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14CD
ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲
ハンス・スワロフスキー指揮による1968年セッション録音
バイロイト級の歌手も多数、若き岡村喬生のファフナーも!
ワーグナー録音史上に名高いスワロフスキーの『指環』が「Profil」から復活です。解説書によると、ドイツの「Polyband」社とイタリアの「Fratelli Fabbri」社の企画だったそうで、1968年8月にニュルンベルクで一気にセッション録音されています。LPでは米国の「WESTMINSTER」社が発売していましたが、日本ではあまり知られることなく終わりました。
この録音は日本人にとっては、日本が誇るバス歌手、岡村喬生がファフナー役で参加しているのが嬉しいもの。岡村は1960、1970年代にドイツ語圏で活躍しており、この録音はオーストリアのリンツ市立歌劇場に所属していた頃のものということになります。ドイツの実力派歌手たちと堂々と渡り合う歌は実に立派、これこそドイツで活躍した岡村の高い実力を今に伝える貴重な録音です。
バイロイトで活躍した歌手も多数参加。フリッツ・ウールは1957年から1964年まで毎年出演、特に1961~1964年にジークムントを歌ったことで知られています。ウルズラ・ベーゼは1958年から1965年にかけて出演、1965年は両フリッカを歌っています。ルート・ヘッセは、1960年から1966年まで出演した後、1979年にも出演しているほど。ヘロルト・クラウスは1959~1961年まで毎年出演、1960、1961年は両ミーメを歌っています。ロルフ・キューネは、1971、1974年と出演、1974年はアルベリヒを歌っています。
一方、バイロイトには出演していなくともワーグナー歌手として有名な人も多数。ナジェジダ・クニプロヴァーは、1967、1968年とザルツブルク復活祭音楽祭でのカラヤン指揮の『ワルキューレ』でブリュンヒルデを歌っています。この録音でも彼女のブリュンヒルデが一番の聴きもの。オットー・フォン・ロールはシュトゥットガルト歌劇場で14年間も大活躍したバス・バリトン。ロルフ・ポルケはグラーツ歌劇場の筆頭バリトン。ジェラルド・マッキーは米国から西ドイツに渡って活躍したテノールの一人で、レーゲンスブルク、フランクフルト、カッセルの歌劇場で活躍。
ハンス・スワロフスキーは、今日では指揮者以上に名教師として知られています。門下生は、クラウディオ・アバド、ズービン・メータ、マリス・ヤンソンスなど多数。スワロフスキー自身は、理知的で曖昧さを許さない現代風の指揮者で、短期間で『指環』全曲を録音するという大任を見事やりおおせています。 (キングインターナショナル)
ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲
・『ラインの黄金』
ロルフ・ポルケ(Br ヴォータン)
ロルフ・キューネ(Br アルベリヒ)
フリッツ・ウール(T ローゲ)
オットー・フォン・ロール(Bs ファゾルト)
岡村喬生(Bs ファフナー)
ウルズラ・ベーゼ(Ms エルダ)
ルート・ヘッセ(Ms フリッカ)
ヘロルド・クラウス(T ミーメ)
ハイデマリア・フェルヒ(S フライア)
ルドルフ・クノル(Br ドンナー)
ハーバート・ドーサント(T フロー)
リゼロッテ・ベッカー=エグナー(S ヴォークリンデ)
アンジェリカ・ベルガー(S ヴェルグンデ)
ヒルデ・ロスナー(Ms フロスヒルデ)
録音時期:1968年7月26-28日、8月3,12日
・『ワルキューレ』
ジェラルド・マッキー(T ジークムント)
ディータ・ゾンマー(S ジークリンデ)
ロルフ・ポルケ(Br ヴォータン)
ナジェジダ・クニプロヴァー(S ブリュンヒルデ)
オットー・フォン・ロール(Bs フンディング)
ルート・ヘッセ(Ms フリッカ)
ハイデマリア・フェルヒ(S ゲルヒルデ)
リゼロッテ・ベッカー=エグナー(S オルトリンデ)
アンジェリカ・ベルガー(Ms ヴァルトラウテ)
マルギット・コベック=ペータース(Ms シュベルトライテ)
ベラ・ヤスパー(S ヘルムヴィーゲ)
ヒルデ・ローザー(S ジーグルンデ)
エリカ・シューベルト(Ms グリムゲルデ)
イングリット・ゲリッツ(Ms ロスヴァイセ)
録音時期:1968年8月3,6,8-12日
・『ジークフリート』
ジェラルド・マッキー(T ジークフリート)
ヘロルド・クラウス(T ミーメ)
ロルフ・ポルケ(Br さすらい人)
ロルフ・キューネ(Br アルベリヒ)
ナジェジダ・クニプロヴァー(S ブリュンヒルデ)
岡村喬生(Bs ファフナー)
ウルズラ・ベーゼ(Ms エルダ)
ベラ・ヤスパー(S 森の小鳥)
録音時期:1968年7月29-31日、8月1,14,15日
・『神々の黄昏』
ジェラルド・マッキー(T ジークフリート)
ナジェジダ・クニプロヴァー(S ブリュンヒルデ)
オットー・フォン・ロール(Bs ハーゲン)
ルドルフ・クノル(Br グンター)
ロルフ・キューネ(Br アルベリヒ)
ディータ・ゾンマー(S グートルーネ)
ルート・ヘッセ(Ms ヴァルトラウテ)
イングリット・ゲリッツ(Ms 第1のノルン)
マルギット・コベック(Ms 第2のノルン)
シウ・エリクスドッター(S 第3のノルン)
ベラ・ヤスパー(S ヴォークリンデ)
リゼロッテ・ベッカー=エグナー(S ヴェルグンデ)
エリカ・シューベルト(Ms フロスヒルデ)
録音時期:1968年8月3,5,6,15-17,19日
合唱団
大交響楽団(チェコ・フィルハーモニー管弦楽団およびプラハ国立歌劇場管弦楽団の団員から成る)
ハンス・スワロフスキー(指揮)
録音場所:ニュルンベルク
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
総収録時間:14時間57分
未開封新品。
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