01 EFHWマルチバンド 給電部バラン(トランス) FT140-43使用 コモンモードフィルター付き 電圧給電 自作品 簡単設置
HFアンテナを自作してみたい方むけですね
と言っても エレメントになる電線を コネクタの対角にあるネジに止めるだけです
(4φの〇圧着端子を使用してください 電線の太さにより端子のサイズが異なりますので付属しません)
便利機能
電線をグリップを持ってグルグルと巻きつけておけば 電線が絡まりません アンテナの携帯に便利です
長い電線が絡まるとあとで大変な思いをしますね (電線を巻いた写真は使いまわしです)
設置方法
給電部を 車のそばに設置してワイヤーを伸ばして 細いロープをつないで立木などに軽くしばって
中央部を釣竿で持ち上げるだけです 自分の場合 エレメントの中央を滑車を付けた釣竿で上げてます
最近 EFHWマルチバンドアンテナに興味を持ち 色々と自作やテストしてました
移動用に超便利です バンドコンディションにより開けてないバンドがありますが
給電部を上げる必要が無いので 簡単設置でアンテナを張り変えることなくバンドチェンジ出来ます
同調型のアンテナですので 経験からアンテナチューナーを使用した非同調形のロングワイヤーより 効率的と思います
オートチューナー内蔵の無線機でしたら SWRが少々高い場合でもワンタッチで使用出来ます
写真は製作したトランスに高抵抗を取付けSWR机上測定写真
フィールドテストにて
20m弱の7M用のエレメントを張ると 7M帯・14M帯・21M帯・28M帯などが使用出来ます
7M帯のエレメントに110μHのローディングコイルを追加すると3.5M帯もOKです
40m弱の3.5M用のエレメントを張ると 3.5M帯・7M帯・10M帯・14M帯・18M帯・21M帯・24M帯・28M帯などが使用出来ます
(アンテナの設置場所や環境により使用出来るバンドが変わる場合があります エレメントの長さ調整は必要です)
エレメントの設置高さにより エレメントの長さが変わります 高さを高くすると多少長く 低くすると多少短くなります
当然ですが 使用バンドに対応するエレメント長さにすれば モノバンドで使用できます
製作や調整・データー測定で気づいたのですが・・・
コア・コイル巻き数
色々なコアを使用してのテスト結果 入手できる43材のコアに決定
色々な比率の巻き数を試してみて インピーダンス比 約49:1 の回数に落ち着きました
FT140-43とFT240-43では巻数が違います
取付けコンデンサー(C)
同一コアを使用しても コアのバラつきやコアに巻く線の密着度や他要因等により 負荷が抵抗での机上テストの場合
Cの値が微妙に変化するようですが 100pF~150pFで大丈夫です Cの耐圧は FT140で3KV FT240で6KVを使用です
(実際のエレメントを付けた場合 机上テストと実際のアンテナのインピーダンスが違ってきます)
耐電力パワー測定(連続送信)
トランシーバー----通過パワー計----トランス--トランス----50Ωパワー計ダミーロード (----は同軸 --は直付け)
50Ωのトランシーバーの出力をトランス2個をつなぎ 再び50Ωにしてパワー計で測定します
その時の損失パワーの半分がトランス1個当たりのパワー損失になります
そのパワー損失がコアの熱になりますので この熱でコアの透磁率が変わってきます
その時にパワーを上げていって コアが飽和状態になった時のパワーが 耐電力になります
そのテスト結果から
連続送信で FT140-43は約30~50W FT240-43は約100W FT240-43の2個は約250W
FT240-43の3個は約500W(パワーの出るリニアがありませんので測定はここまで) という結果になりました
(注) これはあくまでFT8等の連続送信をしての結果ですので SSBやCWの断続送信では耐電力の2倍~3倍位と推測されます
飽和は放熱の具合により変化すると思いますので 測定時はケースに入れない裸で自然空冷での測定です
フィールドテストはアクリル板に穴を開けコアはインシュロックで取付け仮設置で行いました
長期使用する場合にはプラケースに入れて防水対策をお願いします 水抜き穴もお忘れなく・・・
簡単に作るのでしたらタッパでもOKです
なお このアンテナは回り込みが心配されますので
回り込みがあった場合にはコモンモードフィルター等で対策を講じてください
初めから取付済もあります(写真を参照ください コアが2個付いてるのがコモンモードフィルター取付済です)
EFHWアンテナはユーチューブや各ブログに色々ありますので参考にしてください
フレームの材質はPLAを使用してますので 熱を加えると変形します 詳細は検索願います
なお 3Dプリンターでの製作ですので 糸引き等や誤差などあります 気になる場合ニッパー等で切り取ったりヤスリ等で修正てください
細い糸引きは ある程度ピンセット等で取ってから ライターでサッとあぶると簡単に消せますが
ケースが溶けるまであぶらないでください あくまでもサッとです
PLAは最高使用温度が52°Cになりますので 夏場の高温になる車内等にありますと変形の恐れがありますのでご注意ください
お送りするのは給電部に使用するバランのみです アンテナエレメントは付属しません
ノークレーム・ノーリターンでお願いします
発送はレターパックプラスを予定してます
よろしくお願いいたします