-- アレグザンダー・ケント★海の勇士　ボライソー＜革命＞★　ハヤカワ文庫

★商品説明★

アレグザンダー・ケント著　「海の勇士　ボライソー＜革命＞」　ハヤカワ文庫

　「＜１８＞急行せよ、カッター戦隊」　1988 with All Despatch　１９９６年１月初版
　「＜８＞激闘、リオン湾」　　　　　　1969 From Line of Battle!　昭和６２年１０月初版
　「＜９＞遥かなる敵影」　　　　　　　1970 Enemy in Sight!　昭和６２年１２月初版
　「＜１０＞不屈の旗艦艦長」　　　　　1971 The Flag Captain　１９９３年９月４刷
　　　　　　　　　高橋泰邦　高沢次郎　高津幸枝　訳
　　　　　　　　　定価　　　　６００円～７２０円＋税　　４６９頁～５６３頁

★著者略歴★

　１９６８年、「ボライソー」シリーズの第１作「栄光への航海」を発表。大ベストセラーになる。これ以前にもダグラス・リーマン名義で、現代ものの海洋小説も発表。

★作品内容★

　海洋戦記の大人気シリーズ。第１作は１９６８年に発表され、以後次々に発表されている。艦隊士官ボライソーを中心にした物語で、主役のボライソーは１９７６年イギリス生まれで、１２歳で士官候補生となって、以後１８１５年戦闘中に病で亡くなるまでの物語。原作第１作はボライソー２６歳ではあるが、この後時代を前後してボライソーの活躍が描かれる。日本語版では原作第８巻にあたるボライソー１６歳の物語から始まり、出来るだけ年表順に発行する予定らしいが、私が持っているだけでも第２７巻まで出されているので、必ずしも日本語版の巻数と年代があっているわけではない。興味があれば年表を作ってそれに従って並べてみrのも面白いのかもしれない。
　海洋冒険シリーズとしては、ホーンブロワー・シリーズが有名で、そちらはドラマ化もされて人気だ。ホーンブロワーは主にナポレオン時代を舞台にしているが、ボライソーはその前アメリカの独立戦争前後から話が始まる。この海洋戦記シリーズは欧米の人気が高いらしく。SFの宇宙艦隊シリーズでは、この帆船時代の戦記シリーズを宇宙に移した物が多い。（たとえば「彷徨える艦隊」や「銀河の荒鷲」など）館長をトップにして少数の士官だけが、船の指揮権を持ち、許可なく艦長の体に触れる者は反逆罪にされるとか。軍医と航海士は別枠なのだが、とにかく階級社会で、艦長や上級の士官が亡くなると階級順に艦長（代理）になってゆく。そのため、上級士官が全員亡くなってしまうと、若い士官候補生でも突然艦長になってしまう。とにかく士官しか船の指揮権はないのだ。
　この4巻は、英仏戦争初期の時代を描き、後半の3巻は、第1作の好評を受けて書かれたシリーズの中核をなす作品群。
　＜１８＞　「急行せよ、カッター戦隊」１７９２年。ボライソー３５歳。前巻では、恋人を失い、熱病にかかって、祖国に搬送されたボライソー。一時は命も危ぶまれたがどうにか体調も戻り、再び艦の指揮を執りたいと願うボライソーだが、政府高官の横やりのせいか、やっと与えられたのは、英仏海峡監視のカッター数隻の指揮権だけ。前半は、密輸業者との戦いだが、その陰に黒幕の存在が見え隠れする。オールデーは単独その組織に入り込もうとする。血みどろの戦い。後半は、革命から逃れたフランスの高官と財宝を、英国に運ぶ密命を受けたボライソーが、3席のカッターを率いて奮戦する。小さな艦で命を懸けて戦うカッター船の船長たち。またしても政府高官が乗り出してきて、男たちの思いを踏みにじる。
　シリーズ第1作「栄光への航海」から20年目の本作だが、第1作当時のボライソーを描いている。20年たてば、作者の戦争観や人生観も変わっているだろう、作品の捜索順にそれを読み比べてみるのもいいかもしれない。
　＜８＞　「激闘、リオン湾」１７９３年、シリーズ第２作品。第１作から１１年たっている設定。その間の１１年については順不同で後に捕捉されているので、その間ボライソーがどうしていたかもわかる。１作目の好評を受けて勢いのある作品。その結果この巻と次の巻はシリーズ中でも傑作と名高い。ただ、後から書かれた途中の挿話については、記述がないなど違和感を覚えるところもあるがそこはいいとしよう。２層戦列艦ハイペリオンの指揮を任されたボライソーが、革命軍と王党派が争うフランス地中海を舞台に活躍。老朽艦だが、大型館を任され、革命軍と戦うリオン湾で、王党派のフッド提督の指揮下に入る。ところが新たに上官となる、指揮官はどれもこれも頼りないというか、優柔不断であったり、自己主張の強いものだったり、スペイン領にも近い島と港の攻略に向かうのだが、いづれも失敗、その後ぬぐいをしながら、どうにか戦果を挙げるが、情勢は革命軍の方に勢いがある。最終的にはすべてのしりぬぐいをしながら引き上げることになる。ただこの巻の救いは、新しい娘と恋に落ち最終的には結婚することになることだ。
　＜９＞　「遥かなる敵影」１７９５年。ボライソー３７歳。第３作。前作でチーニーと結婚したボライソーだが、新たにフランス沿岸の封鎖作戦に従事。フランスの大西洋への出口ボタニー湾の封鎖任務だったのだが、無能な上司のせいでフランス艦隊がカリブ海に出撃した。それを追って再びカリブ海の決戦に向かうボライソー。それにしても無能な上司が多すぎる。小説だから無能な上司がいないことには盛り上がらないのだろうが。普段や日常では、それなりに大物の顔をしているが、事が起きると何もできず、責任逃れに走るものは今も昔も変わりない。ただ何も起こらないときは大人物とおだて揚げられるのだから救いようがない。この巻では、兄のヒューの息子アダムが士官候補生として登場。そして兄も。
　＜１０＞　「不屈の旗艦艦長」１７９７年。ボライソー４０歳。第4作。前巻からおよそ2年、前巻では呆気なく妻のチーニーなどとの別れがあったが、今巻では新たなヒロイン、キャロラインも登場。ボライソーは、三層甲板艦の艦長になって、提督を乗せる旗艦艦長になっている。大砲の数、百門、乗員800人を乗せる大型艦だ。フランスとの戦いも一進一退を続けているが、家柄や金を重視する横暴な士官たちに反抗しして、海軍内部での反乱が続く。物語の最初からその反乱を収める場面から始まる。そして新たな上司の提督は無能ではないが冷酷で杓子定規。行ってみれば狭量。その指揮下で指揮下のフリゲート艦が簡単に拿捕されたり、地中海ではある意味、内容の無い要塞攻撃をさせられたり、それでもボライソーは全力を尽くし、危ないところで彼を信じるかつての部下たちが駆け付けてくれる。この3作は、第1巻の好評を受けて力のみなぎる作品として、シリーズの中核をなして傑作との呼び声も高い。ただし、勢いがある分物語が走りすぎている気もする。ここでいったん休憩あり。

状　態	個人蔵書のため経年劣化等はご容赦ください。。

★発送方法★	クリックポストを、予定していますが、複数落札していただければ、まとめて発送します。　多数まとめて送る場合は、なるべく料金の安いものを選択します。希望の発送方法がありましたら、ご連絡ください。
	他の出品を落札した場合や、落札予定の時はなるべく早めにご連絡ください。

★出品者から★

　他にも多数出品しています。ぜひそちらも見てください。
　個人の蔵書なので、すべて一読はしています。内容等でご質問がある場合も受け付けます。
　また、出品希望の本などがあれば優先的に出しますので連絡してください。

参考・宅配料金（本の宅配に必要そうな部分などだけ取り上げました。変更の場合があります。）

宅配名	条件・サイズ	料金	注意点
クリックポスト（ＪＰ）	厚さ３センチ。厚さを超えなければ割安。	Ａ４サイズまで、一律１８５円。同サイズ文庫４冊まで同梱可。	補償無し。
レターパック・プラス	全国一律６００円。	専用パッケージに入ればOK。厚みのある物や同梱に便利。	４㎏まで。補償無し。
ゆうパックなど宅配便	従量制、配達地によって料金が変わる。	大体８８０円～と見ていい。	まとめて送るのには割安。配達時間指定あり。

出价者

信用

价格

时间