ついに登場、幻の名演!
ケーゲル&都響のマーラー『夜の歌』!
マーラー:
交響曲第7番ホ短調『夜の歌』
東京都交響楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
1985年6月25日
東京文化会館
東武レコーディングズ(Tobu Recordings)レーベルから超弩級の名演が登場です。WEITBLICKレーベルでは、ケーゲルのマーラーを数々リリースして参りましたが、演奏記録があるにもかかわらず、第5番、第7番の放送録音は幾ら探しても見つかりませんでした。
しかし、ケーゲルが東京都交響楽団に二回目の客演を果たした1985年の曲目が何と『夜の歌』だったのです! 東京都交響楽団様が良好な状態で録音を保存していたためついにその全貌が明らかになりました。
ケーゲルは1981年に当時の手兵ドレスデン・フィルを指揮して『夜の歌』を現地のみならずプラハ、ブタペストでも演奏しております。これが恐らく最初の演奏と思われますが、1985年の当演奏ではすっかり手の内に入った見事な棒さばきを見せます。
共演が日本でも屈指のマーラー・オーケストラ、都響という点もプラスです。ライプツィヒ放送響やドレスデン・フィルを上回るストレートな反応や音の立ち上がりの機敏さには舌を巻きます。思えば1937年2月にプリングスハイムが日本初演して以後上演に恵まれなかった『夜の歌』を日本で蘇演させたのは渡邊暁雄氏と都響でした(1974年12月)。
演奏の特徴はケーゲルならではの糞真面目偏執的演奏で、冒頭の第2ヴァイオリン以下をトレモロで演奏させないところなど、ギーレン、ベルティーニもやっていますが徹底振りはケーゲルに敵いません。そして、第4楽章冒頭のヴァイオリン・ソロにおけるグリッサンドの強調も如何にも闇の世界を描いた交響曲として相応しいものです。そして大騒ぎのフィナーレも厳格さがさらに強まる感があります。聴衆の熱狂も凄まじい! 「一般的でない」、「魅力に乏しい」と非難されることもある『夜の歌』を深く理解する指揮者、オーケストラ、そして聴衆の三位一体の幸福なコンサートがこの当時開かれていたことに感銘と驚きを禁じえません。(東武トレーディング)