現代の名工『中川泰天』刀匠の福岡一文字写しの豪壮刀を出品します。
居合抜刀術の試し切り用に大枚叩いて求めましたが、
余りの出来の良さ、刃文・地鉄の素晴らしさに使うことが出来ず
すっかり鑑賞用となっていました。
この際売却して試し切り用のお刀を数振り求めた方が良いと思い出品します。

【銘】
表『江州住中川泰天作之』
裏『平成十七年十一月日』

泰天刀匠は本名を中川泰三といい滋賀県八日市に住し、
岡山県の川上郡川上町にも自身の古式日本刀鍛錬所を構え
多彩な作風を得意として数々の優品を鍛えた現代の名工です。

その作品は姿・地刃ともに古作に迫る完成度と評され、
優れた斬れ味から武用刀としても熱烈な支持を受けています。


本作は泰天刀匠の作中でも圧倒的な出来口を示す一振、
まさに代表作と呼ぶに相応しい福岡一文字写しの豪壮刀です。

刃長2尺4寸超と長寸で反り浅めについて中鋒やや延び
身幅極めて広く重ね適度な体配は無類の覇気を纏うと共に
試斬など実用を見据えた抜群の刃味と抜けの良さを感じさせ、
絶妙な手持ちにも日本刀の本質を追求した理念が表れています。

錬れた小板目肌が梨子地風に詰んだ精良な地鉄に
地沸微塵について細かに地景入り処々に沸映り立ち、
刃文は一文字独特の華やかな丁子乱れを腰高に焼き上げ
匂口深く刃中に無数の足が入り地刃明るく冴えわたるなど、
古名刀を思わせる見事な作域を表した華実兼備の超傑作です。


若狭塗鞘が印象的な極上の肥後拵にピタリと納められ、
鐺・透かし鍔・縁頭が一作となった象嵌入肥後金具を用い
柄は革巻で仕上げた質実剛健な外装が本作に一段と華を添え、
居合用のケース付で武術にもこの上ない逸品となっています。
また創作刀剣袋の製作で有名な茨城童子さん作の人間国宝吉田文之監修の帯地拵え袋が附属します。


華実兼備を体現した近江の巨匠『中川泰天』刀匠による
福岡一文字写し豪壮傑作刀を名品肥後拵と共にお楽しみ下さい。


ご不明な点などございましたらお気軽にご質問下さい。

■詳細■

◇◆ 寸法 ◆◇

刃長：73.0cm　元幅：3.38cm　先幅：2.58cm
元重：0.72cm　先重：0.55cm　反り：1.4cm　目釘孔：1個
刀身重量：814g　鞘を払った重量：1,098g　ハバキ重量：43g
（素人採寸につき多少の誤差がある場合がございます）



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