1938年生まれ、フランスはカルヴァドス県ヴィレルヴィル出身の非常にマイナーながらも個性的な作風でマニア筋に知られる現代音楽・作曲家、フランシスバイエルの90年にリリースされていたこの人の単独名義による音盤としては恐らくは唯一のアルバムがこちら。リリースはフランスのクラシック系で膨大なタイトル数を誇るEratoから2枚組CDでリリースされていたもので、LP盤でのリリースは無し。そもそもがプレス枚数としてはわりと多い方で知られるこのレーベルのアルバムだからといっても、本作に限って言えば現在では非常に入手困難で、Discogsでは既に万単位近いプレミアム流通している人気作。というのも、本作には13分と14分にも及ぶ電子音楽トラックが2作品も収録されていて、一般的には現代音楽内現代音楽なんてイメージもあるこの人の立ち位置を考えればやっぱりちゃんとこういう実験をも重ねながらこの超個性的な作風へと至っているというのが良く理解できる経緯。で、この電子音楽トラックはクセナキスが開発に関与したことで有名な図形入力式の電子音変換コンピュータ、UPICスタジオで88年頃に制作された電子音楽ものと、もう一つは自然音、いわゆるサウンドスケープをコンセプトにした完璧なミュージックコンクレート作で、これは雷の音だとか雨音だとかをモジュレーションした強烈な一撃。それでも楽曲のメインとしては2枚組のCDに満遍なく収録された器楽曲の数々で、タイトルのPropositionsというのは全8作品からなるシリーズとして作曲されたもので、本作にはその全てがコンプリート集成されているという点でも見事な完成度。で、その器楽ヴァージョンからして強烈なインパクトで聴き手を仰け反らせる事請け合い、なんといっても1曲目からしてジャチントシェルシのその先の音響世界が途方もない広がりを見せて展開するというのか、フランス産スペクトル楽派の真骨頂はジェラールグリゼイやフィリップマヌリでもなければミカルレヴィナスでもなく、実はこちらのフランシスバイエルが真打だったんじゃないか?ってな事で驚くべき様相を見せるというか、果ては三味線やシタールが出てきては点描しながら冥途世界へと突入しちゃう楽曲だとかって、或いはそのグンニャリと空間がネジ曲がっていくような真性サイケな心魂はその曲がりの複雑さと深度がハンパ無いという結果にも如実に表れてもいて、師匠のシェルシを越えちゃったんじゃないか?っていう超怪作。まずは必聴!!! FRANCIS BAYER-propositions 1-8(erato)
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