60年代後半の結成、イタリアはローマ拠点のサイケデリック~ガレージビート系バンドで活動していたという腕利き演奏者が集結し、後にプログレッシブロックバンドとして70sイタリアンプログレ伝説の一角となる、IL ROVESCIO DELLA MEDAGLIAことRDMの72年発となる2作目。オリジナルLP盤のリリースはイタリアRCAから本物のメダル付変形ジャケットでリリースされていたもので、こちらの再発CD盤は04年リリースのBMG盤。何がスゴイってコレ、なんと最初からメダル無しヴァージョンというのが存在していて、それがこちらということで、ジャケット表面にそのメダルが位置していたであろう中央に、なぜか意味不明に穴だけが開いているという酔狂な出来栄え。それはさておき作品の概要としては、バンド編成がベース、ドラムス、ギター、ベース、ヴォーカルによる4人編成。音響エンジニアはモーガンのノヴァソリス、ブレインチケットのセレスシャルオーシャン、リヴィングミュージックの幻の唯一作、ペリジェオの初期作、リッカルドフォッリ、マリオパンセーリのアドレセンツア、クエラヴェッチアロカンの2作目なんかまで手掛けた名手、ロドルフォグラッパとロドルフォビアンキのコンビが担当。この後73年の3作目ではルイスエンリケスバカロフを起用して本物のバロック音楽合奏団とRDMの合奏形態で完成した、いわばディープパープルのコンチェルトフォーグループアンドオーケストラをも木っ端微塵に粉砕する異形シンフォニックロックとして結実する音楽性も、本作を含めた初期2作の段階では全く趣を異にしていて、それのイメージで本作に接すると別のバンドか?なんて唖然とするほど。で、本作の内容はといえばヘヴィサイケからシフトしていった系譜の70sハードロック枠として捉えられるものの、そこは流石にテオレミ、フレア、オセージトライブなどの異形を産み落とした70sイタリアンプログレ伝説ということで、英米のそっち方向とは全く相いれないある種の変態性が律動していて、これでもかってな感じでこねくり回す過剰な展開と仕掛けを基軸にラテンの血がたぎる凄まじいヘヴィネスで暴発するディストーテッドな音像が現出。メタル系では全く無いけれども現在で言うところのプログメタルやアヴァンギャルドメタルはたまたヌーメタル、或いはカナダのRUSHよりも早い時期にこんなロックサウンドがあったっていう事で、これはこれでプログレッシブロック的な核心というしかない超恐るべき内容。IL ROVESCIO DELLA MEDAGLIA-io come io(BMG)
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