幕末から明治初期というごく短い期間のみ作刀しましたが、その短い期間に明治正宗とまで呼ばれた鬼才です。
義隆は弘化３年岡山に生まれ、文久２年わずか１５歳で天龍子正隆の門人となります。４年の修行ののちに岡山に戻り自宅にて作刀しますがこの修業期間中にも変わったエピソードがあります。倉敷市の羽黒神社には義隆が２６歳の時に奉納した見事な大太刀が奉納されておりその完成度の高さに驚きます。

廃刀令後は刀づくりをやめて木彫り、竹細工、漆芸なども手掛けておりそれらすべてにおいて高い評価を残しております。特に堆漆では明治天皇への献上品や未だに最高峰と謳われる作品を残しています。その破天荒な生き方と神業のような腕前により人気の高い刀工です。
本刀は明治３年、羽黒神社の大太刀を作成する１年前に作られた刀でがっしりとした造りに互の目丁子波紋に元から先まで破綻なく砂流が刃中に入った見事な刃紋を焼いています。義隆は切れ味にも定評がありいかにもよく切れそうな雰囲気があります。


種別：　刀
銘文：　備州岡山住逸見竹貫斎藤原義隆　明治三年二月吉日
刃長：　二尺三寸三分（約　７０．６センチ）
反り：　五分（約　１．５１センチ）
目釘：　１個
時代：　明治初期
鑑定：　なし
登録：　静岡県　第　２６７１５号　昭和３１年５月１６日　交付
元幅：約　３．０７センチ
元重：約　０，６５センチ
先幅：約　２．４０センチ
先重：約　０．４９センチ
重量：刀身のみ　約　７９９グラム　
附帯： なし

状態　画像参照　古物ですので傷や汚れ等ございます。
■ 発送方法　 ゆうパック（着払い）


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