・書籍名(英名) : Caudiciform and Pachycaul Succulents
・著者名 : Gordon D. Rowley
・出版社:Strawberry Press
・発行年:1987年
・言語:英語
・形式:ハードカバー, 250 × 270mm, 273p
手元に一冊だけ余分があるので出品します。ブックカバーに若干の小ジワ、小さな欠けが内側にあり、裏表紙側に少々の日焼けを感じます。中身は一部シワがある以外は、折れや破れ、シミ等は見当たらず、30年以上前の書籍にしてはかなり綺麗な状態だと思います(写真参照)。
<書籍説明>
本書はアフリカ産の多肉・塊根植物類の総説となり、名著中の名著として知られています。著者は伝説的なアフリカ多肉植物研究者、イギリスのGordon Douglas Rowley(1921〜2019)よって執筆され、同氏は植物園や大学で活躍し、世界中でフィールドワークを行っていました。また、アフリカの多肉・塊根植物、南北アメリカでサボテン類の新種記載や分類を行いました。
本書はG. D. Rowley氏のキャリア中後半の著書となり、アフリカの塊根植物を中心に多肉植物を一通り収録した総説となっています。Adansonia, Operclicarya, Commiphora, Pachypodium, Delinix, Senna, Euphorbia, Stapelia, Dydirea, Aloe, Kalanchoe等、市場に出回っているアフリカ産の多肉・塊根植物のうち、主だった種に関しては網羅的に収録しています。同時に栽培関係のテクニック情報や生理関係も掲載されており、立派な生態写真と共に、いわゆる標本級の栽培株や立派な生態写真が沢山掲載されているのも栽培趣味の香りを十二分に感じさせる構成となっています。
また、本書は伝説的な出版社Strawberry Press(ストロベリープレス)からの最後の刊行物となります。同出版社は米国カリフォルニア州ストロベリー地区に因んでおり、同地に居住していたHerman Schwartz氏(ハーマン・シュワルツ、医学博士、1921〜2008)が個人的に設立し、活動期間は1983〜1998年の15年間となり、残念ながら現在では存在していません。まさに、ハイレベルな趣味家のプライベートブランドとなり、本書はその中でも特に評価の高い3大書籍の一角となります(残りはEuphorbia Jurnal 10 vol. set, Succulent and Xerophytic Plants of Madagascar 2 col. set)。300ページ弱と分厚く、ズシっと重い重厚なハードカバーの装丁となります。 変則的な太短い規格の書籍となりますが、その分現地写真の迫力が増しています。
当時の写真は全てアナログフィルムですが、写真や印刷が非常に綺麗で見栄えがします。更に印刷のクレジットを見ると大日本印刷(Dai Nippon, Tokyo, JAPAN)とあります。どういう経緯かは解りませんが、日本のアナログ印刷技術は高品質であったところに目をつけたのか、わざわざ印刷に出していたという状況に驚きます。
その後のアフリカ産の塊根植物関係の書籍は、属レベルで細分化されて発刊されているか、または写真集ばかりで、網羅的な総説は刊行されていません。また、未だに生育地写真や、数々の見事な野外株や標本級株の写真は本書でしか見られないものも多く、アフリカ産の多肉・塊根植物に興味のある方々には、マストの書籍だと思います。