Our Kidから待望の第3弾がリリース!!!2002年『Heathen Chemistry』に伴うツアーから、9月10日スコットランドのアバディーン公演2日目を放送されたサウンドボード音源で収録!!! この年のツアーから万人にお薦め出来る名演にして定番音源というと、7月のフィンズベリー・パーク3夜連続公演最終日のラジオ放送音源、このアバディーン公演の直後のマンチェスター2夜連続公演のオーディエンス録音が挙げられますが、このアバディーン公演2日目はリアムが途中退場したレア・ギグな上にダイジェストとはいえ、定番になりうる音源と言えます。 この年のリアム途中退場ライヴとしては、FLUSHBULBの『Noel Sings When Liam's Down』で聴ける、北米ツアー初日のフロリダ公演、Sylphの『trouble star again』で聴ける、日本人には忘れられない10月1日の福岡国際センター 公演が有名ですが、これらの公演は共にステージ序盤での退場で、ノエルの長尺のアコースティック・セットが組まれ、次々に繰り出されたレア曲によって激レアな公演となりましたが、このアバディーン公演2日目はちょっと勝手が違います。 この日のリアムは本編のラスト・ナンバー「Acquiesce」まではなんとか乗り切ったものの、アンコールでは姿を見せず、ノエルのヴォーカルによる3曲でステージをしめています。そのアンコールは全て本作に収録されており、まずはソロ・アコースティックによる「The Masterplan」(その後バンドによる「Don't Look Back In Anger」を挟んでラストの「Wonderwall」もソロ・アコースティックであることから、「The Masterplan」を演奏している時点ではリアムの回復を待っていた可能性もあります)。「The Masterplan」は先に触れたフロリダ公演でも既に演奏されていましたが、この時点では超のつくレア曲で、サウンドボード音源でこの年の演奏を堪能出来るだけでもこの音源の価値は高いというもの。そしてノエルは“リアムの声が出なくなってしまった。だから俺が後2曲やるよ。でも、2曲とも(埋めくさじゃなくて)良い曲だよ。”とMCをして「Don't Look Back In Anger」をバンドで演奏。ラストでエアーの音を大きく拾うまではわかりませんが、この日のオーディエンスはこの状況下でもかなり熱狂的。そしてリアムの離脱がアンコールのみだったこともあってかノエルに困惑はなく、“オーディエンスのために”ということだけを考えた内容のアンコールであったであろうことをヴォーカルから感じ取ることが出来ます。そしてラスト・ナンバー、本作最大のハイライト「Wonderwall」“この曲はみんなの歌でもあるから、おれは時々この曲を演らなきゃならないんだよな。本当はやりたくないんでけど、リアムの声が出なくなったし、こんなに素晴らしいオーディエンスがいるからにはやらなきゃね、いい機会だろう。この曲はよく覚えてないけど(ここでは)4年ぐらい演ってないんじゃないかな。実はスコットランドで書いた曲なんだ。ってことで、みんな歌ってくれよ。”と言い演奏を始め、熱狂的なオーディエンスの大合唱を受けて、2ndヴァースからはヴォーカルをオーディエンスに託すという、96年3月のカーディフ公演、同じくダブリン公演での同曲を思い起こさせる、素晴らしい一体感が堪能出来ます。そして、ラストのコーラスでは、“Are you gonna be the one that saves me?”と繰り返す、ノエルにとっての当時の最新アレンジを聴かせるものの、オーディエンスのオリジナルの歌詞の大合唱に寄り切られ、最後はノエルが吹き出してしまうという、微笑ましいオチがついてライヴが終了します(笑)。 前妻メグに捧げた(と昔ははっきり明言していた)この曲「Wonderwall」は、当時の恋人にして現在の奥方サラを気遣ってか、もしくは彼女の嫉妬をかわすためか、一度封印宣言をしていたものの、この年のフロリダ公演でライアン・アダムスのヴァージョンを逆カヴァーし、コーラスの歌詞等を変えることで“解禁”、更に近年では“誰が言ったか知らないけど、この曲はメグに捧げたものじゃない”と明言し、ノエル自身が1番扱いに困っている感もあるその曲を何故か演奏し、そこにオーディエンスが微笑ましいオチを生み出した隠れた 名演!!!
BONUS CDはHEATHENCHEMISTRY DEMOを収録。
1.The Hindu Times
2.Go Let It Out
3.Morning Glory
4.Stop Crying Your Heart Out
5.Little By Little
6.Cigarettes & Alcohol
7.Live Forever
8.She's Electric
9.Acquiesce
10.The Masterplan
11.Don't Look Back In Anger
12.Wonderwall