ソニーTC-D5Mカセットデンスケ(その273) 美品 機能動作完全 整備調整済み メカ非常に静か
SONYの最後のアナログデンスケです。単1乾電池2本を含んで1.7kgと軽く、本格的な生録に大変重宝しました。自分がこの機種を初めて入手したのは1989年の正月でした。昭和から平成に変わった頃です。自分たちの合奏の録音のために毎週持ち歩くのが苦にならない大きさと重さでした。さらに回転速度が安定しているのでダビングなどにも重宝した覚えがあります。今回のTC-D5Mは最近入手したもので、電源が入らずどのボタンを押しても全く動作しないというものでした。下部を分解して調べると、大変めずらしいことに再生ボタンを押さえた時にONになるべきS906のリーフSWの端子の茶色のコードがはずれていました。これを半田付けして電源が入るようになりモータも正常なスピードで回るようになりました。念のためメインの巻き取りベルト40φx0.95Tを新品に交換しました。巻き取りアイドラタイアも研磨しました。これでメカニズムが力強く安定して動作するようになりました。しかしシャットオフが利かないので、良く調べたらシャットオフメカニズムの大事な小さなスプリングがはずれていました。それを取り付けて正しく機能するようになりました。内蔵スピーカーは断線していました。新品の5cmスピーカーに交換しました。これで内蔵スピーカーでモニターできるようになりました。モニターボリュームも録音ボリュームもガリが少しありましたのでCAIG DeoxIT D5でクリーニングしました。電池室や電極は大変きれいです。電池室のウレタンは交換しました。出品にあたり全機能をチェックし調整しました。外部6V直流電源、電池（単1型2本）のいずれでも問題なく機能します。マイク録音、ライン録音、再生、早送り、巻き戻し、ノイズリダクション、テープセレクター、リミッター、マイクアッテネーターなどすべての機能が完全です。テープスピードも正確に調整しました。録音再生時ともオートシャットオフは完全です。録音再生のレベルも一致し、左右のレベルも良くそろっています。400Hz信号を0dBで録音した場合ノーマルテープもクロムテープもメタルテープも左右とも0dB付近で再生しました。テープによっては多少バラツキます。内臓スピーカーも鳴ります。ヘッドフォン端子もOKです。カウンターやメータの動きもOKです。メータ照明もOKです。モータのトルクも大きく力強く回ります。メカニズムは大変静かです。外見的には使用感や経年のいたみは少なく大変きれいなものです。全体には艶も良く大変きれいです。アクリル窓のきずも少ないです。カセット室の蓋のばねが破損していたのでばねを作りました。一応蓋が開放状態で固定でき、バネで閉まります。後ろの防振ゴムもひび割れなどなく大変良い状態です。入出力端子はきれいです。ステレオにつないでグレングールドの平均律第1巻のCDの録音と再生をノーマルテープを使って行いましたが、大型のカセットデッキと比べても遜色のない良い音で録音再生できました。ホグウッドのバッハのヴァイオリンコンツェルトのCDのAR-4xスピーカーからの再生音をAIWAのマイクCM-30を使ってクロムテープに録音しましたが、ノイズのないきれいな音で録音ができました。シリアル番号は#22549です。初期の製品だと思います。電池、ACアダプターは付属しません。クロネコ宅急便着払い60サイズでの発送を考えています。お気に召さない場合は5日以内の返品をお受けします。その際には落札システム利用料と返送料はご負担ください。今後のメンテナンスも可能な範囲で対応したいと考えています。仕様などの詳細は以下をご覧ください。
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/tc-d5m.html