南米ウルグアイはモンテヴィデオ出身ながら現在は米国はボストンを拠点にする特異なジャズピアニスト、ナンドミシュリンのソロ名義リーダー作。リリースは謎のAgateレーベルから見開きデジパック装丁、日本語解説書付きにて2007年頃のリリースと思われる1枚。編成はナンドミシュリン(ピアノ)、エスペランザスパルディング(ヴォーカル、ダブルベース)、リチーバーシェイ(ドラムス)で、このメンバーを見れば一目瞭然なように2006年リリースのナンドミシュリントリオの実質的な2作目といったほうが良いかもしれず、このメンバーに加えてゲスト演奏者にリアラヴォーグト(ヴォーカル)、ナンドミシュリンの息子さんのティアゴミシュリン(ドラムス)の布陣による2007年のスタジオ録音。南米ジャズ好きの間ではなんといっても女性ヴォーカリストにしてダブルベース奏者のエスペランザスパルディングの参加で俄然注目を集めているものの、内容のほうも特にプログレ筋カンタベリー派との共通点は尋常では無いほどで、味方を変えればプログレシーンとは縁の無いこんな所にもお宝が眠っていたとも言うべき驚きの内容。ナンドミシュリンご本人は元々ロックバンドでギター奏者としてスタートし、後にエグベルトジスモンチのライブ演奏を見て衝撃を受け、ジャズピアニストに転身したという事なので音楽性もこれだったという次第。冒頭からカンタベリーモードというしかない流麗な音律と超複雑なリズムが刻々と変化しながらまるでノーセッツみたいなアレンジのヴォーカルパートが乗っかって、即興と構成の切っ先をたゆたう感じはまさに現代のハットフィールドアンドザノース、或いは70年代アルゼンチンカンタベリー系屈指の名盤、スピネッタのA 18 Del Solのド直系といった衝撃的な展開に。演奏のほうも穏やかに聴こえるのにとんでもなく難技巧が駆使されていて、現代のジスモンチ~パスコアル系ブラジリアンジャズインストゥルメント最前線にも共振するその筋の好き物ならまずは必聴作。NANDO MICHELIN-reencontr(agate)
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