ヤマハミュージックメディア
大人のピアノ教則本 大人からはじめるハノンピアノ教本 【教本】
無理のない指のトレーニングのために
大切だけど、ちょっと退屈なハノンを、必要不可欠なトレーニング教本に変える、大人のためのレシピ入り!
ピアノに限らず、習い事を始めるのは年齢的に早い時期の方がよい、と言われています。確かに、成長する子供であれば、いろいろなことを確実に身につけられるでしょう。とはいえ、それがすなわち「大人になってから始めるのはムリ」というわけではありません。無理のないように、正しい練習を少しずつ続けていけば、指は必ず動くようになります。
この「大人からはじめる ハノンピアノ教本」は、ピアノの指のトレーニング教本として、プロのピアニストも愛用する「ハノン」の第1番から第20番までを素材として取り上げます。この20の練習曲といえば、右手左手の各5本の指の形/幅のまま弾ける単純なパターンを、延々と弾き続けるという、まさに\“ハノン\”の基本。子供の時に、このハノンを使ってピアノレッスンを受けたことのある方なら、この単調さにはきっと覚えがあるでしょう。では、この\“単調な\”素材が、どうしたら大人も楽しめるものになるのでしょうか。
本書では、曲ごとにポイントとなる部分を明確にするとともに、大人にとって効果的な予備練習や、その練習曲で身につけるポイントを書き添えるという方法で、この難しい問いに対し、見事な答えを出しています。たとえば、「Essence(エッセンス)」のコーナーは、まさにその練習の核だけを取り出したもの。1番では、練習曲全体は16小節ですが、エッセンスはそれを3小節にまとめています。時間がないときは、それだけを練習しても大丈夫なのです。練習曲に無理なく慣れていくための「予備練習」や、時間に余裕がある場合や、慣れた人のための追加の「リズム練習」(練習曲のパターンのリズム変奏)も、練習曲ごとに合わせて紹介されています。
とにかく単純なパターンの繰り返しがどれだけ指を鍛え、耳を鍛えるか、この20番を通して実感できれば、あなたにとって「ハノン」は欠かすことのできない、一生ものの基礎トレーニング教本であることがわかっていただけるはずです。
さらに、上達をあせるあまり、指や手に力が入りすぎて痛みが出たり、筋肉を痛めて腱鞘炎をおこしたりなどという、大人特有の「危険」を知らせる項目が、ワンポイントとして紹介されています。たとえば、比較的動きにくい4と5の指(薬指と小指)を広げる練習曲(9番)では、「ひじや腕に痛みを感じたら、すぐに中止しましょう。指を広げたままで鍵盤を打つことは、筋肉に大きな負担をかけます。」というように、一人で練習する人には特に役立つものになっています。また、巻末の10ページは、ハノンの39番に当たる「音階」の練習に割かれています。ここでは3つの調だけ(ハ長調、へ長調、ト長調)ではありますが、指をくぐらせ、黒鍵に対処する方法にも触れています。
本書には、「初めてのハノン」になる人にも、二度目の、または久しぶりの「ハノン」になる人にも、充分にその効果を実感していただけるレシピが満載なのです。
収載曲一覧
[1] ハノン60の練習曲より No1~No20(全20曲)/C.ハノン
[2] エチュード/C.グルリット
[3] エチュード/C.ツェルニー
[4] 25の練習曲 1.素直な心 op.100/J.F.F.ブルグミューラー
仕様 菊倍判縦/64ページ
商品構成 楽譜
JANコード 4947817163541
ISBNコード 4636252675
楽器 ピアノ
難易度 初級
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