旧東ドイツ(GDR)の厳しい統制下で生まれた電子音楽を集めたコンピレーション『Mandarinen Trume』は、抑圧の中で芽生えた創造性と自由への憧れを音で描き出す貴重な記録です。
1980年、西側のバンド「タンジェリン・ドリーム」が東ベルリンで公演したことを契機に、GDR内でも電子音楽の波が広がりました。本作には、宇宙や時間旅行をテーマにした幻想的な楽曲から、ダンスフロア向けの軽快なトラックまで、多彩なサウンドが収録されています。
特に、ラインハルト・ラコミーやヴォルフガング・パウルケの楽曲は、精神的な逃避と解放を象徴するような壮大な音世界を展開。一方、Pondやユリウス・クレブスらは、より親しみやすくも個性的なサウンドで当時の空気を伝えます。
時代背景を知ることで、音楽の深みがより一層際立つ一枚。歴史と音が交差する、静かな革命の記録です。
01. Reinhard Lakomy - Es Wachst Das Gras Nicht Uber Alles 02. Pond - Planetenwind 03. Reinhard Lakomy - Das Unendliche Ratsel 04. Wolfgang Paulke - Zeitmaschine 05. Reinhard Lakomy & Rainer Oleak - Raumzeit 06. Julius Krebs - S E 07. Reinhard Lakomy - Der Traum Von Asgard 08. Hans-Hasso Stamer - Sonnenregen 09. Wolfgang Paulke - Frau In Blau 10. Key - Solaris 11. Key - Ketchup 12. Pond - Galaxis 13. Julius Krebs - Intro 14. Pond - Cassiopeia 15. Servi - Laistrygonen
V.A. (MANDARINENTRAUME) V.A. (MANDARINENTRAUME) COMPILED BY FLORIAN SIEVERS MANDARINENTRAUME: ELECTRONIC ESCAPES FROM THE DDR 1981-1989