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御存知!Carla Bley/Steve Swallow/Michael Mantler/Chris Spedding等名手陣参加 前衛構築系Jazz/Rock作品 Nick Mason 傑作「空想感覚」国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、帯がございません。
内容は言わずもがな。
ラインナップは前衛Jazz系を中心とした名手揃い。
Nick Mason(Ds、Per、現Pink Floyd、Nick Mason's Saucerful of Secrets)、Carla Bley(Key、ex-Jack Brouce Band他)、Steve Swallow(B、ex-Gary Burton Group、後に名手John Scofieldプロデュース他)、
Michael Mantler(Trumpets)、Gary Windo(Tenor Sax/Bass Clarinet/Flute)、Gary Valente(Trombone)、Howard Johnson(Tuba)、Chris Spedding(G、Soft Machine、Sharks、Bryan Ferry/Jack Bruceセッション他)、
Robert Wyatt(Vo、ex-Soft Machine、Matching Mole、Phil Mazaneraセッション他)、Karen Craft(Vo)となります。
尚追加ヴォーカルにGary Windo/Carlos Ward/David Sharp/Gary Valente/Vincent Chancey/Earl McIntyre、ゲストにTerry Adams(P、Harmonica、Clabinet)となります。
プロデュースはNick MasonとCarla Bley、録音エンジニアはMichael Mantlerとなります。
制作は1979年10月米国ニューヨーク”Grog Kill Studio”、
ミキシングは1979年12月米国カリフォルニア”Villege Recorder”、翌年5月”The Producer's Workshop”にて、かのJames Guthrie(Pink Floyd、Queensryche等手掛ける)が担当となります。
かの大作”The Wall”制作最末期。
名手Richard Wright解雇案を巡り、Roger Watersと名手David Gilmourが対立。
またRoger Watersが独善的にプロデューサーBob Ezrin/エンジニアJames Guthrieと共に作品制作・編集をセッション・ミュージシャン起用で行うというバンド内が混沌とした中、
Nick Masonは後期”Pink Floyd”における音楽的制限の不満解消を兼ね、ソロ作制作に乗り出す事となります。
Nick Mason自身の持つ(”Pink Floyd”作品制作で却下された)アイデアを具体化する創作者選定に動きますが、
Jack Bruceと活動を行った事でロック音楽と接点を持った前衛系ジャズ・ミュージシャンで名手Carla Bleyを創作の中心に据え、その音楽的パートナーでもあるSteve Swallow等を起用。
またNick Mason自身が過去の制作等で接点を持つ前衛ジャズ絡みのRobert Wyatt等々を組み込み、制作に乗り出す......という経緯がございます.............
さて今作。
ラインナップから前衛色が濃い事が窺える音楽性ではございますが、構築性が伴う事がミソ。
前衛系とは言えど構築性を持たせる事で難解さを抑えるという感がございます。
Nick Mason自身は様々なアイデアを有していたものの今作の制作企画が急であった事やCarla Bleyの創作の有り方がNick Mason自身の試行した音楽性と一致した事が有り、
基礎創作には携わらなかった感がございます。
されど、プロデューサーとして自身の基礎アイデアをCarla Bleyの創作に生かすという感がございます。
Pink Floydでは生かし辛かったNick Masonの技術面を生かすという目的も感じられるもの。
Pink Floyd的な楽曲がございますが、ロック音楽に接近した後期Gil Evans Orchestraを意識した楽曲等々とジャズ/ロック色を基とした幅広いもの。
創作は前衛系名手Carla Bleyではあるもののロック色と構築性を強く持たせる事で、Nick Mason自身のプロジェクト作として成り立つ感がございます。
また今作はNick MasonによるPink Floyd観が窺えるもの。
Roger Waters主観のPink Floyd観とは大きく異なるもので、David GilmourのみならずNick Masonとも確執がRoger Watersには有った事が窺えるものでございます。
新生Pink Floydでの名手David Gilmourとの合流が理解出来るものでもございます...................
今作の録音を終えミキシングを開始したものの、在籍するPink Floyd新作”The Wall”制作が前述の問題そして名手Richard Wright解雇案が有り、混沌化。
今作完成は一時棚上げとなり、Pink Floydとして制作に勤しむ事となります..................
名手Richard Wrightはツアー後の解雇案を受け入れ、混沌化したもののようやく完成しリリースされた”The Wall”は大ヒットを記録。
1980年2月からはツアー開始。
そのライヴはセットが大掛かりなもの。
長期ツアーを企画にて費用負債解消をDavid Gilmour/Nick Masonは主張するものの、Roger Watersは拒否。
短期間ツアー5期間にて終了となり、その合間を縫ってNick Masonは1980年5月今作ミキシングを再開。
完成に漕ぎ着ける事となります...................
ツアー後名手Richard Wrightはバンドを去る事となりますが、Roger WatersはPink Floydをより私物化。
”The Wall”映画制作後はRoger Waters単独でPink Floyd新作を”The Wall”完結編として定め、セッション・ミュージシャンを起用。
更にはPink Floyd解散を見越し、制作を行っていく事となります。
名手David Gilmour自身はRoger Watersの意固地加減に匙を投げ、「用があれば連絡を」とソロ独立に向け徐々に行動を本格化。
Nick Masonも離脱の選択を余儀なくされる事となります...............................
この機会に是非。