ちっちゃな頃から、悪ガキで~。15で不良と呼ばれたよ~。ナ~イフみたいに尖っては~、触るモノ、皆、傷つけた・・・・・。三陸海岸の、とある町のスナックでアルバイトをしていたのは、20代半ばのジュンちゃんでした。黒髪の、小柄な美人さんです。長年の勘というやつでしょうか・・・、不良少女の匂いがプンプンしましたので、「ジュンちゃんは、中学生の時、不良グループに入っていたんでしょ?」と半ば決めつける感じで尋ねると、「いや、入ってないです。大人しい感じでした」と斜め下に視線をそらしながらシラを切りました・・・・・(笑)。
「岩手県の中では、ガラが悪いと言われる、浜通りの町にある中学校ですので、不良が居ない訳がない・・・」と思い、そこで、某は、「同じ中学には、不良の子たちもいたんでしょ?」とたたみかけると、「居ました。4~5人居たかな。スーパーのもうちょっと先にあった公園でタバコ吸ってた・・・・・」との事でした。「じゃあ、その不良の子たちは、どんな感じだったの?髪は金髪に染めてたの?」と聞くと、「いや、茶髪だけれど、金髪ではない・・・」との返事。
しばらくして、ジュンちゃんが飲み物をねだってきたので、一杯おごってあげました。ジュンちゃんに十八番(おはこ)のカラオケを1曲歌ってあげると、ジュンちゃんは、「たばこ1本吸っても大丈夫ですか?」と遠慮がちに言ってきました。本当は嫌だったけれど、場所が場所だけに、「駄目だ。我慢しろ。ワシの喉に悪影響が生じる・・・」とも言えないので、「いいよ」と優しく嘘をつきました(笑)。すると、ジュンちゃんは、箱から煙草を1本取り出し、至福の表情を浮かべ、美味しそうに煙草を吸い始めました。「あっ、こいつは、昨日今日、煙草を始めたやつじゃないな・・・」とビビッと来たので、さりげなく、「たばこは、もう長いんでしょう?」と話を振ると、「中2の時、親に隠れて、友達と吸ったかなあ・・・・・」と微笑みながら言いました。そこで、ついでに、「お酒も、同じ頃からでしょ?」と尋ねると、「そう。盆踊りの時、神社で友達と隠れて飲んだかなあ・・・・・」と、懐かしそうに青春時代の一コマを振り返っていました。
「お前、さっき、私は大人しい感じの中学生で、不良グループには入っていませんでした・・・って言ってたけど、中2で酒と煙草を始めるなんて、かなりのズべ公(不良少女)やんけ・・・(大阪弁)」と心の中で思いましたが、まあ、いいでしょう・・・・・(笑)。ただ、この思い出のシーンは、あくまでも津波前のお話です。このしばらく後に、あの大津波が町を襲い、「不良たちがタバコを吸っていた公園」も、そして、「盆踊りの会場となっていた神社」も、すべて、あの日に消えてなくなったそうです(悲)。今はもう、ジュンちゃんの思い出の中にしか存在しておりません。ああ~、わかってくれとは言わないが~、そんなに、私が悪いのかあ~、ララバイ、ララバイ、お休みよ~、ギザギザハートの子守歌~。
さて、今回、皆様にご紹介する商品ですが、ジュンちゃんの在りし日の青春時代を彷彿とさせる、キラキラのピンクサファイアです。サイズも、ちょうど良いぐらいの大きさです。内部も、スッキリ爽やかでございます。もともとは、高級リングに使われていたルースですので、産地は分かりませんが、上質なのは間違いありません。そんじょそこらのピンクサファイアとは違い、気品と色の奥行きが感じられます。写真には写っていませんが、ピンクとオレンジが混ざったような色合いです。あと少しで、パパラチアになったと思われるルースです。表面の傷も全くございませんので、新品と同様です。全体的なシェープも卓越しております。特に、ケツが深いとか、ケツが浅いとかいう事はございません。日本が調子づいていた頃のリングですので、中石も良いものが使われています。これだけのルースは、そうそう簡単に見つかるものではございませんので、この機会をお見逃しなく。