1935年と51年に発行されたチベットの3スランおよび10スラン銀貨です。
チベットは現在では中国と同じ元を使用していますが、その前代に使用していたスラン(Srang)のレアコインです。
近年の中国の成長と裕福層の増加により、中国のコインをはじめ、その周辺国までアジアコインの値上がりが顕著です。
中国のはもとよりすでにタイ、安南(ベトナム)などのハイグレードなレアコインが金貨でなくとも100万円以上の高価で取引されていることはご存じかと思います。
チベットもレアなものは価格上昇局面を経験し、今後さらに注目される可能性があります。
今回は2枚セットでご案内いたします。いずれも、スノーライオン(Snow Lion)が描かれた魅力的なデザインです。
スノーライオンは、チベット仏教に登場する神聖な動物で、勇気や純粋な喜びの象徴とされています。一般的に、白い体に青や緑のたてがみを持つ姿で描かれ、山々を飛び回る存在として表現されます。また、チベットの国章にも使用されており、硬貨だけでなくや郵便切手、軍旗などにも描かれていました。その咆哮は「空」(サンスクリット語でnyat)を象徴し、仏教の教えを具現化するものとされています。
【1枚目】
1935年の3スランは、PCGS社でMS65と鑑定されており、準最高鑑定となります(最高鑑定のMS66は売買記録を見つけられません)。
取引の数が少なくここ2~3年レコードがありませんが、値ごろ感が参考にできる客観的な事例をご紹介します。
下記のリンクのコイン代行落札業者では、2022年の海外オークションで本品と同じグレードのMS65をハンマープライス$4000(手数料込み総支払額75万円)で落札したとのことです。
なみきFPの田中氏は、著書も出されているコインのプロですが、彼の代行入札ですので、価格の妥当性は折り紙付きで、いわく「たぶんこれほどの高状態の個体は国内で売られていないと思います。」とのことです。
楽天で販売されているコインを検索しますと、MS61から64が販売されており、確かにMS65は見当たりません。銀座コインでも過去に販売はありません。(出品時現在)
直径 31mm
材質 Silver
重量 12.5gram
鑑定機関 PCGS社
本グレードの鑑定枚数 10枚(上位グレードMS66が5枚)
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【2枚目】
1951年の10スランです。こちらはPCGSでMS62の鑑定ですが、最高鑑定品となっています。
グレードの割に枚数が少ないのは、オーバーデイト品のためで、チベット暦の24年の上から25年の刻印があるものです。
スラブの表示の「1951(25/24)」がそれで、通常の「1951(25)」よりレアな位置づけです。
こちらもめったに市場に出ないものですので、ぜひ上記の3スランと一緒に高鑑定セットでお持ちになることをお勧めします(いずれもPCGSスラブですので見た目の統一感もGoodですよ)。
楽天で販売されているコインを検索しますと、通常年1951(25)のAU-Genuine(Details)しかない状況です。銀座コインでも販売はありません(出品時現在)。
直径 32mm
材質 Billon
重量 16.7gram
鑑定機関 PCGS社
本グレードの鑑定枚数 4枚(最高鑑定)
下記の商品の状態がより分かりやすい動画をアップしています。
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