
定価3080円
本の状態に悪い点全く無し
遺伝子組換え作物、乳がん検診、地震予知……現代社会に生きる上で必要不可欠な科学技術と、私たちはどう向き合えばよいのか。理系人間にも文系人間にも必須の、自分の頭で考えぬく力を身につける、まったく新しいスタイルの「練習帳」。
【本書の構成】
本書は全部で10のユニットから構成されています。各ユニットの中心となるのは、ある問題についての2つの意見であり、本書ではこれを「課題文」と呼んでいます。この課題文には、実際にそれぞれの問題について目にするさまざまな議論が取り入れられていて、大変実践的な内容になっており、さらに言えば、課題文には吟味するための課題という性格上、わざと詭弁的な議論をしている部分や論理のあまい部分も入れてあります。
課題文に続いて、その課題文と関連するスキルや知識についての解説と演習問題、ディスカッション課題がつけられています。スキルや知識の内容は、クリティカルシンキングに関するものも科学技術社会論に関するものもあります。また、スキルや知識の項は、それぞれ独立にも読めるように書かれており、その他、もう少し細々した知識についてはコラムという形で補ってあります。
【本書の使い方】
個人の独習にも、大学などでの授業でも利用できるようになっています。
1. 個人の独習の場合
まずはそれぞれのユニットの課題文を読み比べ、それぞれがどんな主張をしているか、どちらの主張に説得力を感じるかをまずは立ち止まって考えてみましょう。次にスキルや知識を読んで、演習問題に取り組むこととなります。クリティカルシンキングのスキルを身につけるには「手を動かす」ことが大事なので、実際に書きながらやってみることをおすすめします。
ディスカッション課題はさすがに一人でやるわけにはいきませんが、自分ならばそういうディスカッションでどういう意見を言いそうか、そして他の意見としてどういうものが出てきそうか、ということを自分なりに考えてみましょう。それをひととおり終えたら、あるユニットのスキルや知識を別のユニットの課題文に当てはめてみましょう。こうやって順列組合せをすることで、本書はひと粒で二度、三度、いや十度くらいはおいしい本へと変貌するはずです!
2. 大学の授業で使う場合
大学の授業で使う場合の組み立て方としては、たとえば、各ユニットに2回ずつの授業時間をあて、課題文そのものの解説とディスカッションに1回、スキルや知識の解説と、それらを使った練習問題やディスカッションに1回、といった構成が考えられます。有意義なディスカッションをするためにも、その回の課題文を事前に読んでおいてもらうことをおすすめします。
【書評】
・『週刊ダイヤモンド』(2019年6月8日号、特集「使える哲学」)
・『週刊教育資料』(2013年6月10日号)
・『ジャパン フードサイエンス』(第52巻第6号、2013年)
・読売新聞(2013年4月28日付、評者:須藤靖氏)