ビゼーの「カルメン」の主題による変奏曲(ホロヴィッツ)
水の辺り(ムソルグスキー~ホロヴィッツ編)
衆賛前奏曲「見よ、救い主は来たり給う」(J.S.バッハ~ブソゾーニ編)
トルコ行進曲(ソナタ 第11番 イ長調 K.331より)(モーツァルト)
メンデルスゾーンの「結婚行進曲」による変奏曲(メンデルスゾーン~リスト~ホロヴィッツ編)
練習曲 変イ長調(モシュコフスキー)
花火(モシュコフスキー)
死の舞踏(サン=サーンス~リスト~ホロヴィッツ編)
星条旗よ永遠なれ(スーザ~ホロヴィッツ編)
ホロヴィッツのアンコールピース
このレコードにおさめられた9曲は、ホロヴィッ
ツが演奏会でしばしばアンコールとして弾いた作品
である。ふつうアンコー ルピースとよばれるが、
とくに決まった作品があるわけではなく、その内容
は演奏家によって千差万別だが、もちろん多くの演
奏家に共通する作品もある。アンコールとは、予定
されていたプログラムの後で、聴衆の要望に応えて
演奏することを指すが、演奏家によってはあらかじ
めその曲を決めている演奏家もいれば、まったく応
じない演奏家だっている。そして、アンコールに必
らず応じる演奏家でも、その時の自分の調子によっ
て演奏する曲を決める場合もあるし、あるいは聴衆が
何を求めているかを察してその曲を演奏する場合も
あるだろう。ホロヴィッツがどのタイプかはわから
ないが、すくなくともこのレコードを録音した頃は、
おそらく後者だったのではないだろうか。
アメリカの批比評家ハワードクレイン(ジュリアー
ド音楽院の元教授)は、1953年に一時的に引退(19
65年まで)した頃のホロヴィッツについて次のよう
に書いている。
くホロヴィッツの演奏には芝居がか
ったところがまったくなかった。彼は、 静かに坐り、
身体を動かさずに腕だけを動かした。鍵盤上でのア
クロバットを彼は非常に嫌いはじめた。彼の演奏会
でのアンコールの際、人びとは「星条旗よ永遠なれ」
とか、リストの「ハンガリア狂詩曲」をと叫ぶのが
常であった。だがホロヴィッツは、その代わりにゆる
やかなスカルラッティのソナタとかシューマンの「ト
ロイメライ」をすました顔をして演奏した。でつい
に彼は困ってしまい、人びとが望む音楽を実にすま
した顔で演奏し、そしてピアノのふたを閉めたので
ある。多くのピアニストは、そのピアニスティック
なコントロールを、そしてそのヴィルトゥオジティ
ーを、さらに聴衆を黄色い声をはりあげるティーン
* エイジャーの程度までひきおろす力を示すために
は、どんなことでもしただろう。だがホロヴィッツ
は知力で愛されたいと望む美しい少女のように、ひ
そかに、そうすることを恥じていた。>(黒田恭一訳)。
1965年のあの「歴史的なカムバック」後のホロヴ
イッツの演奏は、微妙にあるいはかなり変化したと
いわれるが、だが彼が今世紀の最高のヴィルトゥオ
ーソであることに変わりはない。くテクニックとは、
響きであり、音のバランスであり、音色です> とい
い、演奏にはく知性と心と指とが同じ位ずつ必要>
であり、くもしテクニックがフレージングやペダリ
ングなどのすべてを意味するなら、私は最も偉大な
テクニシャンといわれることを幸せに思う>という
ホロヴィッツの壮年期を、このアンコールピース
集は、端的に示すレコードといえなくはない。ただ
最後に、しばしば悪趣味だと批難される「星条旗よ
永遠なれ」についてはホロヴィッツのために弁護し
ておかねばならない。これは、第2次大戦終結の年
である1945年にニューヨークのセントラルパーク
で開かれた「私はアメリ カ人である」という日のた
めに編曲して演奏したものであり、その後しばらく
は聴衆の要望に応じて弾き、録音したもので、情状
的量の余地のあることを。彼は、1965年に12年ぶり
の演奏会を開く際、その前売り券を求めるファンが
徹夜で並んでいるときいて、その人々に夫人に命じ
てコーヒーの差し入れをするほど、自分の聴衆を大
切にする偉大な音楽家なのである。
ビゼーの「カルメン」の主題による変奏曲
(ホロヴィッツ)
ビゼーのオペラ「カルメン」 第2幕の冒頭で、カ
スタネットを手にしたカルメンによってうたい踊ら
れる情熱的な 「ジプシーの歌」を主題にした変奏曲。
ホロヴィッツは、きわめて華麗な技巧を要するアン
コール用の小品を何曲か作 編曲しているが、この
曲はその中でももっとも有名な曲で、彼がアメリカ
にデビューした1928年にRCAに初めて録音した曲
でもある。このレコードは、1947年12月22日の録音。
ホロヴィッツのこの曲はほかに1928年のピアノロ
ール録音があり、1968年には初めてのテレビコン
サートでも最後に演奏している。
水の辺り(ムソルグスキー~ホロヴィッツ編)
ロシア国民楽派五人組の中でもっとも独創的な作
品を発表したムソルグスキーの作品はドビュッシー
などに大きな影響を与えたが、「展覧会の絵」以外
のピアノ曲はほとんど知られていない。この「水の
辺り」(By the water)は、クツォーズフの詩によ
る歌曲集「太陽もなく」の第6曲「川面に」(On the
river)の伴奏部をホロヴィッツが独奏曲に編曲した
もの。ムソルグスキーの歌曲のピアノ伴奏部は、独
奏曲とほとんど区別できないほどの曲もかなり多く、
独奏曲として演奏される機会も珍しくなかったとい
われている。….
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@ありがとうございました。とても良い取引ができました。また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。自宅で洗浄したところノイズがやや無くなりました
@独自の洗浄方法とあったので少し不安だったけれども見て聴いて納得できた。光にかざすとメラミンスポンジを使ってないのもわかる。静寂の中から立ち上がってくるピアノの粒だちの美しさは格別でコニサー録音を満喫できた。
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mercari代购
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