PENTACON Six TLは、東ドイツのPentacon社が1969年~71年に製造した中判(6X6版)カメラです。Pentacon Sixマウント。もう50年前以上古いクラシックカメラです。
出品は、使用頻度が低く、美品と言って良い状態、フル稼働品で、新品に近い綺麗な本革ケースが付属。ウエストレベルファインダー(難あり)も付属。
・PENTACON Sixという中判(6X6)カメラは、35mm一眼レフをそのまま拡大した様なカメラ。シャッターを押したら、右の巻き上げレバーで巻き上げて、シャッターを押す。フィルムは、35mmカメラの様に左から右に移動して行きます。
・またPentacon Six用には多くのCarl Zeissのレンズが発売されていて、Zeissの銘玉を中判(6X6)サイズで楽しめる、というのも大きな魅力です。
・出品のボディーの状態は非常に良いと思います。このカメラの良くある難点として以下がありますが、この出品では見られません。
(1)「シャッター後幕が閉まりきらない」、殊に1/125秒で起きるとか。出品は、各速度で、幕は完全に締まります。
(2)もう一つ、「巻き上げ時の精度が悪く、フィルムが巻き上げ不足で、コマ被りが生じやすい」というのがあります。これについては、「コマ間が不安定といわれているけれど、巻き上げレバーを操作して戻すときに、親指をレバーから離さなければ問題は起きない」(早田カメラ店のサイトより)とされます。巻き上げた後に、レバーを指を離してバネで戻すのではなくて、親指をそえたまま元の位置に戻す、とのことなので、それを実行してフィルム送り範囲を計測したところ、出品では1枚目辺りで65mm、2枚目辺りで68mm、3枚目辺りで70mmでした。このカメラは6X6版、60X60mmがコマサイズですから、余裕を持って巻き上げられています。
・アイレベルファインダーと、ウェストレベルファインダーが、ワンタッチで交換可能です。ウェストレベルだと、レンズが大型で明るいと像が輝いて見えると言われます(画像6下)。今回ウェストレベルファインダーが付属しますが、一寸難があって閉じません。開いたままですが、ウェストレベルファインダーとして普通に使えます。
<コンディション>
・外観:本体は、キズ、アタリ、ヘコミ等無く、貼り革も綺麗に残り、非常に良い状態。画像ご参照
・ミラー:ミラーは綺麗で腐食は見られません(画像7)。シャッターを押した時の動きも正常です。
・アイレベルファインダー:キズ、クモリ等無く、クリヤー。外観上部に小ヘコミが見られるが(画像10上赤丸)、使用上に影響ありません。なお、このファインダーはTTLファインダーではないので、TTL測光はできません。(ファインダー内に目盛り、指針等はありません。)
・ウエストレベルファインダー:カメラに装着して使用できます(画像10下)。ただ閉まりません。
・シャッター:B、1~1/1000秒。シャッターは各速度変化し、それぞれそれなりの速度で切れてます(私の経験上からです。精密な計測ではありません)。低速は少し粘り、1/2秒が1秒、1秒が2秒程度になります。シャッター幕も綺麗です(画像8)。
(シャッタースピードの調節は巻き上げ後のみです。)
*調子の悪い個体が多いPENTACON Sixですが、出品は珍しくきちんと稼働しています。
*ZeissのBIOMETAR 80mm f/2.8等々、Zeissや他の6X6判用珠玉レンズを楽しみたい方へ。
*然るべく動く、良い状態のPentacon Sixをお捜しの方に。
綺麗な本革ケースと、ウエストレベルファインダーが付属します。