KLANGFILM社/Klangfilm Gmbhは1929年にシネマフィルム(トーキサウンド)の普及に迫られ、コングロマリットSIEMENS/AEGグループが業務用オーディオに特化した機器やシステムを開発販売する為にだけに起こされた特別な会社です。その後、大戦を経て1966年には-Siemensに再び統合されてしまいました。
KLANGFILMの名は1966年には存在せず、SIEMENSブランドとなりましたが、ただし、移行期の1964年から僅か1年間だけはその両方のブランドが混在したといわれています。
そこで画像の薄汚れた巨大な木製リールを観察すると、SIEMENS/KLANGFILMとダブルネームの判が押してあることから、1964〜65年製であることが推論されます。つまりそれはKLANGFILMを冠した最後のものであり、Siemensを冠した最新のものだった、ということです。
よく、KLANGFILMのハンダを扱うと、フラックスレスのものが本物である、、云々と聞きますが、とんでもない。ほんの僅かの期間だけ製造されたシングルコア入りハンダが、ここに現存しています。10ポンド巻きのこの無骨なハンダは、60年の時を経ても腐食の黒ずみが微塵も見られず、今も艶やかに輝いています。この度の販売は、所有者のO氏のご好意によるもので、ハンダのコレクターでもある氏によると、このリールを所有する人は自分の他に日本には1人だけでありあと韓国に1人、香港に1人だけだと聞きました。世界に、たつたの4巻、約12kg弱しか存在しない、大変貴重なハンダです。
それでもさるところでは(ハンダやヴィンテージケーブル販売では有名な方)が切り売りされていますが、「10cm/1,200円」と大変高価なのも頷けます。当店では、O氏のご好意により上記既存の販売量の、100倍の量「10m(50g)」を1/5の値段!
→「24,000円」にて販売させていただくことになりました。
このハンダの特長は何より濡れ性が良好で、艶があり、作業性も抜群です。音質につきましてはハンダ単体のそれを聴き分け判断するのは大変難しく、それでもブラインドで、オペアンプのnf回路のCやRのハンダ付けに用いる方法で検証しています。結果、現在考えうる最上位のハンダを提供するhigh-endメーカー、「CARDAS」が生み出した無鉛ハンダをリファレンスとして1対1で聴き比べてもこの1964年KLANGFILMに及ぶハンダは現存しないと思われる結果となりました。また、高名なアンプビルダーのT氏や幾人かの、真空管アンプや金田式アンプのビルダーや、ドイツヴィンテージスタジオ機器のラッキング専門家、ギターのチューナーにもテスターをお願い致しましたが、いずれの方からも最上のお褒めを頂戴致しました。
この機会を是非お見逃しの無きよう、切に願うものです。
なお、50g/10m以上必要な方につきましては、質問欄にてお申し出ください。
下記は、KLANGFILM社製品について、海外の方が紹介しているサイトです。
https://search.app/PGUjH8f2tW3Budne8
※KLANGFILMのロゴは、現在第6類にて商標登録申請中につき、ロゴのご利用については事前に弊社までご一報ください。