プッチーニ 歌劇 トゥーランドット Blu-ray 未開封 マゼール マルトン カレーラス リッチャレッリ ボガート クメント カーンズ ツェドニック リドル 1983.9. ハロルド プリンス ウィーン国立歌劇場

マゼールのトゥーランドットです。このところ ちょっと陰に隠れた感のあるソースですが、概要を見直すと これはこれで超一流の舞台だったことが確認され 改めて目を見張ります。
超豪華な歌手を揃え あの“ハロルド プリンス”の演出 という極上の陣容… それもそのはず ウィーン歌劇場の音楽監督に就任したマゼールの２シーズン目のオープニングの演目とのことで、なるほどと合点が行きます。最初のシーズンというのは 予めだいたいの“お膳立て”は出来上がっていて 指揮者はそれに乗っかるだけで、次のシーズンからいよいよ本領発揮となるのが普通なのだそうです。この時のマゼールと劇場の意気込みの嵩は 想像するに余りあります。ライブCDだけが ごく早い時期にソニーから発売されていました。

トピック満載ですので 録音・録画とりまぜて …
・ マゼールはプッチーニが殊に好きらしく、録音は“ボエーム”を除き全曲制覇。キャリアとしてもこの頃が“頂点”の時期で、諸要素あわせてピーク期の演奏が記録されていることは疑いようがない。
・ 当時ソニーは マルトンを主役としたヴェリズモ系の録音を続けていた。マゼールとの取り合せだし このライブは願ってもない絶好の機会だったに違いない。
・ カレーラスは歌も発声も安定して リリコスピントの諸役で大活躍を始めた時期。誠実でニヤケ感なく 凛々しくて好適。“世話”っぽく砕けてしまわないのが何より。
・ リッチャレッリは 本来ならこちらが本役。ヒーヒーした感じの歌は まことに“リュー”向き。
・ 往年の名テノールが勤める“皇帝”は クメント。老舗歌劇場のご馳走役として いかにも相応しい。
・ ３大臣も声が立派。上手さよりは聴き応え優先の感。宦官はリドル。
・ あの “ハラルド プリンス”演出も大きな眼目。言うまでもないミュージカル界の巨匠。ウェストサイド 屋根の上 キャバレー ゾルバ スウィーニートッド オペラ座の怪人…。“衣装の汚しかた”だけを比べても、美々しくリアルなメト版との違いは歴然。実演の魅力を“録画” に収めきれているかは不明。
・ コピーライトが“1990 ORF”。 CD版は1984年の発売だが、録画はちょっと時間が空いてから出されたと記憶する。日本での初出は永竹さん監修の“本”かも…。
・ ORF録画ならば 収録はたぶん一日で、CDとは別ソースかも。CD収録日は 9月1・4・9日とのこと。
・ 余計なことだが…この時期 カレーラスとリッチャレッリはかなり親密な関係にあったはず。録音・実演とも共演が頻回で もっぱらの噂だった。今ハヤリの“身の上相談”“困り事相談”だけだったのかも知れないが、“芸”の上では 必ずしも“悪いこと”ではない。
・ 伊 英 独 仏 西 字幕付きで 邦語はなし。
近年 同曲には個性的な録画が次々に登場し 活況を呈しています。“クラシック”の世界でも 曲ごとの“流行り廃り”のあることが眼前 よくわかります。

未開封です。未開封につき中身は確認しておりません。落札後にご了解があれば検品の上発送いたします。その他は基本的にはNC.NRでお願いします。ただし未開封と言うのもたのしみなもので…。

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