私の特にお気に入りのアナログレコードプレーヤーです。この機種は松下製DCサーボダイレクトドライブモーターを使用しています。
ダイレクトドライブの第一人者の松下系のモーターはとても信頼性が高かったとみえ
当時はビクターをはじめ、ヤマハ、マイクロ、東芝など各社に供給されていました。
実はこのモーターは松下製と思っていましたが製造は最近EV用モーターで大変注目を集める日本電産Nidecかもしれません。
松下とは提携など系列関係には無いようですが当時の松下関連のDDモーターに多く使われていたので松下系としておきます。
前回出品のJL-B44やJL-B51など上級機と同じモーターでテクニクス機はもちろんヤマハやAurexなどにも採用されました。
シンプルで美しいTHアームやNR構造のキャビネットなどとてもバランスのよい美しい仕上げの音の良いプレーヤーです。
本機の仕上げは白木のホワイト・スプルース調になります。
本機は複数台入手した中で程度の良いものを簡単にクリーニング、メンテナンスしたものです。
モーターは故障していたので同規格のテクニクス機の物と交換しました。
このモーターは多くの機種に採用されていたので改良されていろいろなバリエーションがありました。
その中でも一番後期の完成形といえるタイプです。元祖のテクニクスやパイオニア、LUX機に採用された回転を光学検出するタイプの物です。
金属部はコンパウンドや金属磨きクロスなどで磨いてピカピカです。
錆びやすいヒンジ部も綺麗でしたがさらに磨いてとても綺麗です。ネジ類など取り外せる物は外して1本1本磨いています。
もちろんキャビネットなど本体も特殊なクリーニングワックスで磨いて本当に綺麗です。
本体のシート剥がれもほとんどありません。パーティクルボードの木部は古くなると劣化しやすいのですがこちらも問題ありません。
木部の角にできやすいすき間は僅かでほとんど目立たないと思います。
本機の新品時には純正カートリッジMD-1016が付属していたようですがありません。
そこで手持ちのMD-1016と純正シェル、針はDT-33Hをお付けします。
針の使用時間ははわりませんが現状問題なくとてもよい音が出ています。
MD-1016もZ-1S(MD-1025)はどちらも現存するミタチ音響(GLANZ)製造のOEM品でした。
どちらも本体は同じで針を変えることで上級クラスにも対応していました。そのため針には多くのバリエーションがありました。DT-33Hは使いやすく鳴りの良いポピュラー向けの高出力タイプでノブ裏に錘が付いているので間違いなく純正品です。
MD-1016は今でもとても人気が高くこのカートリッジを最高とされるマニアの方も居られるほどです。
さらに即決で購入された方には同タイプの純正針DT-33Hのとても希少な未使用新品元箱入りをお付けします。
古いカートリッジでは純正交換針は大変希少です。音出し確認はしていませんがとても綺麗で説明書片も付いているので未使用品でしょう。
さらにナガオカ製レコードクリーナーArgento118もお付けします。
即決価格は少し高額になりますが損はさせません。私のお勧めの組み合わせになります。是非即決で購入される事をお勧めします。
私のお勧めの組み合わせです。即決価格は少し高額になりますが絶対に損はさせません。
モーターはローターを外して古い油をふき取り、新たに超潤滑性の特別なオイルを注油しました。
回転調整ボリュームやスイッチ類は信頼できる接点復活剤を複数使い分けてクリーニング、接触不良は無く動作は良好。
回転もとてもスムーズに調整できます。
この接点復活剤オーディオメーカーをはじめPCや航空関係などのメンテ用に指定される本当に安心の製品です。
本体キャビネットのパーティクルボードは経年劣化で崩れやすくなりますが本機は特に問題ありませんでした。
さらにこの後も劣化しないよう底板にはクリア塗装を施しました。画像で底板の色が少し濃くなって見えますがクリア塗装の結果です。
ダストカバーもコンパウンドで軽く磨き、特殊なクリーニングワックスで仕上げてとてもクリアーです。
このカバーはほかの機種と比べても特に重く美しい高級仕様のダストカバーです。
今ではほとんど使われなくなったアクリル製です。後の製品では車のヘッドライトのレンズのように光線で黄ばんでしまいます。
添付画像をよくご覧になってご検討ください。写真は下手で申し訳ありませんが多めにupしておきました。
アームはいちど取り外してパーツごとに磨き、軸部もクリーニングして感度良好、アームリフターもグリスを交換してゆっくりスムーズに降下します。
アームの軸部は古くなるとヤニなどが付着して感度を低下させます。ここを丁寧にクリーニングすると感度が蘇り驚くほど軽く回ります。
丁寧に磨き上げてとても美しい工芸品のようです。以前出品した上級機JL-B51のアームと同じ物ですね。
使いやすいダイヤル式のインサイドフォースキャンセラーも良好。劣化している事の多いゴム部分も問題ありません。
ただしアームレストのロック部品が無くなっています。本機のロック部品は取れやすく、よく無くなっています。
もともとロックの無いプレーヤーも多いので使用には特に問題ないと思います。
その他、回転も安定してストロボスコープも33回転、45回転も問題なく止まります。
アームやプラッター、ツマミ類など金属部はコンパウンドや金属磨きクロスで磨いてピカピカです。
プラッターのストロボ部も少し面倒ですが磨いてワックスをかけてあるので特にくっきりと鮮明に表示します。
劣化しやすい脚のインシュレーターのゴムも問題ありません。
コード、ケーブル類もクリーニングしました。さらに樹脂用の保護剤をかけてありますが、これはコード、ケーブル類の硬化を抑えます。
実はアーム内のリード線も古くなると硬化してアームの感度を低下させてしまいます。
アームのリード線の引き出し部分にもこの保護剤をかける事でアーム感度の低下を抑えています。
脚部やトランスを浮かせるゴム部にも保護剤をかけてあります。
出力ケーブルにはアース線は無いように見えますが実際はR-chのプラグのシールド側に接続されています。
特殊なバランス接続には使えませんが一般的な使い方ではアースの接続を気にする事なくちゃんとアンプに繋がって問題なく使用できます。
付属品は取扱説明書のコピーと純正カートリッジMD-1018(純正シェル付き)、社外品のEPアダプターです。
取説コピーには不鮮明な所があるかもしれませんがご了承ください。
画像にはレコードがありますがテスト用ですので付属しません。
また、即決で購入された方には上述の未使用交換針DT-33Hとレコードクリーナー ナガオカArgento118をお付けします。
オート機構など全く無いマニュアル式ですので慣れた方なら問題ないでしょう。
はじめてレコードプレーヤーをお使いになる方はアームのバランスのとり方や針圧の掛け方、アームの高さの合わせ方
カートリッジの取り付け方など一般的なプレーヤーの使い方をよくお調べになってからお使いください。
ビクターはもともと日本ビクター蓄音器といったくらいでレコードプレーヤーの専門会社だったんですね。
この機種の頃には上位機種JL-B77には自社開発の最高レベル(現在でもこれを超えるのはあるのか?)の
モーターを開発したりこの後ごく一時期ACモーター(JL-B61/TT-61など)を開発採用したり
またDCモーターを開発採用しその後のメインモーターとして自社機はもちろん
ヤマハやマイクロなどにOEM供給する事になりますがこの機種では松下製のモーターを使っています。
もちろんTechnicsにも同じモーターを使った機種はありますが、ビクターや東芝などにも多く供給していたものでした。
松下にならって短期間に試行錯誤した後に各社に多数供給できるモーターを開発したのだと思います。
同価格帯にこれだけ多くのモーター採用の機種があるのはプレーヤー専門会社としての意地があったんでしょう。
この機種はクォーツロックになる前の機種ですので回転が安定しないのではとお気になさる方も居られるかと思いますが
私が多数のプレーヤーを使ったところでは全く問題ないと確信します。
クォーツロックでないと音が変化するとかクォーツの方が音が良いとかはありません。クォーツなら調整がいらないというだけです。
ストロボが安定して止まらないと気にされる方も居られるかと思いますが
ストロボは電源の50Hzまたは60Hzの明滅を利用しているので目安にすぎません。
実際には電源周波数はその地域の電力使用量によっては微妙に変化するのです。
発電所はその変化をできるだけ少なくする努力はしていますがクォーツ並みにする事はできません。
DCサーボモーターですからプラッターの回転数は電源周波数には影響されません。周波数で変化するのはストロボの明滅周期です。
この変化を回転の変化ととらえて頻繁に回転調整をすればボリュームが痛んでしまいます。
レコードプレーヤーは本機のように丁寧に作られていれば、まず良い音がします。
その中ではアームがいちばん音に影響するかもしれません。機能的で美しいアームは良い音がするものです。
重心を下げて安定したトレースのできるとても美しいTHアームですが単売はされなかったようです。
この後のUA-7045系のアームはとても人気があるのですが、連結部のゴムの劣化でウエイト下がりになってしまいます。本機ではその心配はありません。
レコードプレーヤーはオート機の方が人気が高いようです。スイッチを押してもアームが動かない事を知らない方も居られます。
しかし少しでも音に拘るなら断然マニュアル機です。オート機はその機構にコストがかかるのにマニュアル機より安く仕上げなくてはならないのです。
また、どうしても故障のリスクが増えます。特に古くなるとこの点は大きな問題ですね。
でも寝落ちは心配でしょう。ここはオーディオテクニカなどから発売されている後付け式のリフターを付ければ解決です。
レコードプレーヤーはオーディオ製品の中では特に繊細でその取り扱いには熟練が必要かと思います。
私は今でもレコードを聴くことがメインで多くのプレーヤーを使用してきました。
やはりオーディオマニアでしたらレコードを聴きましょう。
メカ部分がほとんどのアナログレコードプレーヤーはオーディオ機器の中では本当に特別な物と思います。
リサイクル業者の方などご自身で全くプレーヤーを扱う事のないオーディオとは無関係な方が梱包を行うとプラッター
ゴムシート、アームなどをロクに固定もせず送られてしまい本当に呆れる事が多いです。いくら細かく説明してもわからないのですね。
たとえばコード、ケーブル類をほとんどの方はジャバラに折って束ねますね。
これは輪っかにしましょう。メーカーの出荷時にそうしてしまうのをマネするのでしょう。
コード、ケーブル類を気にされる方は少ないようですが私見ではコード類を見るだけで凡そ程度がわかってしまいます。
コード、ケーブル類はとても汚れやすいのです。
この点私は趣味でプレーヤーを扱って来ましたので梱包、発送に関しては安心してください。
プラッター、ゴムシート、カウンターウェイトなどは取り外して同梱します。アームはテープなどで固定して緩衝材も使います。
ただし、段ボール箱や緩衝材はリサイクル品を使いますのでご了承ください。
□配送は送料のお徳なヤマト運輸おてがる配送宅急便(EAZY)、大きさは120サイズを予定しています。
□新規の方、悪い評価がある方は即決で落札されても落札者様都合でキャンセルさせて頂く場合があります。
落札後連絡がとれず受取連絡もされない方がいます。新規の方、悪い評価の多い方は入札前に質問欄から必ずご連絡ください。
□動作しない、音が出ないなど重大な初期不良には対応します(商品到着後7日まで)。
とても古い商品です。その後の故障などについてはご容赦ください。
中古商品になります、あまりに神経質な方、購入意思の無い方、完璧を求める方の入札はお控えください。
さらに画像があります。