
白洲正子の実像に迫る貴重な資料集。 『文芸』別冊 「総特集 白洲正子」です。河出書房新社刊(KAWADE夢ムック)。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。
★内容: 日本の古典に精通した深い教養と鋭い感性で、美の本質を見抜いた人・白洲正子。彼女をめぐる評論やエッセイ、単行本未収録の貴重な対談を収録する。
「大女優のような風格で、厳しい視線をまっすぐこちらに向けている表紙の女性、白洲正子とは誰か。まずはこの一冊を見て読んでから、白洲正子という広く深い世界へ旅立つ、そんなガイドブック。 前半は、アルバムと、染織家志村ふくみや作家田口ランディら女性ばかり4人の著者によるエッセイ、白洲に親しい中世文学者青柳恵介と歌人水原紫苑の対談など。後半は、河合隼雄や山折哲雄、車谷長吉といった人々と白洲の対談8編を集めて、さらに、1人の女性をめぐる白洲と大岡昇平の確執に触れ、興味深い樋口覚の評論を加えて、グラフィティーと呼ぶより、読みごたえある読本となっている。
巻末に付された、白洲正子書籍内容目録や略年譜をじっくり追ってみるのも、本書を読む楽しみの一つだろう。特に内容目録は、一冊の著書の初版から改訂版、再版へと出版の変遷をたどり、また目次すべてを詳細に掲載していて、資料的価値が高い労作だ。年譜も貴重。明治の終わりに生まれ、14歳から18歳までアメリカに留学、昭和の初めに帰国し19歳で結婚。その後夫の仕事の関係でヨーロッパと日本を行き来しながら3人の子どもを産み、戦渦に巻き込まれ、戦後始めた旺盛な古寺・古跡巡りと著述活動は、1998年に88歳で亡くなるまでやむことがなかった。
華族としての出自から豊富な外国体験、小林秀雄をはじめとする近代日本の文学、芸術、芸能を築いた人々との密度濃い交流で鍛えられた身心で日本の美の本質を見抜こうと、明治、大正、昭和、平成の4代を果敢に生きた1人の女性が、鮮やかに見えてくる。白洲正子への旅の方向感覚が研ぎ澄まされる本である」(中村えつこ)
◎アルバム: 白洲正子の生涯 1910-1998
◎頌詩: 高橋睦郎 生死の外へ『両性具有の美』の著者に
◎エッセイ:
・志村ふくみ みづから砥石になる
・佐伯順子 「遊び」のあわい
・光野桃 未来から来た先達
・田口ランディ 森羅万象に命を与える人
◎評論 白洲正子と大岡昇平の『花影』 「むうちゃん」の死をめぐる二つの鎮魂歌
◎総論 対談; 青柳惠介/水原紫苑
聖なるものの示現を求めて 永遠の探究者・白洲正子
◎読書案内 光野桃のすすめる わたしの10冊
◎白洲正子・単行本未収録 《対談集成》
・白洲正子 x 河上徹太郎/細川護立 細川護立・芸術放談
・白洲正子x 上原昭一 十一面観音を語る
・白洲正子x 秦秀雄 骨董極道
・白洲正子x 山折哲雄 象徴としての髪
・白洲正子x 目崎徳衛
西行と芭蕉 旅をすることがそのまま修行であった日本の旅人の系譜
・白洲正子x 河合隼雄 能の物語『弱法師』
・白洲正子x 友枝喜久夫 「能」一筋 盲目になっても舞い続ける82年の人生
・白洲正子x 車谷長吉 人の悲しみと言葉の命
そのほか
★白洲正子は1910年(明治43年)、東京生まれ。祖父は樺山資紀(海軍大将、伯爵)、母方の祖父に川村純義(海軍大将、伯爵)。姉に近藤泰子、夫は白洲次郎。学習院女子部初等科を経て渡米し、1928年にハートリッジ・スクール卒業。聖心語学校(現・聖心インターナショナルスクール)中退。幼少期より梅若流の能の舞台にあがり、能に造詣が深く、青山二郎や小林秀雄の薫陶を受け骨董を愛し、日本の美についての随筆を多く著す。梅原龍三郎や、晩年は護立の孫で元首相の細川護熙、河合隼雄や多田富雄等との交友もあった。また名人といわれた能楽師・友枝喜久夫の仕舞の会を自宅で開き、演芸研究者渡辺保も参加していた。1964年、随筆『能面』で読売文学賞、1973年に随筆『かくれ里』で同文学賞。1998年死去(享年88)。1980年代から古典美に興味を持つ女性たちを中心にカリスマ的存在となり多くの著作が刊行され、没後も高い人気が続いている。
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