【製品について】
ドイツ Philips 社のお洒落なスピーカー・システム、VE 1636。アルニコ・マグネットを背負った、ラウンド径5インチ(13cm)のシングル・コーン・フルレンジ、49 239 58D、1本が搭載された、シンプルなスピーカー・システムです。モノーラル用1本での出品。1950年代中頃の製品と思われます。今回、これに加えて、英国Celestion(型番:B5G1 2815)、ドイツLorenz(型番:48131 50540)のアルニコ・5インチ・フルレンジを交換用のユニットとして加え出品しました。モノラルですが、気軽にヨーロッパの響きを愉しんでいただけたらと思います。 Telefunken社のRS-1やIsophon社のStereonettaなど、当時のヨーロッパには、音楽を愉しむための道具として、遊び心に溢れた、魅力的なデザインの製品群がありましたが、Philips もこうした時代の趨勢と無縁ではなかったようで、出品のVE 1636も、こうした製品群の一つだと思います。 オリジナルのVE 1636では、ユニットの取り付けが木ネジ留めで、バッフル板そのものにも少し劣化が見られたため、リング状のサブバッフルを取り付け、ここに取り付け金具固定用のボルトを取り付けて、ナットで固定する方式に改めました。これでユニット交換が容易にできるようになったことから、他の交換用ユニットも併せて出品した次第です。
音質的には、いずれもアルニコ・マグネットを搭載したユニットらしい、柔らかでふくよかな音質で、シングル・コーン・フルレンジらしい音質の素直さや定位の良さが印象に残ります。基本的には音を聴くというより、音楽を愉しむスピーカーだとは思いますが、それぞれのお国柄を感じさせる、明確な個性をもったユニットです。
あえてそれぞれの特徴をあげるなら、オリジナルのオランダPhilipsは明るく柔らかな音質。英国Celestionは跳びのよい力強い音質、ドイツLorenzはきめ細かで繊細な音質ということになると思います。音そのもののFidelityという点ではやはり1960年代初頭のLorenz、音楽の味わいという点では’50年代中頃のPhilips、’50年代後半のCelestionはそれぞれの中間という位置づけになるでしょうか。 なお、’50年代~’60年代初頭の小型フルレンジです。許容入力はけして大きくはないと思いますので、過大入力だけは気をつけてください。
全体のおよその大きさは、横幅23.7cm、高さ19.4cm、奥行き10cmになります。
【商品の状態について】
<キャビネットについて>
○ 70年ほどの歴史をもった品物ですが、比較的綺麗な状態だと思います。
〇 正面のエンブレム、背面のデカールともに、オリジナルのまま残っています。
〇 元々は、ケーブル直出しだったようですが、使い勝手を考え、バナナ・プラグも使える新しいタイプのターミナルを当方で取り付けてあります。
〇 内蔵のトランスは、回路的にはパスしてありますが、取り付けたままにしてあります。
<ユニットについて>
〇 画像にもありますように、コーン紙にフロントグリルの模様の写り込みはありますが、この点以外は、3つとも、特にこれといった傷みは見られません。経年期間を考えると、まずまずの良品といってよいと思います。
○ 公称インピーダンスはいずれも3~4Ωですので、管球アンプの場合、4Ωの扱いでよいと思います。
【その他】
発送はヤマト宅急便、1ヶ口。送料着払いでお願いします。(即決価格で落札いただいた場合は、送料は当方で負担させていただきます。)
ジャンク品としての出品ではありませんので、輸送中の何らかのトラブルで、製品としての機能に問題があったり、状態が説明と著しく異なったりした場合、2週間以内に、その旨ご連絡いただければ、返品は受け付けます。
なお、同時に、趣味の音響製品を何点か出品しておりますので、よろしかったら、そちらもご覧ください。