高橋和巳
(1931~1971)大阪市生れの小説家、中国文学者。1949年、新制京都大学文学部入学、1954年、卒業。
同年、同窓生の岡本和子と結婚。(彼女は、17年連れ添った後、「高橋たか子」として文壇デビュー。)
吉川幸次郎に師事し、大学院に入学。1959年、立命館大学講師となる。
1962年、『悲の器』で文壇デビュー、1965年には『邪宗門』『憂鬱なる党派』を発表。
同年、ベ平連の呼びかけ人となる。1966年、明治大学助教授、1967年には京都大学助教授に就任。
1969年、大学闘争で学生側を支持し、京都大学助教授を辞職。1971年、結腸癌のため死去、39歳。
同年、予定されていた京都での講演会を聞くこともできぬまま、還らぬ人となった。
書名:高橋和巳全集(1977年:河出書房新社版):全20巻揃:
著者:高橋和巳
監修:吉川幸次郎/埴谷雄高/
題簽:吉川幸次郎
発行所:河出書房新社
発行日:1977年4月15日 初版発行 他
定価:2,500円 ~ = 49,000円
所収:【1】 小説 1 ◇ 森の王様/月光/淋しい男/老年/捨子物語/海/生ける朦朧(初出)/〇 解題・補記(川西政明)/
【2】 小説 2 ◇ 悲の器 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【3】 小説 3 ◇ 古風 / 散華 / 飛翔 / 我れ関わり知らず /貧者の舞い/日々の総裁 他/〇 解題・補記(川西政明)/
【4】 小説 4 ◇ 堕落 / もう一つの絆 / 白く塗りたる墓 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【5】 小説 5 ◇ 憂鬱なる党派 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【6】 小説 6 ◇ 我が心は石にあらず / 我が心は石にあらず(ラジオドラマ)/ 〇 解題・補記(川西政明)/
【7】 小説 7 ◇ 邪宗門(上)/ 〇 解題・補記(川西政明)/
【8】 小説 8 ◇ 邪宗門(下)/ 〇 解題・補記・補訂(川西政明)/
【9】 小説 9 ◇ 日本の悪霊 / 革命の化石 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【10】 小説10 ◇ 黄昏の橋 / 遥かなる美の国 / 三人の父 / 習作・奇妙な終宴 他 /〇 解題・補記・補訂(川西政明)/
【11】 評論 1 ◇ わが解体 / 闘いの中の私 / 暗殺の哲学 / 三島由紀夫の死 他 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【12】 評論 2 ◇ 失明の階層/孤立無援の思想/ヘーゲルとの対決 陶淵明について 他 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【13】 評論 3 ◇ 逸脱の論理ー埴谷雄高論 / 仮面の美学ー三島由紀夫 他 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【14】 評論 4 ◇ 文学の責任 / ディオニソスの時 / 長篇の功罪 / 戦後文学私論 他 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【15】 中国文学論 1 ◇ 表現者の態度 / 六朝美文論 / 中国詩史梗概 / 六朝詩選 他 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【16】 中国文学論 2 ◇ 李商隠 / 王士禛 / 詩人の運命 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【17】 翻訳 ◇ 吶喊 / 野草 / 彷徨 / 故事新編(抄)/ 三國志(部分) 他 / 〇 解題・補記(川西政明・武部利男)/
【18】 対談・座談 1 ◇ われらの戦後二十年(石原慎太郎・江藤淳・開高健・武田泰淳)/ 愛と死と文学(梅原猛)/
暴力考(いいだもも・竹内芳郎・鶴見俊輔) 他 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【19】 対談・座談 2 ◇ 変革の思想を問う(小田実・真継伸彦)/ 大いなる過渡期の論理(三島由紀夫)
文学者の生きかたと死にかた(秋山駿・野間宏) 他 / 〇 解題・補記(川西政明)/
【20】 講演 ◇ 現代小説の課題 / 文学思想史 / 堕落の二重性 / 生涯にわたる阿修羅として / 全共闘運動と文学精神 /
年譜 / 作品年譜 / 著訳書一覧 / 参考文献一覧 / 索引 他 / 〇 解題・補記 他(川西政明)/
参考:帯なし。箱、小口・天・地、本文等に汚れ・ヤケ・シミ等あり。蔵書印あり。A5判。計約19.8kg。≪古本購入≫
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★終活のため処分しております。