[完成品] ハセガワ製 1/72スケール 日本海軍 18試 局地戦闘機 『震電』
設計 海軍航空技術廠
製造 九州飛行機
模型サイズ 全長 : 136mm 全幅 : 155mm 全高 : 55mm
ハセガワ製1/72スケールの模型を組立、塗装しました。塗装は主にエアーブラシによる吹付塗装です。塗装色は上面は海軍暗緑色、下面が海軍明灰白色、プロペラはレッドブラウン日本機プロペラ色です。主翼前縁の黄橙色味方味方識別帯は吹付塗装です。
あくまでも素人が趣味の中で製作したものです。仕上がり具合は画像にてご確認願います。
尚、非常にデリケートな商品です。発送には梱包に際して細心の注意を払って梱包、発送致しますが、輸送途中で部品が脱落したり、折れたりする事もあるかも知れません。出来れば、接着等簡単な補修が可能な方の入札をお願いいたします。
[ 18試局地戦闘機『震電』について]
『震電』は大戦末期、日本海軍が開発した高速局地戦闘機です。設計は海軍航空技術廠の技術将校の鶴野大尉です。製造担当は福岡県の九州飛行機でした。『震電』は従来の戦闘機の限界性能を大幅に超える革新的な戦闘機を目指した前翼型戦闘機を構想した。前翼型機は従来の水平尾翼を廃し、主翼の前方に前翼を配置したもので、この前翼も揚力を発揮させます。その為、主翼が小型になり、胴体も従来より短くなります。そのため機体が小型化し機体の空気抵抗も減少し従来機の限界速度を超えることが可能になります。また機種前方に大口径火器を集中して装備する事が出来、しかも命中率が向上します。対爆撃機用戦闘機として最高の特性を持っており『震電』では30mm機銃を4丁も装備しています。ただプロペラが後ろにあるので、非常時に搭乗員は脱出できません。コクピットから飛び出すとプロペラの後流に巻き込まれてしまいます。映画『ゴジラ・マイナス1』で海軍の秘密兵器として『震電』が登場しましたが、ゴジラの口に『震電』が突入し、搭乗員は直前に脱出してパラシュートで降下しましたが実際にはあり得ません。しかし、量産試作までにはプロペラを爆破して吹き飛ばしてから脱出する方法が考えられていたようです。1号機は戦後米国に運ばれ今はスミソニアン博物館に分解保存されていますが、1号機の試験飛行でプロペラと尾翼を破損した時、2号機用の部品を使って修理したことからも2号機は完成はしていないものの製作が進んでおり、部品はある程度揃っていたと思われるので、映画に登場したのは2号機だと考えてもいいのかも知れません。
『震電』は3回の試験飛行を実施し、エンジンの改良部品を三菱から届くのを待っていて終戦を迎えます。もし、『震電』が実戦に投入されていたらどんな活躍をしていたのだろうかと思います。
尚、九州飛行機があった近くの福岡県大刀洗平和記念館には『震電』の迫力ある実物大の模型が展示されています。是非とも見学してもらいたいと思います。(ただ、私が見た時にはプロペラのブレードが裏返しに組み立てられていましたが、あれはその後、修正されたのでしょうか。)