学名:Eriosyce jussieui
= Eriosyce spinosior
= Erioayce heinrichiana ssp. intermedia
= Pyrrhocactus jussieui
= Neovhilenia jussieui
和名:エリオシケ・ジュシューイ、桃燻玉(ユッシエウイ)
産地:チリ (CHILE)
株状態:海外実生株
サイズ:写真参照
管理期間:約4年
鉢:国産実験用磁器るつぼ(鉢底穴増設)
説明:
ベランダ整理のためEriosyce属(エリオシケ属)を出しています。本属は、国内では一部の種を除いて、なかなか入手難な種も多いかと思います。サボテンについては同梱対応しますので、取引メッセージでご連絡ください。
本種は、古くから国内外でNeochilenia jussieuiとして栽培されている種なのですが、学名記載に問題がある種として知られています。そもそもは1850年にEchinocactus jussieuiとして新種記載されましたが、図もなく記述が簡素で産地も不明なため、その正体が判然とせず、命名規約上、学名自体を無効とする事が多いようです。
しかし、長年使われてきた種名なので、国内外のナーセリー等では、いまだに良く使われ続けているという状況ですが、産地が不明な来歴の栽培品が殆どなのが難点です。なお、国内ではローマ字読みでユッシエウイと良く書かれますが、この種名はフランス人植物学者のAntoine Laurent de Jussieu氏(ジュシュー氏)に献名されています。
また、近年は分類学的にもE. heinrichianaやE. curvispinaのシノニム扱いにするのがメジャーでしたが、2019年のP. C. Guerrero et. al.による遺伝子解析論文で独立種として扱う学説が提示されました。論文を読む限り、明らかに独立の系統を示しており、またE. heinrichianaとは見た目にも明らかに区別できることから、個人的には独立種で良いように感じています。
ところが、ややこしい事に、先に書いたようにjussieuiという学名自体が命名規約上の問題を抱えているので、同論文では、その亜種として記載されたspinosior(スピノシオール)を種名として採用するという整理がなされています。個人的には使いづらい学名だなと感じていたのですが、今年に入ってようやくEriosyce jussieuiという組み合わせの学名が分類学的に整理されるに至りました。なお、現在のE. jussieuiには幾つかの種が統合されています。
本種は、自生地によって変異が大きく、いわゆる真正jussieuiについては概ね紫色系統〜緑色系統の株が多くなります。特に日当たり良く潅水を絞った管理をすると、赤味が強くなる傾向にあります。また、棘は黒色~灰黒色で太いカーブ状~ストレート状となりますが、棘の本数自体は少なめとなりますが、こちらも産地によります。花は和名通りの明るい桃色で、美しく大振りの花弁となります。また、本種は地中に芋状の長い直根を発達させます。
本株は小型の部類となり、約4年前半に海外から入手して管理してきています。稜が太く、国内系統とはやや異なり、濃桃色のカラーの花をつけ、地色燻んだ暗濁緑色、刺はカーブした黒褐色です。成長は遅いのですが、なかなか強健ですので、変に潅水しすぎなければ問題なく育つと思います。
<Eriosyce属について>
・南米のEriosyce属(エリオシケ属)は、もともとEriosyce, Islaya, Pyrrhocactus, Horridocactus, Neochilenia, Thelocephala, Chileorebutia, Neoporteria等に割れており、所属する種の移動も激しい状態でしたが、1994年F. Kattermannにより、これら全てをEriosyce属に統合する説が提唱されています。同じ種が色々な属名で売られているのは、このためです。現在までも、分類学的にはこの考え方は概ね支持されており、遺伝子解析の結果もこの概念を支持していますので、当面は分類学的にはEriosyce1属主義が続くでしょう。
・種レベルの同定も特徴が掴みづらく、札落ちした株の同定は苦労することもしばしば。開花しないと判然としないものが、かなりあります。残念ながら、国内外のナーセリーで売られている株にも、一定数誤同定が混ざっていますので、油断ができません。数年後に花を見て、同定が間違っていたことに気づくことも良くあります。
・分類学的な混乱も甚だしく、約800のシノニム(同物異名)があり、どの種がどの種のシノニムなのかを調べるのが一苦労で、網羅的な日本語の解説書は存在しません。このため各種の正体を調べようとすると、それなりに海外学術文献を読み解かないと、その実態が掴めません。また、栽培面でも気難しい種が多いことから、とっつきにくさがあるかと思いますし、国内でイマイチ流行らない理由の一つかもしれません。
・一方で、非常に多様な姿でありながら、上手に育てればシックでバランスの良い姿となり、大振りでありながら派手すぎない絶妙なカラーの花などが特筆に値するかと思います。同じ種内でも地域や個体によるバリエーションも多いことから、同地域に生育する大人気のCopiapoa属とは、また違った魅力があるかと思いますし、殆どが中小型なこともあり、日本の住宅事情にも優しいかと思います。
<栽培環境について>
・こちらは関東地方のマンションでの素人栽培となります。周年ベランダ管理が基本となり、成長期の春期〜初夏を除いて厳しい潅水としており、特に梅雨明け〜初秋の暑い時期や冬季は50%遮光下で無灌水管理としており、冬季の加温はしていません。このため、多少の葉焼けや先枝枯れのある場合があります。
・Eriosyce属は涼しい環境を好み、夏場の暑さや鉢内の蒸れに非常い弱い傾向にある一方で、寒さには非常に強く、冬期でも潅水すれば動きます。このため厳しい夏越しをメインに考え、日光で熱を蓄えにくい白色の磁器鉢を採用しています。また、時間をかけて締まった株にするために元肥無しの施肥は液肥のみとし、軽石や矢作砂等を多く混ぜ込んだ空間が多く水はけの良い土を採用しています。こちらの方法で問題なく旺盛に根は張り、鉢から抜けないレベルの根鉢になっていきます。なお、本属の生育地は世界有数の乾燥地帯ですので、小さい株でも数ヶ月は乾燥に耐えます。
<取引について>
・新規の方、低評価の方、悪い評価の多い方は、入札を取り消す場合があります。
・落札後のご連絡は48時間以内、ご入金(かんたん決済)は3日以内でお願いします。連絡をいただけない場合は予告なしに落札を取り消す場合があります。
・原則、ノークレーム・ノーリターンでお願いします。なお、不測の事態があった場合は、ご連絡下さい。
・仕事の都合上、出張等が多いため、スピーディな対応が難しい場合があります。
・こちらが非常識な方と判断した場合は、取引を停止させて頂きます。
<発送について>
・写真の鉢ごと発送予定です。抜き苗発送は致しません。
・発送はゆうパックの着払いのみとします。
・最近、郵送事故が多いように感じています。事故等がありましたら、ご連絡ください。可能な限り、対応します。
・申し訳ないのですが、仕事の都合上、発送は不定期ですので、ご了承の上で入札ください。
・梱包には細心の注意を払いますが、発送時に落葉・落枝、株抜け、土こぼれの可能性があります。
<注意事項>
・こちらの植物は、素人の管理株ですので、プロが栽培するような綺麗な株をお求めの方、神経質な方は入札をご遠慮ください。
・野外管理株ですので、虫の付着等の見落としがある可能性があります。
・種毎に異なる栽培のテクニックに関してはある程度は情報提供できますが、こちらはプロではありませんので、過剰な質問については対応できないことをご了承ください。
・PCやスマートフォン等のモニター環境により、色が異なって見えることがあります。
・生き物ですので、成長や落葉等、お届け時には画像と多少変わっている場合があります。
・不明点がありましたら、事前にご質問ください。