
カルト問題と公共性: 裁判・メディア・宗教研究はどう論じたか (現代宗教文化研究叢書2,櫻井義秀,北海道大学出版会) 統一教会/オウム真理教報道/マインド・コントロールほか
北海道大学出版会,2014年
単行本,ハードカバー,21cm : 342p
ISBN-10 : 4832967983
ISBN-13 : 9784832967984
カルト問題が認識される過程のなかで、精神の自由や人権をどう考えるか、宗教理念と社会秩序の関係をどう調整するかといった高度に公共的な問題が問い直されている。
著者の実証的研究『統一教会』と対をなす理論的研究の成果。
●目次
はじめに
カルト問題とは何か
信教の自由とカルト批判
本書の構成
第I部 カルト論の構図
第一章 カルト論の射程
一 終わらないカルト問題
二 カルトとは何か
三 カルト論の諸相
四 カルト論の現代的射程
第二章 カルト問題におけるフレーミングとナラティブ
一 宗教調査の困難
二 入信の理論と社会的フレーミング
三 ナラティブの構築性と社会的争点
四 脱会カウンセリングと信教の自由
五 カルト問題研究者の当事者性
第三章 カルトと宗教のあいだ
一 宗教と倫理
二 カルト問題の社会的構築
三 教会のカルト化
四 教勢拡大のための布教体制と信仰のあり方
五 カルトと宗教を分かつもの
第II部 カルト問題の構築
第四章 マスメディアによるカルト、マインド・コントロール概念の構築
一 マスメディアとカルト問題
二 カルトの用例
三 マインド・コントロールの用例
四 ま と め
第五章 麻原判決とオウム真理教報道
一 オウム真理教事件の報道
二 東京地裁での麻原判決および弁護側書面の特徴と論点
三 麻原判決報道の特徴
四 報道の嵐の後に
第III部 マインド・コントロール論争と裁判
第六章 「宗教被害」と人権・自己決定
一 カルト問題と人権
二 マインド・コントロール論争における宗教的自己決定
三 霊感商法被害から違法伝道訴訟へ
四 札幌地裁判決
五 違法伝道訴訟の展開
六 宗教と公共性
第七章 強制的説得と不法行為責任
一 違法伝道批判とマインド・コントロール論
二 説得と統制の詐欺的・間接的技術に関する専門調査部会報告
三 法廷助言書をどう読むか
四 臨床・実践の方法と認識の方法
第IV部 宗教研究がひらく公共性
第八章 宗教社会学とカルト問題研究
一 宗教社会学の研究動向
二 真如苑調査におけるナラティブ研究の進展
三 統一教会調査におけるトライアンギュレーション
四 研究の実践性
第九章 カルト問題と公共性
一 本書第八章までの要約
二 現代社会における公共性
三 社会秩序と宗教
四 カルト批判運動が参画する公共空間
引用文献
あとがき
初出一覧
オウム真理教報道資料(二〇〇四年)
I 麻原判決関連の新聞(全国紙)特集記事
II 麻原判決関連の雑誌記事一覧
索 引
_____________________________
コンディション:概ね良好です。
商品管理のため画像に付箋が映っている場合がございます。