[完成品] ハセガワ製 1/48スケール 日本陸軍 キ-61 三式戦闘機 『飛燕』 1型乙
第37教育飛行隊所属機 (台湾)
模型サイズ : 全幅 : 250mm 全長 : 182mm 全幅 : 77mm
ハセガワ製1/48スケールのプラモデルを組立、塗装しました。塗装は主にエアーブラシによる吹付塗装です。塗装色は機体は全面シルバー、プロペラはレッドブラウン日本機プロペラ色、タイヤはタイヤブラック色です。主翼前縁の黄橙色味方識別帯は吹付塗装です。
製作はあくまでも素人が趣味の中で製作したものです。仕上がり状態は画像にて確認願います。
尚、非常にデリケートな商品ですので、発送する際には細心の注意を払って梱包致しますが、輸送途中で部品が脱落したり折れたりすることもあるかも知れません。出来れば接着等ある程度の補修が可能な方の入札をお願い致します。
[三式戦闘機『飛燕』Ⅰ型乙について]
それまで陸軍戦闘機は格闘戦のための運動性能を重視した低翼面荷重のいわゆる『軽戦闘機』であった。その頃ヨーロッパでは速度重視、重武装の『重戦闘機』が主力になりつつあり、欧州ではドイツの高速重戦闘機メッサーシュミットBF109が戦果をあ げていた。一方、中国大陸のノモンハンでの戦闘でソ連の重戦闘機を相手に日本陸軍の軽戦闘機『中島・97式戦闘機』がソ連の重戦闘機を圧倒していた。日本陸軍は今後の戦闘機開発方針を決め兼ね、川崎航空機に対し『重戦闘機』と『軽戦闘機』の2機種の試作を指示した。この時に試作指示された重戦闘機が『キ-60』、軽戦闘機が『キ-61』であった。しかし川崎の設計陣は『キ-61』の設計で、運動性能だけではなく速度との両方を追求したバランスの良い戦闘機を目指した。完成した『キ-61』は重戦闘機に迫る速度と軽戦闘機の運動性能の両方を兼ね備えた中間的性能を持つ戦闘機であった。それでこれを『中戦闘機』とも呼ばれた。また、この時、川崎では同時に高速度を追求した別の戦闘機も自主研究開発していた。その後陸軍もこの高速戦闘機を『キ-64』として正式に試作の承認をして、3機種同時試作となった。発動機はいずれもメッサーシュミットBF109に搭載されたダイムラーベンツDB601を国産化した『川崎ハ-40』で あった。(但し、キ-60の試作はオリジナルのDB601をそのまま搭載していた) 最終的には中戦闘機の『キ-61』が三式戦闘機『飛燕』として正式採用された。 このことからも、三式戦闘機『飛燕』はドイツのBF-109メッサーシュミットとは同系列の発動機を搭載しながらも、高速度重視のBF-109とは開発思想が全く異なる運動性能の良い機体特性 を追求した戦闘機であったことがわかる。その違いが見ていちばんよくわかるのは主翼で、『飛燕』はアスペクト比が大きく、細長い主翼形状をしているところです。そのシルエットはまさに空を軽快に飛ぶ燕(つばめ)そのものです。 更にその航続距離は増槽タンク付で2850kmもあり、洋上を活動範囲とする海軍の零式艦上戦闘機にも匹敵する、陸上戦闘機としては驚異的な航続距離を持っています。これも航続距離の短さに泣いたBF109メッサーシュミットとは大きく差別化する優れた性能を持った素晴らしい戦闘機であった。武装は機銃が1型甲は機首が12.7mm×2、主翼が7.7mm×2でしたが1型乙では主翼の機銃も12.7mm×2に強化されました。この後も丙、丁と武装の強化の改良が実施されています。