
自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。1ページのみ小さな折り目がございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
菅原文太と筋金入り17人との型破り対談集
2012年、国民運動グループ「いのちの党」を結成した菅原文太が、金子兜太、相場英雄、大田昌秀、松島令ら在野17人と熱く語り合う。『本の窓』掲載「連載対談 外野の直言、在野の直感」を加筆修正して単行本化。
「人力をないがしろにしたら人間力は衰える。今の日本に必要なのはカネや権力におもねらない型破りの人間だ!」この菅原文太の呼びかけに、各界の錚々たる面々が集結した。17人の「達人」と、菅原文太がさまざまな社会ネタで熱いトークを繰り広げる、型破りの対談集。のど元過ぎれば……で日本はまた戦争をするのか、アメリカやアジアとどう付き合っていけばいいのか、TPPは? アベノミクスの行き着く先は? そして、原発、沖縄、私たちがふだん口にしている野菜やハンバーグの怖い話まで。金子兜太(俳人)、樋口陽一(憲法学者)、堀田力(弁護士)、相場英雄(作家)、大石又七(第五福竜丸元乗組員)、中村哲(ペシャワール会現地代表)、大田昌秀(元沖縄県知事)、丹羽宇一郎(前駐中国大使)、副島隆彦(民間人国家戦略家)、古賀茂明(元経産省)、松島令(作家・経済評論家)、関野吉晴(探検家・医師)、野口勲(野口のタネ代表)、西部邁(評論家)、黒田征太郎(イラストレーター)、吉田敏浩(ジャーナリスト)、鳥越俊太郎(ニュースの職人)。総勢17名の「達人」たちと繰り広げるダイナマイトトークは、「仁義なき戦い」を超えるド迫力!
目次
第1章 「のど元過ぎれば…」で、また戦争するのか?(水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る
(金子兜太・俳人)
第九条は国民を守る要塞。壊したら国民を守れない(樋口陽一・憲法学者)
まやかしの集団的自衛権
(堀田力・公益財団法人さわやか福祉財団理事長、弁護士))
第2章 「知らぬが仏」では、すまされない(『震える牛』に震えてしまった
(相場英雄・作家)
第五福竜丸と原発は、深く結びついている
(大石又七・第五福竜丸元乗組員)
ほとんど人力
(中村哲・医師、ペシャワール会現地代表))
第3章 アメリカよりアジアを向いた脱官僚の国へ(沖縄の苦闘、本土の怠慢
(大田昌秀・沖縄国際平和研究所理事長、元沖縄県知事)
対中関係とアベノミクスの行き着く先
(丹羽宇一郎・前駐中国大使)
アメリカの策謀で、アジア人同士戦うな
(副島隆彦・民間人国家戦略家)
TPPぐらいのことがないと変わらない
(古賀茂明・大阪府市統合本部特別顧問、元経産省))
第4章 人間力を取り戻すために(大災害は日本の構造転換のチャンスだ
(松島令・作家、金融・経済評論家)
人類は生き残れるのか
(関野吉晴・探検家、医師)
誰も知らないタネの怖い話
(野口勲・野口のタネ・野口種苗研究所代表)
近所と家族があれば、最低生きていけるよ
(西部邁・評論家))
第5章 人は「資源」ではない。型破りのススメ(アートも人間も土に還れ
(黒田征太郎・イラストレーター、グラフィックデザイナー)
人は消耗品でいいのか
(吉田敏浩・ジャーナリスト)
清潔社会がもたらす罪
(鳥越俊太郎・ニュースの職人))
レビューより
単なる対談集ではない。菅原文太の凄さを改めて知った。私たちは、日本に住んでいながら、なぜこんなにも日本のことを知らないのだろう。学校で習わないから?メディアが伝えないから?政府が隠しているから?この対談集を読むと、菅原文太が、各対談相手への鋭い突っ込みでその答えを引き出している。ただ対談しているんじゃない。文太さんの一貫した、いまの日本に対するまったくぶれない視点がある。憲法改正、TPP、原発、対中米関係、食の安全・・テーマはいろいろだけど、
根底にあるのは、国だの社会だののせいにするのではなく、ひとりひとりの人力=人間力を取り戻して、おかしいことはおかしいと言う、そうしないと、日本はヤバイってこと。
本気だよ、この人。対談集でこんな面白い本は、初めてだった。
世の中の様々な問題を菅原文太さんの紹介で数々の専門家の意見がわかりやすく諸問題に取り組む入門書と言える。
一貫して感じたのは、「金や名誉や、場合によっては命も要らぬ」ということを伝えたいんだと、一貫して感じました。更に、嘆いてばかりでなく、行動で示している人ばかりの言葉。
そこには、やっぱり読むだけなのに、力が宿りますね。
大きなものを動かすのは大変。大きな船になるほど、舵を切っても曲がるのに重さが邪魔をする。
日常にそんな事を感じてる人達は、人生でもホントに大きなモノと対峙しているんだろうなー。