日本語歌詞対訳付き
14CD
ショルティ/
モーツァルト:
5大オペラ全曲
・歌劇「後宮からの逃走」K.384
・歌劇「フィガロの結婚」K.492
・歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527
・歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」K.588
・歌劇「魔笛」K.620
★日本語歌詞対訳ブックレット5冊
★別冊解説ブックレット(5つの歌劇の充実の作品解説)
ショルティの指揮で1969年から85年にかけて録音されたモーツァルトの5大オペラを豪華キャストでいっぺんに聴ける贅沢なボックス。
ショルティのモーツァルトは、細部まで神経の行き届いた非常に軽やかな透明感のある音色で、しかもダイナミックな表現力を持っている。
音楽が有機的に生き生きと進められていくので、一部を聴いただけでモーツァルトの世界に引き込まれてしまう。
特に『魔笛』は一世を風靡した名盤というだけあって歌手たちも音楽も本当に素晴らしく、一度聴き始めたら途中じゃ止められない。
モーツァルト:
●歌劇「後宮からの誘拐」 全曲
エディタ・グルベローヴァ,
キャスリーン・バトル(S)
エスタ・ヴィンベルイ,
ハインツ・ツェドニック(T)
マルッティ・タルヴェラ(Bs)
こんなにも好条件の揃った「後宮」の録音は初めてではないだろうか?
何といってもグルベローヴァのコンスタンツェと事実上の男の主役オスミンを歌うタルヴェラが文句なくいい。
オケも好調。セリフ出演の大守の格調高いドイツ語も印象的だ。ファン必聴!。
●歌劇『魔笛』全曲
スチュアート・バロウズ
ピラール・ローレンガー
ヘルマン・プライ
クリスティーナ・ドイテコム
マルッティ・タルヴェラ
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、他
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ショルティの統率力が、時として息の詰まりそうなほど集中力の強い演奏をつくり出している。
キャストも豪華で、ドイテコムの夜の女王は見事だし、とりわけ重唱の美しさが印象に残る。
ショルティのモーツァルト・オペラ初録音だった。
●歌劇『フィガロの結婚』全曲
伯爵夫人:キリ・テ・カナワ(ソプラノ)
ルチア・ポップ(ソプラノ)
フレデリカ・フォン・シュターデ(メゾ・ソプラノ)
サミュエル・レイミー(バリトン)
トーマス・アレン(バリトン)
クルト・モル(バス)
ジェフリー・テイト(チェンバロ))
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
キャスティングはとても豪華。
伯爵夫人役のキリ・テ・カナワは、1973年のプリッチャードのライヴ映像、1975年収録のベームの映像作品や、1990年録音のレヴァイン盤でもこの役を歌っており、それぞれ素晴らしく美しい歌唱を聴かせていましたが、
完璧な彼女の歌を聴けるという意味ではこのショルティ盤が一番かもしれません(ちなみに彼女は1970年録音のクレンペラー盤では二人の少女のうちの一人を歌っていました)。
スザンナ役は、リリカルな歌で魅了するルチア・ポップ。ポップは1980年のショルティのライヴ映像、1980年のベームのライヴ映像でもスザンナを歌っていました。
彼女は、1986年録音のマリナー盤では伯爵夫人を歌っていて、そこでの気品ある抒情も最高でしたが、このスザンナ役のいかにも利発そうでキュートな歌もたまりません。
ケルビーノ役はフレデリカ・フォン・シュターデ。1973年のプリッチャードのライヴ映像、1978年録音のカラヤン盤、1980年のショルティのライヴ映像、
1985年のレヴァインのライヴ映像とどれも役柄にふさわしい複雑な表情を湛えた歌を聴かせていた彼女だけに、ここでのディテール表現力はさすが。
フィガロ役はサミュエル・レイミー。パワフルな歌唱で役柄に必要な前向きな情熱を感じさせてくれる好唱です。
伯爵役はトーマス・アレン。1985年のレヴァインのライヴ映像でも伯爵役を歌っていたアレンですが、1986年録音のムーティ盤ではフィガロ役を歌っていました。
ここでは巧みな演技により、欲望に翻弄される小心な伯爵の心理を的確に表現しています。
さらにこの全曲録音を魅力的なものとしているのが、レチタティーヴォ・セッコでチェンバロ演奏をおこなっている当時28歳のジェフリー・テイトの存在です。
テイトはイギリス室内管弦楽団との交響曲全集や、内田光子とのピアノ協奏曲全集でもおなじみの指揮者で、この録音の2年前にはメト・デビューを飾ってもいましたが、
少し前にオペラでショルティの助手をしていたこともあってか、ここではチェンバロ演奏に起用。歌手との絶妙なアンサンブルで、きわめて豊かな抑揚を持つ目覚ましいレチタティーヴォ・セッコを聴かせてくれています。
●歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』全曲
ピラール・ローレンガー(S)、
テレサ・ベルガンサ(M)、
ライランド・デイヴィス(T)、
トム・クラウセ(Br)
ガブリエル・バキエ(Br)、他
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
とてもバランスのよい、見事なアンサンブル・オペラとして成功している。
ショルティのこのうえなく明快な指揮が気持ちいい。
主人公4人もそれぞれうまいが、後半の姉妹二人の心理、特にフィオルディリージの心理なども明快すぎている。
●歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全曲
ベルント・ヴァイクル
マーガレット・プライス
ステュアート・バロウズ
ガブリエル・バキエ
ルチア・ポップ
クルト・モル
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
2種あるショルティの「ドン・ジョヴァンニ」セッション録音のうち、1978年録音の全曲盤。
ショルティの切れのいい指揮ぶりと、ヴァイクル、プライスら歌手陣のアンサンブルの良さが際立つ一枚だ。LPOの演奏も見事。
切れの良い指揮ぶりと、粒揃いの歌手陣による珠玉のアンサンブルが印象的です。
オーケストラの充実ぶりも特筆ものです。
ゲオルグ・ショルティ指揮
国内盤
日本語歌詞対訳ブックレット5冊
別冊解説ブックレット
コンディション良好。
ゆうパック(おてがる版)60サイズを予定しています。
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