「ISの人質 13カ月の拘束、そして生還 (光文社新書) プク・ダムスゴー, 山田美明」になります。

★★あなたは人質になって生き残れるのか、、、それともクビチョンパッ！？

拘束に至る過程、拷問、他の人質たちとの共同生活、日常的な暴力、
身代金交渉、家族による募金活動、そして間一髪の生還――。
地獄を見た、24歳の写真家の過酷な体験を、著名ジャーナリストが
丹念な周辺取材とともに書き下ろす。衝撃のノンフィクション。

ISの実態を記した驚愕の書です。
国際政治の一部を理解するために必読。

本書に描かれた『イスラム国』の監獄と比べると、東京拘置所は天国に見えてしまい、
入りたい！？はいっちゃだめですよぉ~

【本文1】
番兵はいつも集団で現れ、互いにけしかけ合っては、おまえを殺してやると叫び怒鳴った。
そしてまるでゲームのように、ダニエルの胸を蹴り、殴り、鞭で打った。
やがてダニエルは、ついに自分はスパイだと告げた。これこそ、拷問人たちがぜひとも聞きたがっていた言葉だった。

【本文2】
「ダニエルを解放してほしければ、ただちに現金二〇〇万ユーロを払え!!
しばらく前にメールを送ったときには返事が遅すぎた……ダニエルのためにも気をつけたほうがいい。
長引くだけ損だ。時間がかかれば、それだけダニエルが生きて帰れる可能性も少なくなると思え!!」
犯人の要求額は常軌を逸していた。一五〇〇万クローネ(およそ二億七〇〇〇万円)に相当する額。
しかしケルは、相手が交渉の席についている以上、もっと減額できるはずだと考えていた。
犯人との連絡や交渉には、特殊なスキルが必要になる。相手が何者なのかを
十分に把握し、一語一語を慎重に検討しなければならない。
アートゥアの判断では、ISISとの交渉では、ナイジェリアの犯罪組織やソマリアの海賊とは戦略を変える必要があった。

シリアを取材旅行で訪れた時にISに拘束されて、13か月の間、拷問されたり、
逃走したけれどまた捕まったり、不衛生な場所で十分な食事を与えられない生活が続いたり、
他の欧米人と一緒の部屋に詰め込まれたり、いろいろ語れる友人ができたり、
厳しい中でもユーモアの心は忘れなかったり・・・

●アメリカとイギリスの場合は人質の家族がテロ組織と交渉することも違法であり、
身代金を自力で調達することも禁じられていたから、ダニエルと同じ部屋に捕らえられていた
●アメリカとイギリスの人質たちはカメラの前で首を切られて殺害され、
そのビデオはYouTubeで世界中に流れされてしまいました。

そう！クビチョンパです。
一方、フランス政府は、公式には認めていないものの、国有企業などの営業活動による
資金を利用するなどしてこれまで多額の身代金を支払っているとのこと（それが国有企業の利益にもつながる！？）
●ダニエルと同じ部屋にいたフランス人達4人はダニエルより先に解放されて、
フランスに到着すると大統領や外務大臣らの歓迎を受け、オランド大統領が
「フランス政府は、彼らを解放できたことを誇りに思う」と記者団の前で言った
とのエピソードも紹介されています。政治利用されただけなのでしょうね！

このように、「人質ビジネス」についても考えさせられるし、ジャーナリストの使命、
その結果テロ組織に資金を流入させてしまうこと、テロ組織がここまで巨大化してしまう世界のひずみ・・・
いろいろ考えてみましょう。

●でも今の日本にとっての仮想敵国はISではなく、中国やロシアであることお忘れなく、、、

●●世界の一流を育てる大学教育には軍事・戦略は必須科目のようです。
（なぜか日本の大学や社会では教育されません、、、）
●世界のあっちの島やこっちの海で、情報戦などが行われていて、
もう中国、ロシアは非対称な戦争を日本に仕掛けていることが明白になっています。。。
●残念なことに、望むだけでは平和は蹂躙されることが分かりました。。。、
●私は日本が中国やロシアに占領されるのは嫌なので行動しようと思います。
●傍観者ではいけません！平和を継続するためにこのような本を読んで国防など一緒に考えましょう！！
●ネット社会のこの世の中、だんだん少なくなっていく本なのでしょうか。。。

●少し昔の絶版の本でしょうか、、、
●簡単な本を何度もくり返し読んで、長期的に戦力向上に役立ててください！

ｐ。４８５ページ
定価：１３００円
２０１６年９月２０日第１刷

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