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**Sonerila dongnathamensis**（ソネリラ・ドンナサメンシス）タイ原産の多年生草本です。この種は、2014年にタイ東部のウボンラーチャターニー県にあるパ・タエム国立公園の砂岩台地で発見され、新種として記載されました。具体的には、ドン・ナ・タム森林（Dong Na Tham forest）で最初に確認されたことからその名前が付けられています。

### 特徴
- **形態**: 茎のない（acaulescent）草本で、球根状の塊茎を持ち、高さは5～10cm程度です。葉は根生ロゼット状に配置され、卵形から丸みを帯びた形で、大きさは2～7cm × 2.5～6cmです。葉の表面は鈍い緑色で白い剛毛がまばらに生え、裏面はピンクがかっており、特に葉脈沿いに白い毛が見られます。
- **花**: 濃いピンク色の小さな花を咲かせ、花序は1本の長い花柄に単独または少数でつきます。花弁は3枚で、メラストマ科の中でもこの特徴が際立っています。花序の柄は密に毛で覆われており、花火が打ち上がるような印象的な姿を見せます。
- **生育環境**: 砂岩の岩場近くの半日陰で、砂質の土壌に生えます。乾燥落葉樹林（dry deciduous dipterocarp forest）のような環境を好みます。

### 生態と分布
- **分布**: この種はタイ固有種で、現在知られているのはパ・タエム国立公園内の限られた地域のみです。そのため、分布域が狭く、個体数も少ないと考えられています。
- **開花時期**: 10月頃に花を咲かせます。
- **保全状況**: IUCNレッドリストではまだ評価されていませんが、限られた分布と小さな個体数を考慮すると、脆弱（Vulnerable, VU）または絶滅危惧（Endangered, EN）に分類される可能性があります。ただし、データ不足（Data Deficient, DD）とされる段階にあるとされています。

### 類似種との比較
Sonerila dongnathamensisは、中国南部に分布する**Sonerila primuloides**と形態的に近いとされていますが、花序の柄が無毛であるprimuloidesに対し、dongnathamensisは密に毛深い（villous）点や、花弁と萼片の先端に剛毛（seta）がある点で異なります。

### 栽培
園芸植物としても注目されており、特に小型で美しい姿からコレクターに人気があります。栽培には、高湿度（60%以上）と間接光、よく排水された土壌が必要です。テラリウムや小型ポットでの育成に適しており、タイ原産らしい熱帯的な環境を再現することが推奨されます。

【商品の説明】
品名 : Sonerila dongnathamensis No.110
型番: No.101

【その他】
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