1950年代から1960年代初頭のロンドンとアメリカで人気を博した**エドワーディアン・ルック（テディボーイ・スタイル）**の流れを汲む、大変稀少なヴィンテージコートです。
このアイテムの最大の特徴は、鮮やかなレッドのウール生地と、コントラストの効いた深いグリーンのベルベット（ベロア）襟です。ロング丈で、美しいAラインを描くシルエットと、クラシックなシングルブレストの仕立てが、当時のエレガントかつ反骨精神に満ちたスタイルを忠実に再現しています。
ディテール
カラー/素材: 鮮やかなレッドのウールボディ。襟はエレガントなグリーンのベルベット（ベロア）素材。
デザイン: ロング丈、シングルブレスト、フラップ付きのウェルトポケット、そしてバックスタイルには深いセンターベント（切れ込み）があり、動きやすさとドレープの美しさを両立しています。
ボタン: ゴールドトーンのメタルボタンが、アクセントとして上品な輝きを放ちます。
裏地: 総裏地で、着脱しやすいブラックのライニングが施されています。
ラベル・歴史的価値
内側には、ニューヨークの老舗**「Brooks Uniform Co. 143 West 40th St., New York」**のラベルが確認できます。この会社は、かつて劇場やホテルなどの制服（ユニフォーム）を数多く手掛けていた歴史があり、その仕立ての確かさが伺えます。
また、内ポケットのカスタムオーダーを示すと思われるタグには、「Mr. Frank Monk(?）」の氏名や、「Size 37」、**「No. 1967」**の記載があり、特定人物のためにカスタムメイドされた、歴史を感じさせる一点物です。

ロックンロール・カルチャーと英国貴族の伝統が融合したこのコートは、普段使いはもちろん、パーティーやイベントなど特別な日のアウターとしても最適です。ブラックスラックスや細身のデニムと合わせ、足元にはクリーパーズやチェルシーブーツを合わせれば、完璧なテディボーイ・スタイルが完成します。オリジナルのテディコートはまず出回ることも少なく大変希少です。ロカビリー好きな人は是非この機会にいかがでしょうか

状態
ヴィンテージ品として、経年による風合い、袖などに汚れがありますがクリーニングで落ちる程度だと思います。この年代の衣料としては非常に良いコンディションを保っています。
サイズ: Size 37 （Mサイズ相当）

肩幅約48cm
身幅約50cm
着丈約93cm
袖丈約60cm