16CD
廃盤
テンシュテット&ロンドン・フィル/
マーラー交響曲全集&ライヴ録音集
クラウス・テンシュテット[1926-1998]の遺産を代表するベストセラーとしてすでに定評のある「交響曲全集」に、第5・6・7番のライヴ録音、および「大地の歌」を加えたお買得ボックス(EMIロゴ)。
装丁はクラムシェル・ボックス仕様で、各CDは紙製ケースに収納。
32ページ・ブックレットが付属します。
【テンシュテット&LPOの代表作】
「交響曲全集」は1977年から1986年にかけてセッション・レコーディングされたもので、これに1988年から1993年にかけておこなわれたライヴ・レコーディングが加わることで、テンシュテットの指揮者人生の絶頂期を彩ったロンドン・フィルとの16年間をマーラー演奏の数々によってカバーできることになりました。
【バーンスタインと並び称される独特の解釈】
マーラー作品の深部・暗部をのぞかせることにかけては第1級の手腕を持つテンシュテットによる見事な演奏の数々は、これまでにも高い評価を受けてきました。そのスタイルは、バーンスタインと同じくデフォルメも辞さず作品解釈の極限に迫るものですが、ヒューマンな感動を志向する熱く開放的なバーンスタインに対し、テンシュテットの場合はより求心的で緊張感が強く、ひとりの人間の葛藤と相克、そして救済といった印象を与えるのが大きな違いでしょうか。
【ひとつのボックスで時系列比較が可能】
テンシュテットの場合、セッション・レコーディングもライヴのようなテンションでおこなわれているという特徴があり、そのせいかセッションながら瑕疵など問題としないかのような勢いのある仕上がりをみせるものが多くなっています。
そのため、同曲ライヴ録音が収められた第5・6・7番に関しても、比較するとライヴとセッションの違いというよりは、年代の違いによる差の方が大きいような印象を受けます。
1977:交響曲第1番
1978:交響曲第5番、第10番
1979:交響曲第3番、第9番
1980:交響曲第7番
1981:交響曲第2番
1982:交響曲第4番、大地の歌
1983:交響曲第6番
1984:大地の歌
1986:交響曲第8番
1988:交響曲第5番(Live)
1991:交響曲第6番(Live)
1993:交響曲第7番(Live)
このマーラー・ボックスに収められた演奏では、第8番とライヴの3曲が癌発症以降で、ほかの曲はそれ以前のものということになります。
【テンシュテットと癌】
テンシュテットは1985年、アメリカ演奏旅行中に喉に違和感を訴え、病院で診察を受けると喉頭癌であることが判明、その後、放射線治療を続けながら指揮する道を選び、1993年の春までの7年半も活動を継続しました。テンシュテットは数々のコンサートで多くの人々に感動を与え続けましたが、1993年後半から病状が悪化し、その後は治療に専念するものの、5年後の1998年1月12日、北ドイツのキールの自宅で静かに世を去ることとなります。
【高水準なライヴ録音】
1988年から1993年にかけてロイヤル・フェスティヴァル・ホールでライヴ録音された第5番と第6番、第7番の3曲は、マーラー中期に書かれた純器楽による交響曲群。『リュッケルト歌曲集』からの影響があるためか「リュッケルト交響曲」と呼ばれることもあるこれら3曲でのテンシュテットの演奏の特徴は、細部情報がとにかく「生きている」ということで、ときに美しく、ときに深刻に、またときに轟然と盛り上がる音楽が常にある種の熱気を帯びており、なおかつそのスケールはきわめて大きいという稀有な現象が引き起こされています。
【歌曲というより交響曲の『大地の歌』】
タイトルにLiedとはいっていることもあってか、欧米では交響曲全集に組み込まれないことの多い『大地の歌』ですが、テンシュテットの演奏で聴くとオーケストラが雄弁なこともあり、どうしても交響曲に聴こえてしまいます。特に終楽章『告別』における第2展開部(オーケストラだけの部分)での慟哭の激しさにはすごいものがあり驚かされるのですが、一方で柔和な情感表現や、飄々とした風情もきちんと示されており、その表現力の多彩さはさすがというほかありません。(HMV)
Disc 1
マーラー:
● 交響曲第1番ニ長調『巨人』
録音時期:1977年10月4,5日
録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
録音方式:ステレオ(セッション)
● 交響曲第2番ハ短調『復活』 第1楽章
Disc 2
● 交響曲第2番ハ短調『復活』 第2楽章~終楽章
エディト・マティス(ソプラノ)
ドリス・ゾッフェル(メゾ・ソプラノ)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団
録音時期:1981年5月14-16日
録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
録音方式:デジタル(セッション)
Disc 3
● 交響曲第3番ニ短調 第1楽章~第5楽章
Disc 4
● 交響曲第3番ニ短調 終楽章
オルトルン・ヴェンケル(コントラルト)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団女性メンバー
サウスエンド少年合唱団
録音時期:1979年10月27,29-31日
録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
録音方式:デジタル(セッション)
● 交響曲第4番ト長調
ルチア・ポップ(ソプラノ)
録音時期:1982年5月5-7日
録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
録音方式:デジタル(セッション)
Disc 5
● 交響曲第5番嬰ハ短調
録音時期:1978年5月10-12日、6月8日、10月5-7日
録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
録音方式:ステレオ(セッション)
Disc 6
● 交響曲第7番ホ短調『夜の歌』 第1楽章~第4楽章
Disc 7
● 交響曲第7番ホ短調『夜の歌』 終楽章
録音時期:1980年10月20-22日
録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
録音方式:デジタル(セッション)
● 交響曲第6番イ短調『悲劇的』 第1楽章~第4楽章
Disc 8
● 交響曲第6番イ短調『悲劇的』 終楽章
録音時期:1983年4月28,29日、5月4,9日
録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
録音方式:デジタル(セッション)
● 交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』 第1部
Disc 9
● 交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』 第2部
エリザベス・コネル(ソプラノI:罪深き女)
イーディス・ウィーンズ(ソプラノII:贖罪の女のひとり)
フェリシティ・ロット(ソプラノIII:栄光の聖母)
トゥルーデリーゼ・シュミット(コントラルトI:サマリアの女)
ナディーヌ・ドゥニーズ(コントラルトII:エジプトのマリア)
リチャード・ヴァーサル(テナー:マリアを讃える博士)
ヨルマ・ヒュニネン(バリトン:法悦の神父)
ハンス・ゾーティン(バス:瞑想の神父)
デイヴィッド・ヒル(オルガン)
ティフィン・スクール少年合唱団
ロンドン・フィルハーモニー合唱団
録音時期:1986年4月20-24日、1986年10月8-10日
録音場所:ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール、ウェストミンスター大聖堂
録音方式:デジタル(セッション)
Disc 10
● 大地の歌
アグネス・バルツァ(コントラルト)
クラウス・ケーニヒ(テナー)
録音時期:1982年12月、1984年8月
録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
録音方式:デジタル(セッション)
Disc 11
● 交響曲第9番ニ長調 第1楽章~第3楽章
Disc 12
● 交響曲第9番ニ長調 終楽章
録音時期:1979年5月11,12,14日
録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
録音方式:ステレオ(セッション)
● 交響曲第10番嬰ヘ短調 第1楽章『アダージョ』
録音時期:1978年5月10-12日、6月8日、10月5-7日
録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
録音方式:ステレオ(セッション)
Disc 13
● 交響曲第5番嬰ハ短調
録音時期:1988年12月13日
録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
録音方式:デジタル(ライヴ)
Disc 14
● 交響曲第6番イ短調『悲劇的』 第1楽章~第3楽章
Disc 15
● 交響曲第6番イ短調『悲劇的』 終楽章
録音時期:1991年11月4,7日
録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
録音方式:デジタル(ライヴ)
● 交響曲第7番ホ短調『夜の歌』 第1楽章
Disc 16
● 交響曲第7番ホ短調『夜の歌』 第2楽章~終楽章
録音時期:1993年5月14,15日
録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
録音方式:デジタル(ライヴ)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウス・テンシュテット(指揮)