
ミュージシャンに恵まれたのも、ひとえに総合的な
ジャズアーティストとして、彼が並々ならぬリー
ダーシップを兼備していたからにほかならない。54
年のクリフォードブラウン以降、ソニーロリン
ズ、ブッカーリトル、クリフォードジョーダン、
近年のチャールストリヴァー、ゲイリーバーツ、
そしてこのアルバムのジェームススポールディン
グなど、彼のもとに在籍したミュージシャンで、人
気はともかくすぐれたプレイを聴かせる人が多いこ
とも、ローチの音楽家としてのクォーリティの高さ
を物語っている。
★このアルバムの焦点
マックスローチがリーダーとして初のグループ
を結成したのは、54年(一般的的には55年が定説)、ク
リフォードブラウンとの双頭になるものであり、
このグループによって吹込まれたアルバムの数々は、
ウェストコーストに奪われたジャズの主導権を、
この時代イーストコーストジャズが奪回しつつ
あったことを完壁に認めさせるものである。
アランモーガンら数人によって編纂された「Jazz
On Record」によれば、1951年にローチは、デビュ
-レコードへ初のリーダーアルバムを吹込んだ
と記載されている。ここから始まる彼の10年間は、
変拍子特にワルツタイムに挑戦した幾枚かの作品、
あるいはブラウンやロリンズらの白熱極まるソロを
フィーチュアしたヴァイタリティ溢れる作品などに
よって明らかなように、ビバップの遺産やジャズ
トラディションの継承と新しい展開への積極的参加
を強く印象づける。
他方60年代の劈頭を飾ったキャンディドの「ウイ
インシスト」で明示されるように、60年代の10年間
はローチの黒人意識がよりストレートに、然もより
具体的に発見された期間である。それは、不条理な
現実描写→社会抗議(プロパガンダ)一 アイソ
レーション思想とアフリカ回帰思想の崩芽、という
図式の中で容易に確認することができる。
それゆえ、純粋な音楽的衝動によって生まれた作
品にも、ローチの黒い情念意識は濃密に漂うのであ
る。このアルバムも決して例外ではない。その意味
でほぼ同時期に吹込まれた 「不屈の闘士」とは好対
照を示しているが、それだからといって音楽的レヴ
ェルや意識的構造までが対照的差異を示していると
は決していえぬのもそのためである。
このアルバムは別記メンバーと録音データのもと
に、1966年に吹込まれたものであるが、フォームに
対するローチの探求が大きな成果の獲得をもたらし
めている。とりわけ変拍子に対するローチのタイム
感覚は、52年以来のワルツタイム(最大の成果は、
56年にソニーロリンズとの共演で記録したくヴァ
ルスホット>であろう)への探求と献身によって
もたらされたものであるが、ここでは通常の4ビー
トによるスイングと同じビートを生みだしている点
に目を見張らされる。それゆえこれはワルレツへの挑
戦ではなく、ワルツによるリズム淘汰である。
もうひとつの焦点はドラム.ソロが3トラック収
録されていることであり、そこでは水も洩らさぬ表
現美とともに、過去20年間に互ってローチが獲得し
てきたドラム奏法の粋を聴くことができる。
最後に附記しておきたいのは録音がすばらしいこ
とで、実際スイングジャーナル誌のジャズディ
スク大賞において、67年(第一回)の最優秀録音賞
作品に選ばれている。
ジャッククック(英ジャズ評論家)は、"ローチ
はこのアルバムでよりコンヴェンシャルなコンボ手
法に還った。しかしよく注意してみれば、円熟した
テクニックを基礎としながら、グループを通して余
裕ある演奏の達成を果している。それこそがローチ
の作品の中でもこのアルバムを顕著にしているもの
である”と述べている。
★作品と演奏について
SIDE I
1.ドラムオルソーワルツ
そのフレイムワークをもったローチのオリジナル
であり、最初のドラムソロである。ハイハットと
バスドラムによる規則的なリズムパターンが演
奏の骨格となっている。左右両手の機能は、定形的
な左右両足に比して多彩であり、自由で流動的であ
る。細部に至るまで、冷徹な精神力を通してローチ
のコントロールパワーが働いており、まるでロー
チの吐息が眼前に迫るかのようだ。作品を構成する
ローチの才には驚くべきものがある。彼は旋律ばか
りでなくテクスチュアをも生みだし、演奏家である
と同時にトータルな音楽家としての豊かな局面を披
露したのである。
2.ノンモ
ジミーメリットのオリジナルで、タイトルは<The
Power of Speech>(言葉のカ)の意を持つアフリカ
語の一種である。
リズムは7/4拍子であり、8小節のモチーフをもと
にしてソロが連続する。ローチはプラッシュワー
クで絶妙なサポートをしている。ハバードは力強さ
の中にイマジネイションを満えたソロをとり、現在
レオントーマスのグループにいるスポールディン
グのプレイは、エモーションの多彩な爆発である。
3.限りなきドラム
ふたつめのドラムソロ。マックスのオリジナル
だが、最初に呈示されるリズムパターンがやがて
複雑に変化していき、多彩なリズムの頂点を築きあ
げていく、そのローチのコントロールされたプレイ
が印象的である。
テーマはAA'BA'タイプの32小節形式作品であり、
プリッジに当るB部分だけは常にストレートな呈示
にとどめることによって、作品造形の新鮮なアクセ
ントにしている。
SIDE 2
1.セントルイスブルース
W.C.ハンディの傑作。この作品では各奏者の
イマジネイション回路に刺戟を与えながら、同時に
リズムの時室間的変化によって従来の作品構成の拡
大をはかったローチの意図が充分に発揮されている。
このトラックにのみ、35年ボストン生まれの前衛
派マルチサックス奏者、ローランドアレクサン
ダーが加わっている。
グルーヴィな3/4のリズムにのってアレクサンダー
のソプラノが最初のテーマステートメントをおこ
ない、7/8拍子のマイナーパートを経て、4/4拍子の
ソロパートに入るというルティーンだが、各パート
において柔軟な変化と抑揚をつけるローチのプレイ
が一際著しい。
2.シドカトレットに捧ぐ
ローチ3つめのドラムソロで、ローチが晩年の
シドカトレットに捧げた作品である。シド(51年
死去)はフレッチャーヘンダーソン、ベニーグ
ッドマン、ルイアームストロングのドラマーとし
て脚光を浴びたが、それ以上にスイングとモダン
ドラミングの間の橋渡し的存在として重要であり、
ローチ自身も彼からの影響を告白している。
この作品は、シド,カトレットがかつて吹込んだ
32小節のテーマ <Mop Mop>(AA'BA'形式)に基い
てローチがインプロヴァイズしたものであり、切れ
味鋭いサウンドや知的な作品構成とともに、ローチ
のハートウォーミングなフィーリングが顕著である。
“この試みは、彼がやったそのままを演奏しよう
としたものではなく、寧ろ彼に対する尊敬の念を表
わしたものである"
ローチの言葉がすべてを物語っている。
3.インザレッド(クリスマスキャロル)
クリスマスキャロルのテーマがフリーなアンサン
ブルで示される。ナットヘントフが言うように、これ
はクリスマスについての各人のエモーションのコラー
ジュであるが、そうしたさまざまな情緒変化をロー
チはストラクチュア内部にも反映させている。バー
ラインを決定するのは各人のフレーズであり、従っ
て小節数は7であったり、8あるいは11であったりす
る。フリー手法を導入した作品だが、形式的側面より
情緒的に自由であるという精神的なものにポイント
をおいた演奏であり、サウンドとリズムの偶発的起伏
がいともスリリングである。
く解説:悠雅彦》
嬉しいお客様のご感想をいただきました
@おかげさまで先ほど無事にレコード受け取りました。特別に手入れされたという貴重な品物を大切にしようと思います。ありがとうございました。また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
@ありがとうございました。とても良い取引ができました。きめ細やかなレコード洗浄、素晴らしい再生音でした。迅速な対応にも感謝します。又の機会を宜しくお願いします。
@ありがとうございました。とても良い取引ができました。また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。自宅で洗浄したところノイズがやや無くなりました
@独自の洗浄方法とあったので少し不安だったけれども見て聴いて納得できた。光にかざすとメラミンスポンジを使ってないのもわかる。静寂の中から立ち上がってくるピアノの粒だちの美しさは格別でコニサー録音を満喫できた。
@無事にLPが届きました。独自洗浄の効果を実感致しました。これは秀逸だと思います。また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
@音も外見もとてもいいです。ありがとうございました。
@迅速丁寧に対応いただき無事に受け取りました。大変綺麗で良いものでした。とても信頼のできる出品者様です。貴重なものをありがとうございました。
@またまたお世話になりました。LPの洗浄の技術、本当に素晴らしいと思います。ありがとうございました。また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
A面・B面の両面とも音に出そうな傷は見当たりません。
両面に渡ってリッピングして、ザッと試聴済みです。
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