廃盤
11CD
ハインツ・レーグナー・ボックス
ブルックナー、
マーラー、
ワーグナー編
ドイツの名匠、ハインツ・レーグナー[1929~2001]の交響曲録音を集めたボックス・セット。
1978~88年ステレオ録音(DISC1&2はデジタル方式)。
ライプツィヒ出身で、ベルリン放送交響楽団の首席指揮者(1973~93)として多くのレコーディングをおこない、その個性的なアプローチが宇野功芳氏らに絶賛されて脚光を浴びていたレーグナーは、1984~89年には読売日響の常任指揮者を務めたこともあり、日本でもお馴染みの存在でした。
レーグナーの芸風は個性的なもので、作品の造形的な要素よりは、音楽の表情豊かな移り変わりや音色の濃淡といった要素を重視しており、サラリとした進行と濃厚な味わいという両極端の要素が混然一体となったような演奏は実にユニーク。その独自の魅力は今聴いても実に新鮮で、ときにみせる局所的な巨大スケールではクナッパーツブッシュに、楽想の変換と経過句の凝った処理ではシューリヒトにもなぞらえられたり、さらには異例ともいえる美しい旋律的表現が多用されるなど、まさに予断を許さぬ展開がレーグナーの面白さであります。
このセットには、ブルックナーの一連の作品のほか、マーラーの交響曲第3番と、ワーグナーの作品が収められています。
ブルックナーの第4番から第9番までの6曲の交響曲は、どれも高い評価を受けているものばかりで、推進力に富む演奏からは生き生きとした魅力が伝わってきます。壮麗なテ・デウムと静謐なミサ曲からは、交響曲との共通素材が聴けるのも魅力。
マーラーの3番も見事な解釈。音楽が常に豊かに美しく鳴り響き、ヒステリックにならないレーグナーの美点は、名高い「躁音楽」でもある第1楽章大詰めなどにもあきらかで、ラッペの深い声を活用した第4楽章の絶品といえる表現や、遠近法の巧みさが印象的な第5楽章、ヒューマンな美しさがひときわ映える終楽章等々、まさに聴きどころ満載の内容となっています。ちなみに、第3楽章で達者なポストホルンを吹いているのはかのギュトラー。 ワーグナーではやはり『ジークフリート牧歌』が聴きもの。耽美的かつスケールの大きい名演を聴かせることも多いレーグナーですが、ここでの演奏は特に凄いものがあり、チェリビダッケも真っ青の美しさが感動的です。(HMV)
CD-1
・ブルックナー:ミサ曲 第2番 ホ短調
・ブルックナー:テ・デウム
マグダレーナ・ハヨーショヴァー(S)
ローズマリー・ラング(A)
ペーター・ユルゲン・シュミット(T)
ヘルマン・クリスティアン・ポルスター(Bs)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団&合唱団
1988年2&6月ステレオ録音
CD-2
・ブルックナー:ミサ曲 第3番ヘ短調 WAB28
マグダレーナ・ハヨーショヴァー(S)
ローズマリー・ラング(A)
アンドレアス・シュミット(T)
ヘルマン・クリスティアン・ポルスター(Bs)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団&合唱団
1988年9月ステレオ録音
CD-3
・ブルックナ-:交響曲 第4番『ロマンティック』(ノーヴァク版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1983年7月&1984年11月ステレオ録音
CD-4
・ブルックナー:交響曲 第5番(原典版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1983年9月&1984年1月ステレオ録音
CD-5
・ブルックナー:交響曲 第6番(原典版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1980年6月ステレオ録音
CD-6
・ブルックナー:交響曲 第7番(ハース版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1983年5&8月ステレオ録音
CD-7
・ブルックナー:交響曲 第8番(ハース版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1985年5&7月ステレオ録音
CD-8
・ブルックナー:交響曲 第9番(原典版)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1983年2月ステレオ録音
CD-9&10
・マーラー:交響曲 第3番
ラトヴィガ・ラッペ(A)
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団&少年少女合唱団、女声合唱団
1983年1&10月ステレオ録音
CD-11
・ワーグナー:交響曲 ハ長調
・ワーグナー:ジークフリート牧歌
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
1978年10&11月ステレオ録音
コンディション良好。
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