自宅保管の品です。大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年劣化はございます。１ページのみ小さな折れがございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。

雑誌ジャーナリズムを知り尽くす著者が描く[もう1つの昭和史]　こんなおもしろい時代があった！
長嶋茂雄の結婚披露宴で、新郎新婦に「肉迫」したかと思えば、アラン・ドロンの夜を大追跡！　川端康成、吉永小百合から力業でコメントを引き出し、三島由紀夫の自決報道に全力投球……。週刊誌業界で活躍すること40数年、取材する側、される側の知られざる“実像”を描くノンフィクション。＜文庫書下ろし＞

第１部　『女性自身』は“毎週が戦争”（「これからはＯＬと呼ぼう」；週刊誌の“創刊ラッシュ”；「皇室を徹底的に売れ！」；全学連と演劇崩れ；三島由紀夫の声）
第２部　わが青春の「黄金の日々」（吉展ちゃん事件の犯人を追え！；アラン・ドロンの夜をキャッチせよ　ほか）
第３部　もう一つの“週刊誌戦争”（『俺は用心棒』の時代；テレビ界の風雲児；“トラベル戦争”の助っ人；革命幻想の旅のあとに）
第４部　音羽の杜の“血風録”（三島由紀夫の自決；「ノリとハサミ」の特集号　ほか）
第５部　ノンフィクション作家への道（大場助教授殺人事件；「トップの座を奪回せよ！」　ほか）


吉永小百合 インタビュー
高見順の死と川端康成
アランドロンの夜 をキャッチせよ
吉展ちゃん事件の犯人を終え！
三島由紀夫の声
全学連と演劇 崩れ
皇室を徹底的に売れ
これからは OL と呼びます
連合赤軍事件勃発
テレビ界の風雲児
さらば 女性自身
三島由紀夫の自決
長嶋茂雄を口説いた女優
あさま山荘事件 攻防戦
大場教授殺人事件
横井軍曹と小野田少尉
日刊ゲンダイ 創刊秘話
ミッチーブーム
山野炭鉱 大爆発
オウム事件 麻原彰晃自供調書
安藤昇の血と掟
植村直己の光芒
高倉健と 江利チエミ
長嶋茂雄の 引退
日刊ゲンダイと田中角栄
ほか多数


レビューより
面白い！ 読み物として本当に面白い！ 「女性自身」、「週刊現代」、「日刊現代」など 現在でも販売されている週刊誌がどのように生まれたのか-- アンカーマンとしてこれらの雑誌に参加した筆者が明かす、 雑誌作りの舞台裏。 新しいものが生まれる時のドキドキするような高揚感が伝わります。 帯にある、「もう一つの昭和史」通り、教科書には出てこない、 昭和の日本人の真実が、見事な筆致で紹介されます。


週刊誌記者出身のノンフィクション作家・長尾三郎の自伝。
在学中から週刊誌業界入り。川鍋孝文ら辣腕の編集長のもと『女性自身』『週刊現代』などで活躍。吉展ちゃん誘拐事件、三島由紀夫の自決、連合赤軍とのあさま山荘での攻防戦、戦後29年を経て発見された小野田少尉の争奪戦など、時代の象徴といえる事件を週刊誌記者として全力で取材。45歳でノンフィクション作家に転じ、『 サハラに死す 』『 マッキンリーに死す 』『 エベレストに死す 』の「死す3部作」をはじめ、千日回峰の修行者を描いた『 生き仏になった落ちこぼれ 』などを著し、2006年に68歳で逝去。
講談社の社内事情や思い出話に偏っている印象はありますが、昭和を駆け抜けた取材記者が力を蓄え作家として大成するまでを記した本として読みたい一冊です。