【1】概要
・非常にレアで音の良さを誇る、RFT/VEBの1950年代制作の楕円フルレンジユニット=L2258 PBOを後面部分開放型エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・このユニットはRFTをはじめヨーロッパの様々なメーカーのコンソールや大型ラジオに使用されていた傑作ユニットです。
・今から約65年前に制作されたユニットですが、造りも構造も良好で、単体で周波数特性を測定したところ55~15000Hzという広帯域で驚きました。
・低音は45Hz位から反応がありうまく補正することで広帯域になる逸品です。
・再生のスケールが大きく音が良いのに驚きます。
・音を聴いた第一印象は主観ですが、非常に高能率、高スピードの快感を伴う音です。
・能率は非常に高いので2~3W程度の中小出力の真空管アンプでもガンガン鳴ります。
・音楽ソースはJAZZもクラシックもOKでご機嫌に鳴ります。
・一般的にこのサイズのヴィンテージユニットはその構造上、中音レベルがかなり大きく低音が不足する傾向があります。
・「多くの小型のヨーロッパビンテージスピーカーシステムは低音をあきらめた方が良い」という風潮があり実際そのような音が流通しています。
・周波数特性を測定してみますと、かなり低いところまで低音は反応しており、あきらめるのはもったいないと感じます。
・これはエンクロージャーの形式や、サイズを大きくするなどの工夫だけでは改善は困難です。
・的確なスタティックな補正を実施することで、信じがたい素晴らしい広帯域のシステムに変身させることが出来ました。
・本システムでは「オリジナルサウンド」と「広帯域化イコライジング済の音」の2種類の音のいずれかを利用者が容易に選択できるようにしました。
・そこで定評ある当工房オリジナル技術のPHSTで現代的な広帯域システムにチューニングしました。
・詳細は下記「ビンテージユニットを蘇らせる!RFT/VEB L2258PBOフルレンジシステム」を参照ください。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/39466866.html
・これにより現代的なHi-Fiシステムに蘇りました。
・バナナ端子での挿入ですので、容易にいずれかの音を選択できます。
【2】ユニット
・型式:RFT/VEB L2258 PBO
・インピーダンス:4オーム
・口径:150mm×215mm口径
・コーン:超軽量ダブルコーン、フィックドエッジ
・状態:片側エッジに強化用素材が塗布されていますが音に影響はありません。それ以外フレーム、マグネットに大きなダメージはありません。
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・サイズ:幅300mm、高さ300mm、奥行225mm
・材質:天地側面は15mm厚のアカシア集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット:頑丈なブラック色サランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出しが接続可能です。
・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしアダプターが装備されています。
【4】音
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・1950~80年代のアコースティック系のクラシックやJAZZが気持ちよく生き生きと鳴ります。
・詳細な音質評価については上記URLで詳しく記載してあります。
【5】ほか
・スタンドは含みません。
・周波数特性をワイドレンジ化するPHSTが付属します。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439611.html
・当工房正規品のみの高品質、高性能サウンドです。
・ビンテージユニットを箱につけただけのシステムではありません。
・マンスリーマガジン
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439101.html